科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 公共
科目番号 2M03 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 材料システム工学科(2017年度以降入学生、但し、令和4年度は材料工学科を含む) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『2024ズームアップ公共資料』実教出版(教科書)
担当教員 大家 慎也

到達目標

1.現代社会の諸課題を考察するための知識を身に着けている。また必要となる情報を適切かつ効果的に調べまとめる技能を身に着ける。
2.現代社会の諸課題を解決するための思考力、判断力、表現力を身に着ける。
3.よりよい社会の実現のために、主体的に学びに向かう力を身に着けるとともに、現代社会に生きる主体的人間としての人間性を身に着ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現代社会の諸課題を考察するための知識を正確かつ十分に身に着けている。また必要となる情報を適切かつ効果的に調べまとめる技能を十分に身に着けている。 現代社会の諸課題を考察するための知識を必要最低限身に着けている。また必要となる情報を適切かつ効果的に調べまとめる技能を必要最低限身に着けている。 現代社会の諸課題を考察するための知識を必要最低限身に着けていない。また必要となる情報を適切かつ効果的に調べまとめる技能を必要最低限身に着けていない。
評価項目2現代社会の諸課題を解決するための思考力、判断力、表現力を十分に身に着けている。現代社会の諸課題を解決するための思考力、判断力、表現力を必要最低限身に着けている。現代社会の諸課題を解決するための思考力、判断力、表現力を必要最低限身に着けていない。
評価項目3よりよい社会の実現のために、主体的に学びに向かう力を十分に身に着けるとともに、現代社会に生きる主体的人間としての人間性を十分に身に着けている。よりよい社会の実現のために、主体的に学びに向かう力を必要最低限身に着けるとともに、現代社会に生きる主体的人間としての人間性を必要最低限身に着けている。よりよい社会の実現のために、主体的に学びに向かう力を必要最低限身に着けていない。また現代社会に生きる主体的人間としての人間性を必要最低限身に着けていない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
■私たち人間と、私たちが生きる社会について、どのように理解・探求することができるでしょうか。「公共」では、現代の倫理、社会、文化、政治、法、経済、国際関係などにかかわる諸課題を追求・解決する活動をおこないます。そのことで、グローバル化する国際社会において主体的に生きる、平和で民主的な国家・社会をつくりだす主体としての資質・能力を育成します。
■とりわけ具体的な事例にもとづいて考察することを心がけます。担当教員が適宜具体例を提示するほか、学生も主体的に自分自身の生活を振り返って具体例にもとづいて考察します。
授業の進め方・方法:
■事前学習について
・本授業は事前学習が必須です。
・教員は毎回の授業の最後に一枚のプリントを学生に配布して次回授業までに取り組むよう指示します。学生は、配布されるワークシートの設問に回答して授業に臨んでください。
■授業について
・授業は大きく分けて二つのパートからなります。まず、教員が各回の重要なテーマについて講義をおこないます。次に、ワークシートを用いたグループワークをおこないます。
■事後学習
・授業後、学生はワークシートを持ち帰り、これを事後学習および期末試験対策に役立てます。
注意点:
■成績評価その他
(1)点数配分:平常点(グループワーク)60%、期末試験合計40%
(2)評価基準:60点以上を合格とする  
(3)再  試:再試は行わない
(4)学修単位:本科目は学修単位であるので、授業時間以外での学修が必要であり、これを課題として課す
■期末試験について
・資料持ち込み不可です。授業内で扱ったことを確認します。
■欠席について
・欠席者分の配布資料は保管しません。欠席時はクラスメートにコピーさせてもらってください。
・授業を欠席すると平常点がありません(公欠の場合も同様)。公欠の場合は連絡すること。代替措置があります。また、グループワークに参加しない者(睡眠する、また討論に参加しないなど)は欠席とみなします。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション 授業方針の説明
青年期とは
自己形成の課題
授業を受けるにあたっての基礎的な知識を得る。授業方針を理解する。
青年期と自己形成の課題について理解する。
2週 職業生活と社会参加
伝統文化と私たち
職業生活と社会参加のありかたを理解する。日本の特有の伝統・文化を理解する。
3週 古代ギリシアの人間観
科学と人間
自由の実現、社会を作る人間
古代ギリシア、近世・近代ヨーロッパ、現代ヨーロッパの思想を理解する。
4週 人間と幸福
公正な社会を目指して
功利主義、厚生の概念を理解する。
5週 人間の尊厳と平等
自由・権利/責任・義務
人間の尊厳や平等、権利と自由の関係などを理解する。
6週 民主政治の成立、基本原理
民主政治のしくみと課題
民主政治の成立、その基本原理、しくみと課題について理解する。
7週 世界の主な政治制度 世界の主な政治制度について理解する。
8週 日本国憲法の成立
日本国憲法の基本的性格
明治憲法、日本国憲法の違いを理解する。日本国憲法の基本的性格を理解する。
2ndQ
9週 自由に生きる権利
平等に生きる権利
基本的人権の基本的な考えを理解する。
10週 社会権と参政権・請求権
新しい人権
人権の広がりと公共の福祉
具体的な権利保障のためのいくつかの権利を理解する。
11週 平和主義とわが国の安全
こんにちの防衛問題
日本の平和主義、安全保障体制、防衛問題などを理解する。
12週 政治機構と国会
行政権と行政機能の拡大
国会のしくみ、内閣のしくみを理解する。
13週 公正な裁判の保障
地方自治と住民福祉
司法制度について理解する。地方自治について理解する。
14週 政党政治、選挙制度
世論と政治参加
日本の政党政治、その課題、選挙制度のありかた、政治参加について理解する。
15週 期末試験
16週
後期
3rdQ
1週 イントロダクション 授業方針の説明
経済主体と経済活動の意義
経済社会の変容
授業を受けるにあたっての基礎的な知識を得る。授業方針を理解する。
人間と経済活動、経済社会のありかたについて理解する。
2週 市場の仕組み
市場の失敗
市場の働き、およにその失敗について理解する。
3週 現代の企業 現代の企業活動について理解する。
4週 国民所得
経済成長と国民の福祉
GDPなどの指標、国民の福祉について理解する。
5週 金融の役割
日本銀行の役割
財政の役割と租税、日本の財政の課題
金融の役割、日本の銀行制度、財政について理解する。
6週 戦後日本経済の成長と課題
転機に立つ日本経済
経済社会の変化と中小企業
戦後日本の経済成長、現在の状況、これからの見通しについて理解する。
7週 農業と食糧問題
消費者問題
日本の農業、消費行動について理解する。
8週 公害の防止と環境保全
労働問題と労働者の権利
こんにちの労働問題
公害・環境保全について理解する。労働者とその環境・問題について理解する。
4thQ
9週 社会保障の役割
社会保障の課題
社会保障制度およびその課題について理解する。
10週 国際社会と国際法
国際連合と国際協力
こんにちの国際政治
国際政治の動向と国際協力のありかたについて理解する。
11週 人種・民族問題
軍拡競争から軍縮へ
国際平和と日本の役割
現代の国際問題について理解する。
12週 貿易と国際収支
外国為替市場のしくみ
第二次世界大戦後の国際経済
国際経済の動向について理解する。
13週 地域的経済統合の進展
国際経済のつながりと課題
発展途上国の諸課題と日本の役割
国際経済の動向について理解する。途上国の問題とその支援について理解する。
14週 持続可能な社会をめざして SDGsについて理解する。
15週 期末試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合40600000100
基礎的能力4030000070
専門的能力0000000
分野横断的能力030000030