化学実験

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 化学実験
科目番号 2M14 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 材料システム工学科(2017年度以降入学生、但し、令和4年度は材料工学科を含む) 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 教科書:一般化学教室作成テキスト(1回目(前半)と8回目(後半)にお渡しします。)
担当教員 宮本 久一,黒飛 敬

到達目標

1.安全に実験が行えるように、薬品や火気の取り扱いなどを理解し、代表的な器具の取り扱い、基本操作(定性、定量、ろ過等)ができる。
2.目的に応じたテーマにおいて、測定データをもとに必要な計算や考察をしてレポートを作成できる。
3.座学の「化学」と結び付けて、化学の本質を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択できる。基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択を知っている。
評価項目2レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。レポート作成の手順を理解している。レポート作成について知っている。
評価項目3化学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて説明できる。化学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。化学についての基礎的原理や現象を、実験を通じてわかる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
化学物質・化学反応についての観察・実験などを行い、自然に対する関心や探究心を高めるための実験を行う。また、化学実験の心得と知識、技術の習得とともにレポートの書き方等を身につけて、座学の「化学」の本質をより興味深く理解する。
授業の進め方・方法:
計測機器、ガラス器具および試薬類を用いて化学の知識と技術を習得する。
注意点:
レポート(80%)、実験態度(20%)とし、総合的に評価する。
評価基準:60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 化学実験心得とレポートの書き方等に関する説明 化学実験心得とレポートの書き方等について説明できる。
2週 化学実験3~7に関する説明 化学実験3~7に関するデモンストレーションを行う。
3週 第1属陽イオンの定性分析 第1属陽イオンの定性分析について説明できる。
4週 第2属陽イオンの定性分析 第2属陽イオンの定性分析について説明できる。
5週 第3属陽イオンの定性分析 第3属陽イオンの定性分析について説明できる。
6週 未知試料溶液の定性分析(1回目) 未知試料溶液の定性分析について説明できる。
7週 未知試料溶液の定性分析(2回目) 未知試料溶液の定性分析について説明できる。
8週 化学実験9~15に関する説明 化学実験9~15に関するデモンストレーションを行う。
4thQ
9週 標準溶液の調製と中和滴定 標準溶液の調製と中和滴定について説明できる。
10週 比色分析 比色分析について説明できる。
11週 過酸化水素水の分解反応に関する反応速度式の決定 代表的な気体の発生の実験ができる。
12週 ラスト法による分子量測定 ラスト法による分子量測定について説明できる。
13週 分解電圧の測定 分解電圧の測定について説明できる。
14週 クロマトグラフィー クロマトグラフィーについて説明できる。
15週 アルデヒド類の性質 アルデヒド類の性質について説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)中和反応がどのような反応であるか説明できる。3
中和滴定の計算ができる。3
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3
測定と測定値の取り扱いができる。3
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3
ガラス器具の取り扱いができる。3
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3
試薬の調製ができる。3
代表的な気体発生の実験ができる。3
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合00020080100
基礎的能力00020080100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000