人文社会科学探求1

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 人文社会科学探求1
科目番号 3M02 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 材料システム工学科(2017年度以降入学生、但し、令和4年度は材料工学科を含む) 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「入門社会科学の方法」大矢野栄次・松下愛共著、五弦社
担当教員 大矢野 栄次

到達目標

①近・現代日本史の流れを理解できる。
②現代日本を取り巻く諸問題の歴史的な背景を理解できる。
③現代日本の置かれた立場を国際社会の観点から説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現代日本の置かれた立場について歴史的な背景とともに説明できる。日本の近代から現代にかけての歴史的な流れを説明できる。近・現代日本史の歴史的な流れを理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
日常生活の中で気にも留めない現象が科学的であり、非論理的であったり、合理的に見えて非合理的であったりする世界について考える。最終的に我々と現代日本が抱えている問題について、歴史的背景とともに考察し、これからの日本の展望について考えられるようにする。
授業の進め方・方法:
講義は、基本的に座学中心であるが、パワーポイント等も適宜活用し、受講者には講義中に発言を求めることもある。
注意点:
成績評価は、レポート(100%)で行う、60点以上が合格となる。
次回以降の授業範囲の専門用語の意味等を理解しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の進め方や成績評価について理解できる。
2週 日常生活の中の自然科学 錯覚と認識について学ぶ
3週 パラドックスの世界観 論理が正しくても結論が間違っている世界を学ぶ。
4週 人口問題とAI AIロボットの反逆と革命の可能性について学ぶ
5週 政治と言葉 言葉によって価値観が異なり、政治の世界に影響があることを学ぶ。
6週 国際化の定義 英語のinter-nationalizationと日本語の国際化の相違について学ぶ 
7週 歴史に学ぶことの重要性 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ、例を日本の経験から説明する。
8週 潮帆と八幡信仰 八幡信仰の意味を考えると「魏志倭人伝の世界」が見えて来る。
2ndQ
9週 阿蘇神社と草壁吉見神社 この2つの宮から下り宮と祟り宮の歴史が説明される。
10週 聖徳太子と日本の歴史 聖徳太子は何処に居たのか?九州王朝論の仮説例を説明する。
11週 朝鮮戦争と日本経済 日本経済の発展の要因と朝鮮戦争との関係を理解できる。
12週 経済学的な考え方-1 ボトル・ネック、機会費用、一物一価の法則、裁定取引について学ぶ
13週 経済学的な考え方-2 江戸時代の大阪堂島に始まる投機と先物市場のメカニズムについて学ぶ
14週 経済学的な考え方-3 失業は何故生じるのか?どうしたら失業は無くなるのか?についてケインズ経済学の世界を説明する。
15週 経済学的な考え方-4 デフレ経済・インフレ経済に対応した財政・金融政策の在り方について説明する。
16週 エピローグ まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前15
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力00000100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000