機械加工学

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 機械加工学
科目番号 3M10 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 材料システム工学科(2017年度以降入学生、但し、令和4年度は材料工学科を含む) 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教 科 書:「基礎から学ぶ機械工作 キカイをつくって動かす実践的ものづくり学の工作編」 門田和雄  サイエンス・アイ新書。 参考図書:「機械加工技術Q&A」横山哲男ほか 技術評論社
担当教員 佐々木 大輔

到達目標

1.鋳造の種類と特徴を理解し、説明できる。
2.塑性加工の種類と特徴を理解し、説明できる。
3.溶接と熱処理の種類と特徴を理解し、説明できる。
4.切削加工の基礎理論を理解し、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1鋳造について深く理解し、部品の目的に合致した鋳造法を提案できる。鋳造について概ね理解し、加工方法を説明できる。鋳造についてほとんど理解できていない。
評価項目2塑性加工について深く理解し、部品の目的に合致した塑性加工法を提案できる。塑性加工について概ね理解し、塑性加工法を説明できる。塑性加工についてほとんど理解できていない。
評価項目3溶接と熱処理について深く理解し、部品の目的に合致した溶接と熱処理法を提案できる。溶接と熱処理について概ね理解し、溶接と熱処理法を説明できる。溶接と熱処理についてほとんど理解できていない。
評価項目4切削理論の基礎を深く理解している。二次元切削、構成刃先、切削条件と切削抵抗の関係を理解している。切削理論の基礎をほとんど理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
機械全体としての機能を発揮するためには、個々の機械部品に適切な形状・強さ・運動が必要とされる。この講義では部品の形状を作るプロセスのうち、鋳造・塑性加工・溶接の各方法を知るとともに、除去加工の基礎となる切削理論を理解する。また部品の機械的特性に熱処理がどのような影響を与えるかについて学ぶ。
授業の進め方・方法:
配布資料、教科書に基づいて講義し、随時小テスト、レポートを実施する。
機械加工学には,材料工学に関する知識が重要であるので,関連科目についてよく復習をしておくことが望ましい.
注意点:
点数配分:中間試験35%、期末試験35%、小テスト15%、レポート15%
60点以上を合格とする。  
再試を行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 機械製作の手順と概説 ものづくりの方法について概要を説明できる。
2週 鋳造(1)鋳物材料、溶解 鋳物材料について説明できる。
3週 鋳造(2)鋳型、鋳造法 鋳造法について説明できる。
4週 鋳造(3)鋳型方案、鋳物設計 鋳型方案について説明できる。
5週 塑性加工(1)圧延、押し出し 塑性加工の概念と、圧延について説明できる。
6週 塑性加工(2)鍛造 鍛造の概念と効果について説明できる。
7週 塑性加工(3)曲げ、深絞り その他の塑性加工の方法を説明できる。
8週 溶接・接合(1)融接、圧接 溶接の方法について説明できる。
2ndQ
9週 溶接・接合(2)熱影響、欠陥と検査 溶接における熱影響層について説明できる。
10週 熱処理(1)材料と組織 鋼の材料学的性質を説明できる。
11週 熱処理(2)熱処理のプロセス 熱処理の具体的方法を説明できる。
12週 切削加工(1)除去加工の概要と切削様式 除去加工の概要と切削様式について説明できる。
13週 切削加工(2)切削機構 切削のしくみ、切りくずの形態、構成刃先について説明できる。
14週 切削加工(3)切削動力 切削条件と切削動力の関係を説明できる。
15週 切削加工(4)切削工具 切削工具の材質、種類、損傷について説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学材料系分野工作精密鋳造法、ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物のつくりかたを説明できる。4
鋳物の欠陥とその検査方法を説明できる。4
ガス溶接やアーク溶接の接合方法とその特徴を説明できる。4
溶接における欠陥について理解し、溶接に適した材料選択ができる。4
塑性加工法の種類を説明できる。4
鍛造とその特徴を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合85000015100
基礎的能力0000000
専門的能力85000015100
分野横断的能力0000000