概要:
本科目は,外国人留学生を対象としたものである。高学年で材料工学に関する教科を履修していく上で必要となる本科2年生時までの専門基礎科目(情報処理,無機化学,基礎設計製図)について学習する。
授業の進め方・方法:
学生の知識ならびに技能に合わせた内容を厳選して講義ならびに実習を実施する。
各内容で課されるレポートや実習課題に対して積極的に取り組み,提出期限を守ること。
注意点:
それぞれ課されるレポートや実習課題をもとに,無機化学に関する内容について30%,情報処理30%,
基礎設計製図30%,課題への取り組み姿勢10%として評価する。
再試験は,必要に応じて行う。
評価基準は,到達目標に記載した項目の基礎的な内容と理解度とその基本的活用度を評価基準とし100点満点で60点以上を合格とする。
次回の授業範囲を予習し、専門用語の意味等を理解しておくこと
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。 | 4 | |
解の公式等を利用して、2次方程式を解くことができる。 | 4 | |
簡単な連立方程式を解くことができる。 | 4 | |
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。 | 4 | |
指数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。 | 4 | |
対数の意味を理解し、対数を利用した計算ができる。 | 4 | |
対数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。 | 4 | |
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。 | 4 | |
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。 | 4 | |
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。 | 4 | |
不定積分の定義を理解し、簡単な不定積分を求めることができる。 | 4 | |
定積分の定義と微積分の基本定理を理解し、簡単な定積分を求めることができる。 | 4 | |
分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分を求めることができる。 | 4 | |
自然科学 | 物理 | 力学 | 速度と加速度の概念を説明できる。 | 4 | |
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。 | 4 | |
仕事と仕事率に関する計算ができる。 | 4 | |
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。 | 4 | |
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。 | 4 | |
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。 | 4 | |
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。 | 4 | |
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。 | 4 | |
熱 | 原子や分子の熱運動と絶対温度との関連について説明できる。 | 4 | |
時間の推移とともに、熱の移動によって熱平衡状態に達することを説明できる。 | 4 | |
熱量の保存則を表す式を立て、熱容量や比熱を求めることができる。 | 4 | |
物体の熱容量と比熱を用いた計算ができる。 | 4 | |
気体の内部エネルギーについて説明できる。 | 4 | |
熱力学第一法則と定積変化・定圧変化・等温変化・断熱変化について説明できる。 | 4 | |
エネルギーには多くの形態があり互いに変換できることを具体例を挙げて説明できる。 | 4 | |
不可逆変化について理解し、具体例を挙げることができる。 | 4 | |
熱機関の熱効率に関する計算ができる。 | 4 | |
化学(一般) | 化学(一般) | 物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。 | 4 | |
水の状態変化が説明できる。 | 4 | |
物質の三態とその状態変化を説明できる。 | 4 | |
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。 | 4 | |
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。 | 4 | |
気体の体積と物質量の関係を説明できる。 | 4 | |
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。 | 4 | |
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。 | 4 | |
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。 | 4 | |
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。 | 4 | |
酸化還元反応について説明できる。 | 4 | |
工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 4 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 4 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 材料系分野 | 物理化学 | 熱力学第一法則と内部エネルギーの概念を説明できる。 | 4 | |
内部エネルギー、熱、仕事の符号の規則を説明でき、膨張の仕事を計算できる。 | 4 | |
エンタルピーの定義およびエンタルピーが状態量であることを説明できる。 | 4 | |
断熱変化に伴う温度変化を計算できる。 | 4 | |
標準生成エンタルピーの物理的意味を理解し、反応エンタルピーを計算できる。 | 4 | |
定圧熱容量と定容熱容量の関係式が導出できる。 | 4 | |
エントロピーの定義を理解し、不可逆過程におけるエントロピー生成について説明できる。 | 4 | 前10 |
内部エネルギーと巨視的熱力学量の関係を導出できる。 | 4 | |