Physical Metallurgy2

Course Information

College Kurume College Year 2022
Course Title Physical Metallurgy2
Course Code 4M13 Course Category Specialized / Compulsory
Class Format Lecture Credits School Credit: 1
Department Department of Materials System Engineering Student Grade 4th
Term First Semester Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials 教科書:「基礎から学ぶ構造材料学」丸山公一、藤原雅美、吉見亨祐、内田老鶴圃 およびその他プリント。参考書:「図でよくわかる機械材料学」渡辺義見、三浦博己、三浦誠司、渡邊千尋、コロナ社「金属材料概論」小原嗣郎、朝倉書店「初級金属学」北田正弘、アグネ承風社「金属物理学序論」幸田成康
Instructor 川上 雄士

Course Objectives

1.金属の結晶構造と材料特性の関係を理解し説明できる。
2.塑性変形と転位の関係を理解し説明できる。
3.金属の強化機構(固溶、微細粒、加工、析出)を理解し説明できる。
4.Fickの法則を理解し、拡散係数の物理的意味について説明できる。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1金属の結晶構造と材料特性の関係を理解し説明できる。金属の結晶構造と材料特性の関係を理解できる。金属の結晶構造と材料特性の関係を理解できない
評価項目2金属の強化機構(固溶、微細粒、加工、析出)を理解し説明できる金属の強化機構(固溶、微細粒、加工、析出)を理解できる金属の強化機構(固溶、微細粒、加工、析出)を理解できない
評価項目3Fickの法則を理解し、拡散係数の物理的意味について説明できる。Fickの法則を理解し、拡散係数の物理的意味について理解できる。Fickの法則を理解し、拡散係数の物理的意味について理解できない。

Assigned Department Objectives

Teaching Method

Outline:
材料としての金属及び合金は、それらを構成する元素の原子の集合体であり、これらのミクロの原子の振舞いと集合体として外に現れるマクロな性質との関連を明確にすれば、金属材料の性質やその変化について正確に理解することができる。
 金属材料の機械的性質をミクロレベルから理解し、現実社会での工業的技術開発に活かすことができるようになることが本科目の目的である。
実務経験のある教員による授業科目:この科目は、企業で機械部品材料の研究開発、熱処理・表面処理技術を担当していた教員により、その経験を活かして現場での技術の事例を含めた講義を行うものである。
Style:
教科書およびプリントを用いて講義を行う。3年で学習した金属物理学Ⅰをさらに深く学習すると共に、今までに学んだ材料組織学など、他科目の学習結果を組み合わせて金属の特性を理解する。実用金属材料に学習内容をどのように適用するか、応用力として理解することが重要。  関連科目:金属物理学Ⅰ、材料組織学、金属材料学Ⅰ
Notice:
定期試験(中間試験40%+期末試験40%)80%、小テスト・課題等20%として評価する。
到達目標に記載した内容を主な評価基準とする試験を実施し、60点以上を合格とする。
必要に応じて再試験を実施するが、評価は60点とする。
次回の授業範囲を予習し、専門用語の意味等を理解しておくこと   
      

Characteristics of Class / Division in Learning

Active Learning
Aided by ICT
Applicable to Remote Class
Instructor Professionally Experienced

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st 金属材料とその製造プロセス 鋳造、鍛造、熱処理の基礎について説明ができる。
2nd 原子と原子間力
物質の結晶構造
物質の基本構造である原子間力、結晶構造について説明できる。
3rd 金属の結晶構造、立方晶のミラー指数 正方晶のミラー指数の説明ができる
4th 六方晶のミラー指数 六方晶のミラー指数の説明ができる
5th 格子欠陥 格子欠陥の種類について説明ができる
6th 拡散、Fickの第一、第二法則 Fickの法則について説明ができる。
7th 相互拡散とカーケンドール効果 拡散の問題を解ける。
8th すべり変形・双晶変形 塑性変形の機構を説明できる
2nd Quarter
9th 転位における原子配列 転位の種類と特長について説明できる
10th 転位密度、バーガーズベクトル 転位密度、バーガースベクトルの説明ができる
11th 転位に働く力 転位を動かすために必要な応力を計算できる
12th 加工硬化と回復・再結晶 回復再結晶の説明ができる
加工硬化の説明ができる
13th 結晶粒微細化による強化 ホールペッチの関係を説明できる
14th 固溶強化 固溶強化の説明ができる
15th 析出強化 析出強化の説明ができる
16th

Evaluation Method and Weight (%)

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他Total
Subtotal80000020100
基礎的能力4000001050
専門的能力3000001040
分野横断的能力100000010