リベラルアーツ特論1(日本語ディベート)

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 リベラルアーツ特論1(日本語ディベート)
科目番号 4MR03 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 材料システム工学科(2017年度以降入学生、但し、令和4年度は材料工学科を含む) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 ハンドアウト(授業時配布)
担当教員 金城 博之

到達目標

1)社会で必要な日本語による論理的な話し方を身に付けるとともに、意思決定に活用できる。
2)他者の意見を聞いて即座に理解し、論理構造を把握できる。
3)ものごとを批判的に捉え、それに対して自らの考えをまとめることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語によるディベートができる。社会で必要な日本語による論理的な話し方を身に付けるとともに、意思決定に活用できる。論理的な話し方が理解できない。
評価項目2日本語で書かれた文章を読んで、論理的に反応(反論・同意)ができる。書かれている文章を読んで、論理構造を認識できる。日本語による文章の論理が指摘できない。
評価項目3批判的に物事を考え、自分の意見が言える。批判的に考えることはできるが、自分の意見にはできない。他者の意見に自分の考えを持つことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
社会では様々な場面でコミュニケーション能力が必要とされていることは議論を待たない。この講義ではまず、日本語による論理的な話し方を学ぶ。学科対抗でゲームやクイズ等を通してトレーニングを行い、論理性を養う。ノートテイキングの方法を学び、相手の議論をよく理解し、人前で自分の意見を述べる社会人として大切な態度を陶冶する。
授業の進め方・方法:
授業では各学科単位でチームを作り、各学科対抗のディベート活動を通して実践的に論理的な話し方を身に付ける。易しい内容を扱った活動(価値ディベート)から始めて段階的に実際のディベート形式の議論へと発展させる。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
ゲームを通したアイスブレーク
講義について理解する。
アイスブレークによって話しやすい雰囲気を作る。
2週 「論理的」とはどういうことか学ぶ。 「論理的」であることを理解する。
3週 「根拠」と「主張」の関係について学ぶ。 議論の根幹をなす、「根拠」「論拠」「主張」の流れを理解する。
4週 日本語ディベートの形式について学ぶ。 日本語ディベート形式を理解する。競技ディベートと実際の討論の違いを理解する。
5週 議題1についてグループで考える。ブレインストーミングの手法を学ぶ。
フローシートの書き方を学ぶ。
ブレインストーミングの手法を学ぶ。議論に参加できる。
メモの取り方(フローシート)を学び、ジャッジの仕方を学び学会などでの司会ができるようになる
6週 日本語ディベート対戦 1 (価値ディベート)1日目 日本語ディベートの形式を活用して、議論が組み立てられる。
7週 日本語ディベート 1 (価値ディベート) 2日目 日本語ディベート(価値ディベート)を体験する。
8週 モラル・ジレンマを提示し、「論拠」について学ぶ。
関連ビデオを見る。
同じデータでも結論が異なる場合もあることを理解する。
2ndQ
9週 日本語ディベート対戦 2  メモを取って、議論を理解できる。
質疑応答に慣れる。
10週 反論の仕方、質問の仕方について学ぶ。
反論の着眼点を理解できる。
11週 日本語ディベート3 政策ディベートについてリサーチを行う。 チームメイトと協力し、効率的にリサーチができるようになる。
12週 日本語ディベート3 1日目 立論のまとめ方についてより説得力のある方法を学ぶ。
質疑、反駁に慣れる。
13週 日本語ディベート3 2日目 質問の着眼点、反駁の方法について学ぶ。
ディベートに慣れる。
14週 議論における詭弁について学ぶ。
文学作品を鑑賞し、その中にみられる議論や詭弁について学ぶ。
詭弁について知ることで、議論にだまされないような素地を身に着ける。
15週 まとめ これまでの学習事項をまとめ、今後に活用できるようにする。
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験ディベート授業態度提出物ポートフォリオその他合計
総合評価割合3040102000100
基礎的能力3040102000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000