リベラルアーツ特論2(日本近代文学・演劇)

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 リベラルアーツ特論2(日本近代文学・演劇)
科目番号 4MR27 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 材料システム工学科(2017年度以降入学生、但し、令和4年度は材料工学科を含む) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 適宜必要な資料及びプリントを配布する。
担当教員 鴨川 都美

到達目標

1.優れた現代演劇に数多く触れることで、柔軟な感性を養う。
2.作品を正確かつ豊かに鑑賞し、独自の解釈を持てるようにする。
3.作品に対して作り上げた解釈を、自身の言葉でわかりやすく表現できることを目指す。
4.作品に描かれる社会的な背景、問題について自分の意見を持てるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1観劇後に主体的な解釈を豊かに作り上げられる。観劇後に主体的な解釈を作り上げられる。観劇後に主体的な読みを作り上げられない。
評価項目2作品の社会的背景を意識し、展開や様式に興味を持ち、鑑賞できる感性を持てる。作品の社会的背景を意識し、展開や様式に興味を持つことができる。展開や様式に興味を持つことができない。
評価項目3自分が作品に対して持った解釈や感想を、豊かに表現することができる。自分が作品に対して持った解釈や感想を、表現することができる。自分が作品に対して持った解釈や感想を、表現することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
主に2000年代以降の現代演劇を中心に取り上げる。舞台映像を鑑賞した上で、作品の背景や特色を見出し、理解を深めていく。映像だけでなく、戯曲(上演台本)にも触れることで、多角的に演劇作品の主体的な読みを作り上げていく。また、日本語表現の美しさに触れながら、自らの表現力も高める場とすることをねらいとする。また、作品の社会的な背景に言及することで、自己の社会に対する認識を再考する。
授業の進め方・方法:
授業で取り上げる作品については、授業計画を参照すること。一作品につき、二週分の授業を行う。作品は前週までにプリントで配布するので、必ず授業には作品を読んで出席すること。一週目は、舞台映像の鑑賞をする。二週目までに舞台映像の感想分を書いて、提出してもらう。二週目の授業では、劇団や劇作家、上演評などに触れた上で、作品に対する自分の考えを文章で表現したり、グループでのディスカッションを行う。学期末には、授業で取り上げた作品のなかから一作品を選び、自身の読み方、理解の仕方を執筆し、レポート提出することを課す。
注意点:
各回の授業への参加度(出席、初読メモ・ショートコメント、提出物、ディスカッションでの態度等)50%、期末レポート50%で評価する。
100点を満点とし、60点以上を合格点とする。必要に応じて再試験相当の課題を出す。
作品によっては過剰な表現や深刻な内容を有する場合があるということを了承の上、受講すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 授業の進め方、取り組み方、レポートに取り掛かるタイミングについて理解を得ておく。
2週 日本演劇史  近代演劇の発祥から現代演劇までの流れを理解する。
3週 青年座「東京ノート」(平田オリザ作)ほか 舞台映像の鑑賞し、課題を提出する。
4週 青年座「東京ノート」(平田オリザ作)ほか 前週に提出した課題をもとに、グループワークを行う。
5週 青年座「東京ノート」(平田オリザ作)ほか 劇団、劇作家の概要や劇評に触れ、作品の全体像を捉える。作品に描かれた内容や人物を通じて、自己の視野を広げる。自分はどう観るか、主体的な独自の読みを作り上げていく。
6週 こまつ座「組曲虐殺」(井上ひさし作)ほか 前週に配布された資料を読んだ上で、舞台映像の鑑賞をする。気づいた点をメモする。
7週 こまつ座「組曲虐殺」(井上ひさし作)ほか 前週に配布された資料を読んだ上で、舞台映像の鑑賞をする。感想文を書く。
8週 中間試験 ショートレポートを書く。
4thQ
9週 こまつ座「組曲虐殺」(井上ひさし作)ほか 劇団、劇作家の概要や劇評に触れ、作品の全体像を捉える。作品に描かれた内容や人物を通じて、自己の視野を広げる。自分はどう観るか、主体的な独自の読みを作り上げ、批評する。
10週 二兎社「ザ・空気_ver.2」(永井愛作)ほか 前週に配布された資料を読んだ上で、舞台映像の鑑賞をする。批評文を書く。
11週 二兎社「ザ・空気_ver.2」(永井愛作)ほか 劇団、劇作家の概要や劇評に触れ、作品の全体像を捉える。作品に描かれた内容や人物を通じて、自己の視野を広げる。自分はどう観るか、主体的な独自の読みを作り上げ、批評する。
12週 TRASHMASTERS「そぞろの民」(中津留章仁作)ほか 前週に配布された資料を読んだ上で、舞台映像の鑑賞をする。批評文を書く。
13週 TRASHMASTERS「そぞろの民」(中津留章仁作)ほか 劇団、劇作家の概要や劇評に触れ、作品の全体像を捉える。作品に描かれた内容や人物を通じて、自己の視野を広げる。自分はどう観るか、主体的な独自の読みを作り上げていく。
14週 レポート課題の作品鑑賞 レポート課題の作品を鑑賞する。
15週 レポート執筆について 演劇論の執筆例などをサンプルにした説明を聞き、演劇の論じ方、批評の仕方について理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表課題態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0103010500100
基礎的能力0103010500100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000