リベラルアーツ特論2(フーリエ変換入門)

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 リベラルアーツ特論2(フーリエ変換入門)
科目番号 4MR37 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 材料システム工学科(2017年度以降入学生、但し、令和4年度は材料工学科を含む) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 指定しない
担当教員 小山 暁

到達目標

フーリエ変換の基礎と応用を学ぶ。様々なデータの離散フーリエ変換を行い、フーリエ係数を求めるコードを作成する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1フーリエ変換の標準問題を解くことができる。フーリエ変換の基礎問題を解くことができる。フーリエ変換の基礎問題を解くことができない。
評価項目2フーリエ変換の応用例を十分理解できる。フーリエ変換の応用例をある程度理解できる。フーリエ変換の応用例を理解できない。
評価項目3各種時系列データや空間データのフーリエ係数を求めるためのコードなどを、自立して作成できる各種時系列データや空間データのフーリエ係数を求めるためのコードなどを、教員の助けを得ながら作成できる各種時系列データや空間データのフーリエ係数を求めるためのコードなどを、作成できない

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
フーリエ変換の工学的応用例を概観し、フーリエ級数展開、フーリエ変換、離散フーリエ変換を学ぶ。また、離散フーリエ変換のコードを自作し、或いは、各種コンパイラ等の離散フーリエ変換ライブラリを使用して、実際のデータのフーリエ係数を求める。前期は、主に、理論の学習に当てる。特に、デルタ関数の理解を確実なものとし、理論を応用する際の準備をする。後期は、主に、プログラミング言語 Python を使った、離散フーリエ変換のプログラミング演習を行う。演習では、離散フーリエ変換の数値計算、パワースペクトルの数値計算、ローパスフィルターによるノイズ除去の数値計算を実施する。
授業の進め方・方法:
講義と演習により行う. 講義・演習・成果物(課題含む)提出など、この授業に積極的に参加することを期待する。
注意点:
必要な数学は随時説明してゆく。初回授業で、フーリエ変換の応用例(信号解析・画像圧縮・CTスキャンなど)を示す。その後、前期は必要な数学の学習に充てる。後期はグループごとに離散フーリエ変換のコード作成を行う。コンピュータ言語(C/C++,BASIC,Python,Fortran等)によるコード作成を経験したことがある学生、或いは、経験が無くても意欲ある学生の受講を歓迎する。後期はPCを使い実習をするので、PCを持参してください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 その他の超関数 単位階段関数、矩形窓関数、符号関数、畳み込み定理
2週 離散フーリエ変換1 離散フーリエ変換の導出1
3週 離散フーリエ変換2 離散フーリエ変換の導出2
4週 離散フーリエ変換3 無次元化された離散フーリエ変換・逆変換、無次元化された離散フーリエ変換の行列表示、高速フーリエ変換ライブラリの利用
5週 パワースペクトルと信号解析 フーリエ級数展開のパワースペクトル、離散フーリエ変換のパワースペクトルと数値計算、パワースペクトルの対称性
6週 総合演習1 グループごとにコード作成
7週 総合演習2 グループごとにコード作成
8週 総合演習3 グループごとにコード作成
4thQ
9週 総合演習4 グループごとにコード作成
10週 中間発表 総合演習の中間発表
11週 総合演習5 グループごとにコード作成
12週 総合演習6 グループごとにコード作成
13週 総合演習7 グループごとにコード作成
14週 総合演習8 グループごとにコード作成
15週 最終発表、後期のまとめ 総合演習の最終発表、後期のまとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合025150600100
基礎的能力0105020035
専門的能力055020030
分野横断能力0105020035