到達目標
1.水溶液の電気化学的性質について説明できる。
2.水溶液からの金属の電析反応について説明できる。
3.金属やめっきの腐食現象が説明できる。
4.金属の防食法について説明できる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 水溶液の性質(導電率,輸率,強電解質,弱電解質)について説明できる | 水溶液の性質(導電率,輸率)について説明できる | 水溶液の性質(導電率,輸率)について説明できない |
評価項目2 | 水溶液からの金属の電析反応における,拡散過電圧,電荷移動過電圧について説明できる | 水溶液からの金属の電析反応における,過電圧について説明できる | 水溶液からの金属の電析反応における,過電圧について説明できない |
評価項目3 | 金属やめっきの腐食現象について,局部電池機構に基づき説明できる | 金属やめっきの腐食現象について,アノード部とカソード部を説明できる | 金属やめっきの腐食現象について,アノード部とカソード部を説明できない |
評価項目4 | 金属の防食法の4種(環境制御,電気防食,被膜,組成制御)について
説明できる | 金属の防食法をいくつか説明できる | 金属の防食法をせつめいできない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
金属材料のめっきや腐食などについて理解を深める
実務経験のある教員による授業科目:企業において各種表面処理鋼板の研究・開発に従事していた教員により,実際の研究・開発と学問との関連性も含めて行うものである。
授業の進め方・方法:
この科目は,以下に示す科目と関連していることを念頭に受講すること
化学,基礎材料化学,材料化学,物理化学,電気化学Ⅰ
注意点:
(1)点数配分:中間試験50%、期末試験50%
(2)評価基準:60点以上を合格とする
(3)再試:再試は必要に応じて行う
(4)提出を指示したレポートを1つでも未提出の場合は単位修得を認めない
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
腐食の分類 |
腐食現象を大きく分類できる
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2週 |
腐食のメカニズム |
局部電池機構について理解する
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3週 |
鉄の腐食(水素発生型腐食,酸素消費型腐食) |
腐食現象がpHによって変化することを理解する
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4週 |
腐食速度の単位変換(mdd,A/m2) |
腐食速度の表現方法が複数あることを知る
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5週 |
鉄の不働態 |
不動態化の原理を理解する
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6週 |
孔食と隙間腐食 |
局部腐食のメカニズムを理解する
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7週 |
防食法の分類 |
様々な防食方法を知る
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8週 |
耐食性評価法 |
耐食性の評価方法を知る
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2ndQ |
9週 |
溶液の導電率 |
溶液の導電率を変化させる要因を知る
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10週 |
モル導電率 |
モル導電率を計算できる
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11週 |
輸率 |
輸率を使って,イオンの移動に関する計算が出来る
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12週 |
電極反応(電気二重層,拡散層) |
電極近傍で起こっている現象について理解する
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13週 |
過電圧(電荷移動過電圧,拡散過電圧) |
過電圧の詳細について理解する
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14週 |
水素過電圧 |
過電圧の中でも,特に特異な水素過電圧について理解する
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15週 |
フォルマーバトラーの式,ターフェルの式 |
フォルマーバトラーの式からターフェルの式を導出できる
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 |
専門的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
分野横断的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 |