到達目標
1.溶接・溶接法の種類や特徴について説明できる。
2.溶接部における組織や機械的性質の変化について説明できる。
3.溶接欠陥とその原因・対策について説明できる。
4.溶接部における残留応力の発生機構や分布について説明できる。
5.複合素材と複合プロセスについて説明できる。
6.金属系複合材料について説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 溶接・接合法の種類や特徴について説明できる。 | 溶接・接合法について簡単に説明することができる。 | 溶接・接合法を理解していない。 |
評価項目2 | 溶接部における組織や機械的性質の変化について,その原因を含めて説明できる。 | 溶接部における組織や機械的性質の変化について説明できる。 | 溶接部における組織や機械的性質の変化について理解していない。 |
評価項目3 | 溶接欠陥とその原因・対策について説明できる。 | 溶接欠陥について説明できる。 | 溶接欠陥について理解していない。 |
評価項目4 | 溶接部における残留応力の発生機構や分布について説明できる。 | 溶接部に生じる残留応について説明できる。 | 残留応力について理解していない。 |
評価項目5 | 複合素材と複合プロセスについて詳しく説明できる。 | 複合素材と複合プロセスについて説明できる。 | 複合素材と複合プロセスについて理解していない。 |
評価項目6 | 複数の金属系複合材料のパターンを挙げ,それぞれについて説明できる。 | 金属系複合材料のパターンを1つ挙げ,それについて説明できる。 | 金属系複合材料について理解していない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
溶接・接合は,構造物や機械部品の加工・組立にはなくてはならない技術である。本講義では,金属同士を接合する際の種々の接合方法や溶接・接合に伴う材質の変化,欠陥の発生などの基本事項について説明する。また,溶接・接合によって得られる継手や接合体は,複合材料の一つと捉えることができる。そこで,複合材料の基礎についても本講義で取り扱う。
授業の進め方・方法:
授業は教科書に沿って進める。複合材料に関しては,プリントを配布する。4年次開講の「金属材料学1」と関連する項目が多いため,その内容をしっかり理解しておくこと。
注意点:
期末試験90%,レポート提出10%で評価し,合計点が100点満点中60点以上を合格とする。再試験は実施しない。
評価基準:到達目標に記載した項目の基礎的な内容と理解度,さらにその基本的活用度を評価基準とする。
事前学習:次週の授業範囲を予習し,専門用語の意味などを理解しておいてください。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
はじめに |
授業の全体像を理解する。
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2週 |
溶接・接合工学の意義 |
溶接・接合の位置付けやその特徴について理解する。
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3週 |
溶接・接合の原理と分類 |
溶接・接合の原理について理解する。
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4週 |
熱源 |
溶接・接合の際に投入されるエネルギー源について理解する。
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5週 |
融接法1 |
溶接アーク現象について理解する。
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6週 |
融接法2 |
各種アーク溶接法について理解する。
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7週 |
融接法3 |
各種アーク溶接法について理解する。
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8週 |
圧接法 |
圧接法の原理や種類について理解する。
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4thQ |
9週 |
ろう接法 |
ろう接時の基本現象や特徴について理解する。
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10週 |
溶接冶金1 |
溶接金属内で起こる現象,さらにはそこで発生する欠陥について理解する。
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11週 |
溶接冶金2 |
溶接熱影響部の組織や機械的性質について理解する。
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12週 |
溶接冶金3 |
溶接熱影響部に発生する欠陥について理解する。
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13週 |
溶接部の変形と残留応力 |
溶接部で起こる変形やそこでの残留応力について理解する。
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14週 |
複合材料の基礎 |
複合プロセスや複合則について理解する
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15週 |
金属系複合材料 |
様々な金属系複合材料について理解する。
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16週 |
期末試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 材料系分野 | 金属材料 | 純鉄の組織と変態について、結晶構造を含めて説明できる。 | 4 | 後11,後12,後13,後14,後15 |
炭素鋼の状態図を用いて標準組織および機械的性質を説明できる。 | 4 | 後11,後12,後13,後14,後15 |
複合材料 | 複合材料の発展や分類について説明できる。 | 4 | |
複合材料の機械的強度や複合則について説明できる。 | 4 | |
界面のぬれの観点から、複合化しやすいものと複合化しにくいものを区別できる。 | 4 | |
強化形態ごとに主要な製造法を説明できる。 | 4 | |
強さの複合則、比強度、比剛性の観点から、複合化するメリットを説明できる。 | 4 | |
直交異方性の複合材料の弾性定数について理解できる。 | 4 | |
強化材を分類でき、強化機構について説明できる。 | 4 | |
ガラス繊維、炭素繊維の製造法を説明できる。 | 4 | |
炭素/ガラス繊維強化プラスチックの使用における問題点を損傷の評価の観点から応用できる。 | 4 | |
繊維強化プラスチックの成形法を説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 90 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |