Course Objectives
1.鋼に適用される熱処理法について,目的と方法を説明できる.
2.焼入れ性に及ぼす合金元素の影響について説明できる.
3.オーステナイトの等温変態と連続冷却変態について説明できる.
4.熱処理に伴う組織変化,と機械的性質との関係が説明できる.
5.熱処理による残留応力の発生機構について簡単に説明できる.
6.表面熱処理方法について説明できる.
Rubric
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 鋼に適用される熱処理法について,目的と方法を説明できる. | 鋼に適用される熱処理法について,目的と方法を理解できる. | 鋼に適用される熱処理法について,目的と方法を理解できない |
評価項目2 | 熱処理に伴う組織変化,と機械的性質との関係が説明できる. | 熱処理に伴う組織変化,と機械的性質との関係が理解できる. | 熱処理に伴う組織変化,と機械的性質との関係が理解できない. |
評価項目3 | 表面熱処理方法について説明できる | 表面熱処理方法について理解できる | 表面熱処理方法について理解できない |
Assigned Department Objectives
Teaching Method
Outline:
鉄鋼材料やアルミニウムは工業の多くの分野で使用され、使用に当たってはその性能を十分に発揮ために熱処理が施される。本科目では鉄鋼材料やアルミニウム合金の熱処理方法を理解し、それを実用材料に幅広く応用する力を養う。
実務経験のある教員による授業科目:この科目は、企業で機械部品材料の研究開発、熱処理・表面処理技術を担当していた教員により、その経験を活かして現場での技術の事例を含めた講義を行うものである。
Style:
ノート講義であるが,金属材料学Ⅰ,Ⅱの教科書を参考書として使用するため,毎時間持参すること.
Notice:
定期試験(中間試験40%+期末試験40%)80%、小テスト・課題等20%として評価する。
到達目標に記載した内容を主な評価基準とする試験を実施し、60点以上を合格とする。
必要に応じて再試験を実施するが、評価は60点とする。
次回の授業範囲を予習し、専門用語の意味等を理解しておくこと。
Characteristics of Class / Division in Learning
Course Plan
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Theme |
Goals |
2nd Semester |
3rd Quarter |
1st |
金属熱処理の概要 |
金属熱処理の概要を理解できる
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2nd |
Fe-C系状態図 鋼の加熱・冷却とミクロ組織 |
Fe-C系状態図 鋼の温度とミクロ組織の関係を理解できる
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3rd |
鋼の冷却時の相変態(パーライト,マルテンサイト,ベイナイト変態) |
鋼の冷却時の相変態を理解できる
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4th |
鋼のTTT曲線とCCT曲線 |
鋼のTTT,CCT曲線を理解できる。
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5th |
過冷オーステナイトの等温変態 |
オーステナイトの等温変態について理解できる
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6th |
鋼のマルテンサイト変態 |
鋼のマルテンサイト変態について理解できる
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7th |
鋼の焼き入れ・焼き戻し |
鋼の焼き入れと焼き戻しの機構について理解できる
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8th |
中間試験 |
鋼の熱処理について理解できる
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4th Quarter |
9th |
表面硬化処理(化学組成の変化を伴うもの) |
浸炭、窒化、ほう化処理について理解できる
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10th |
表面硬化処理(化学組成の変化を伴わないもの) |
高周波熱処理、火炎熱処理について理解できる
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11th |
高合金鋼(工具鋼)の熱処理 |
高合金鋼(工具鋼)の熱処理について理解できる
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12th |
ステンレス鋼の熱処理 |
ステンレス鋼の熱処理について理解できる
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13th |
Al合金の熱処理 |
Al合金の熱処理について理解できる
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14th |
その他非鉄金属材料の熱処理 |
その他非鉄金属材料の熱処理について理解できる
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15th |
その他の表面処理法(PVD,CVD等) |
その他表面処理法について理解できる
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16th |
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Evaluation Method and Weight (%)
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | Total |
Subtotal | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 50 |
専門的能力 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 40 |
分野横断的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |