労働安全衛生論

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 労働安全衛生論
科目番号 7A14 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械・電気システム工学専攻(機械工学コース) 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 配布資料により説明する.
担当教員 南山 靖博

到達目標

1.近年の労働災害について知る.
2.労働災害の責任・防止方法・減少の方法を理解する.
3.化学物質による労働災害について知る.
4.健康に働くための方法を理解する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1安全の原理原則を理解できる.安全の原理原則をある程度理解できる.安全の原理原則を理解できない.
評価項目2国際規格ISO12100における安全の設計原理を理解できる.国際規格ISO12100における安全の設計原理をある程度理解できる.国際規格ISO12100における安全の設計原理を理解できない.
評価項目3機械安全において設計者としてするべきことを理解できる.機械安全において設計者としてするべきことをある程度理解できる.機械安全において設計者としてするべきことを理解できない.

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
これまで,わが国の労働災害は,関係者の弛まぬ努力により,この半世紀,7割以上減少し,製造業においても8割減少してきました.ただ,製造業で今も,年間141人(平成31年・令和元年)の尊い命が失われています.
今後,製造現場の労働災害をさらに減少させるには,工場で使用する機械の安全衛生対策が求められ,厚生労働省は,第13次労働災害防止計画(平成30年度〜令和4年度)で,「機械設計段階の安全衛生に配慮した設計の普及」を重点対策に掲げ,施策を推進しています.
このような現状を踏まえ,本講義では,機械設備にかかわる労働災害とはどのようなものか,それを防止する考え方や方策にはどのようなものがあるか,基本的な事柄を入門用として学習する.
授業の進め方・方法:
講義プリントによる講義・演習を中心に行う.
注意点:
提出された演習から総合的に判断する.
評価基準:60点以上を合格とする.
不十分な場合は再提出を求める.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 労働災害とは(製造現場に潜む危険・労働災害の発生状況・事例) 労働災害が理解できる.
2週 労働災害の責任(事業者・設計技術者の責任,設計製造者の安全に関する責任) 労働災害の責任について理解できる.
3週 労働災害防止論(安全とリスク安全確保の考え方・リスクアセスメント) 労働災害防止論について理解できる.
4週 労働災害を減少させるために①(機械災害の実態・機械設備のリスクアセスメント) 労働災害を減少させる方法を理解できる.
5週 労働災害を減少させるために②(作業環境や手順の改善・機械の安全設計の考え方) 労働災害を減少させる方法を理解できる.
6週 労働災害を減少させるために③(使用上の情報の意味・機能安全) 労働災害を減少させる方法を理解できる.
7週 化学物質による労働災害の防止(化学物質取扱いのリスク・災害事例・災害防止) 化学物質による労働災害の防止を理解できる.
8週 健康に働くためには①(労働衛生の3管理・5管理・心とからだの健康づくり) 健康に働くための方法を理解できる.
4thQ
9週 健康に働くためには②(過重労働エイジフレンドリー・熱中症予防感染症予防) 健康に働くための方法を理解できる.
10週 機械・建設安全のための人間理解①(人間理解の必要性・人間の特性) 機械・建設安全のための人間理解を理解できる.
11週 機械・建設安全のための人間理解②(エラー率の高さ・注意の仕組み) 機械・建設安全のための人間理解を理解できる.
12週 機械・建設安全のための人間理解③(ハザード知覚とリスク知覚) 機械・建設安全のための人間理解を理解できる.
13週 機械・建設安全のための人間理解④(フールプルーフ・フェイルセーフ) 機械・建設安全のための人間理解を理解できる.
14週 機械・建設安全のための人間理解⑤(事故分析・組織風土と安全) 機械・建設安全のための人間理解を理解できる.
15週 機械・建設安全のための人間理解⑥(ルールと目的・広く深く学びたい人のために) 機械・建設安全のための人間理解を理解できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野機械設計許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。1
力学許容応力と安全率を説明できる。1

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力0000000
専門的能力01000000100
分野横断的能力0000000