到達目標
1.時空の概念を獲得すること。
2.特殊相対論的力学の諸性質を理解すること。
3.重力場の概念を獲得すること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1
時空の概念の獲得 | 4元的な時空の概念が具体例を挙げて説明できる | 時間が、特別、絶対的ではないことは理解できている。 | 3次元の空間に併せ、時間を含めた新しい物理を構築することの必要性が理解できていない。 |
評価項目2
特殊相対論的力学の理解 | 特殊相対論的力学の諸性質を理解し、ニュートン力学との違いを説明できるとともに、法則が共変性を持つことの意味を理解している。 | 特殊相対論的力学の諸性質を理解している。 | 特殊相対論的力学の諸性質を理解していない。 |
評価項目3
重力場の概念の獲得 | 重力場の概念を理解し、重力場中での質点の運動や光の進み方について説明できる。 | 重力場の概念を理解している。 | 重力場の概念を理解していない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
・新しい時空の概念を導入し、理解を深める。
・相対論的な力学を学び、ニュートン力学との違いを理解する。
・重力場の概念を理解する。
・重力場中での質点の運動や、光の進み方を理解する。
授業の進め方・方法:
・板書による講義形式とする。
・新しい概念が生まれる必然性を納得し、そこに至るプロセスを理解するよう心がけること。
注意点:
定期試験 75%程度、レポート等提出物を25%程度、合計100%で評価する。
評価基準:60点以上を合格とする。
再試験は原則として行わない。
事前学習内容:毎回の授業で課題を課す。次回提出すること。
本科目は学修単位であるので、授業時間以外での学修が必要であり、これを課題として課す。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
マイケルソン・モーリーの実験と光の進み方について |
・マイケルソン・モーリーの実験の意味、その結果の意義について説明できる。 ・光の進み方について説明できる。
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2週 |
特殊相対論の基本原理と3つの性質(同時性の崩壊、時計の遅れ、ローレンツ収縮) |
・特殊相対論の2つの原理(光速度一定の原理・特殊相対性原理)を説明でき、それらから導かれる3つの性質を説明できる。
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3週 |
ローレンツ変換 |
・ローレンツ変換を導出し、その意味を理解し、具体的に計算できる。
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4週 |
時空の概念とミンコフスキー図 |
・時空の概念を説明できる。 ・ミンコフスキー図の見方を説明できる。
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5週 |
相対論的力学(1) 速度の合成則、運動量の保存と質量公式 |
・速度の合成則を理解する。 ・運動量の保存を要請することにより、質量公式が得られることを理解する。
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6週 |
相対論的力学(2) 質量とエネルギーの等価性 |
・質量とエネルギーの等価性について説明できる。
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7週 |
相対論的力学(3) 共変性と相対論的運動方程式 |
・相対論的運動方程式を理解し説明できる。 ・相対論における等加速度運動とニュートン力学におけるそれとの違いを説明できる。
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8週 |
特殊相対論におけるパラドックス |
・相対論のパラドックス(双子のパラドックス、ガレージのパラドックスなど)を説明できる。
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2ndQ |
9週 |
相対論的電磁気学 |
・電磁気の理論が特殊相対論と整合していることを理解する。
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10週 |
特殊相対論の応用 |
・素粒子実験など、特殊相対論の応用について説明できる。
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11週 |
一般相対論の基本原理と3つの性質(光の曲がり、時計の遅れ、時空のゆがみ) |
・一般相対論の2つの原理(等価原理・一般相対性原理)について説明でき、それらから導かれる3つの性質を説明できる。
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12週 |
曲がった時空と計量 |
・重力場の概念を説明できる。 ・時空の曲がりを表す計量について説明できる。
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13週 |
アインシュタイン方程式とその解(シュバルツシルト解、宇宙の時間発展) |
・アインシュタイン方程式とはどういうものか説明できる。 ・いくつかの例について説明できる。
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14週 |
重力場のもとでの運動 |
・重力場の中の質点の運動および光の軌道を理解し、説明できる。
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15週 |
一般相対論の応用 |
・GPSの相対論的誤差を計算できる。 ・双子のパラドックスが一般相対論的によって解消することを理解できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 力学 | 速度と加速度の概念を説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 75 | 0 | 0 | 0 | 0 | 25 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 75 | 0 | 0 | 0 | 0 | 25 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |