Course Objectives
1.現実に生じている環境問題の実情を理解する。
2.旧来の環境倫理学で主流となっている、「二項対立」図式の長所と短所を的確に捉えることができる。
3.「二項対立」図式に代わる、新たな環境倫理学理論が求められていることを理解する。
Rubric
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | | | |
評価項目2 | | | |
評価項目3 | | | |
Assigned Department Objectives
Teaching Method
Outline:
この授業では、旧来の環境倫理学が解決しようとした問題はいったいどのようなものであるのか、彼(女)らの試みのどのような点において理論的な不十分さが認められるのか、そして私たちはどのようにそれらを乗り越えて行くべきなのか、研究の最前線を担う環境倫理学者たちの論評をもとに考察する。
Style:
・担当者の作成したレジュメを参照しながら、教科書の内容を批判的に吟味する。
・担当者は各章ごとに定める。初回(序章)は担当教員がレジュメを作成する。
・担当者は、自らがまとめたレジュメをもとに、受講者全員の前で各章の要約を行う(数分程度)。その後、担当教員による講義を行う。
・理由の如何を問わず、レジュメの作成を怠った場合は大幅に減点する。※なお授業時数の関係上、第1, 6, 12, 13章については本講義では扱わない。本科目は学修単位科目であるので、授業時間以外での学修が必要であり、これを課題として課す。
Notice:
Course Plan
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Theme |
Goals |
2nd Semester |
3rd Quarter |
1st |
ガイダンス(授業の進め方、成績評価方法、再試験の有無等) |
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2nd |
序章 環境倫理の現在―二項対立図式を超えて |
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3rd |
第2章 自然・人為―都市と人工物の倫理 |
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4th |
第3章 生命・殺生―肉食の倫理、菜食の倫理 |
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5th |
第4章 公害・正義―「環境」から切り捨てられたもの/者 |
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6th |
第5章 責任・未来―世代間倫理の行方 |
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7th |
第7章 「外来対在来」を問う―地域社会のなかの外来種 |
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8th |
第8章 「持続可能性」を問う―「持続可能な」野生動物保護管理の政治と倫理 |
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4th Quarter |
9th |
第9章 「文化の対立」を問う―捕鯨問題の「二項対立」を超えて |
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10th |
第10章 「自然の再生」を問う―環境倫理と歴史認識 |
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11th |
第11章 「地球に優しい」を問う―自然エネルギーと自然「保護」の隘路 |
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12th |
第14章 政策から政/祭へ―熟議型市民政治とローカルな共的管理の対立を乗り越えるために |
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13th |
第15章 安全(ゼロリスク)から危険(リスク)へ―生態リスク管理と予防原則をめぐって |
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14th |
第16章 制御(コントロール)から管理(マネジメント)へ―包括的ウェルネスの思想 |
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15th |
終章 および まとめ |
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16th |
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Evaluation Method and Weight (%)
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | レポート | Total |
Subtotal | 0 | 30 | 0 | 0 | 0 | 70 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 15 | 0 | 0 | 0 | 35 | 50 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 15 | 0 | 0 | 0 | 35 | 50 |