メカトロニクス工学

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 メカトロニクス工学
科目番号 0011 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械・電気システム工学専攻(制御情報工学コース) 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 教材プリントdownload: http://www.cc.kurume-nct.ac.jp/~ayabe/campus/mechatronics.zip, 演習用プリント
担当教員 綾部 隆

到達目標

1.サーボモータのコントロールユニットの構成を理解できる。
2.機械・電気系のモデリングができる。
3.適切なモータの選定ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1サーボモータのコントロールユニットの構成を十分に理解できる。 サーボモータのコントロールユニットの構成を理解できる。 サーボモータのコントロールユニットの構成を理解できない。
評価項目2機械・電気系のモデリングが適切にできる。 機械・電気系のモデリングができる。 機械・電気系のモデリングができない。
評価項目3適切なモータの選定ができる。 モータの選定ができる。 モータの選定ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
メカトロ機器のセンサ、アクチュエータ、コントロールユニットに関する基礎知識を修得するとともに、機械・電気系のモデリングやモータの選定法を理解する。
授業の進め方・方法:
 機械、電気電子、制御情報各コースの学生を対象としているので本科で学んだことの復習を行うと共に、他分野の基礎知識を修得させる。モータの選定法については実際に演習を行う。
注意点:
本科目は学修単位科目であるので、授業時間以外での学修が必要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 代表的なセンサ(1) ロボットやメカトロ機器でよく使われる
センサを理解できる
2週 代表的なセンサ(2) ロボットやメカトロ機器でよく使われる
センサを理解できる
3週 アクチュエータの分類と特徴 各種アクチュエータの長所,短所などを理解できる
4週 DCモータの駆動回路 DCモータの電圧駆動と電流駆動,リニア駆動とPWM駆動の違いを理解しする
5週 サーボモータコントロールユニットの構成 市販のサーボモータコントロールユニットの
構成を理解する
6週 サーボモータのトルク制御、速度制御、
位置制御
サーボモータのトルク制御、速度制御、
位置制御の違いを理解する
7週 ACサーボモータとステッピングモータ(1) ACサーボモータの概要を理解する
ステッピングモータの基礎,構造を理解する
8週 ステッピングモータ(2) ステッピングモータの励磁シーケンス、
駆動法、特性線図を理解できる
2ndQ
9週 DCサーボモータ、およびDCサーボモータで駆動された機械系のモデリング(1) DCサーボモータの伝達関数を導ける
10週 DCサーボモータ、およびDCサーボモータで駆動された機械系のモデリング(2) DCサーボモータで駆動された機械系の伝達関数を理解できる
11週 位置決め制御系の簡易設計法 位置決め制御系の簡易設計法を理解できる
12週 モータ軸からみた機械系の等価慣性モーメントと等価負荷トルクの計算法(1) モータ軸からみた機械系の回転運動方程式を導ける
13週 モータ軸からみた機械系の等価慣性モーメントと等価負荷トルクの計算法(2) モータ軸からみた等価慣性モーメントと等価負荷トルクの計算ができる
14週 DCモータの所要トルク計算とモータの選定法(1) モータ軸に関する回転運動方程式と速度パターン図から所要トルク線図を求めることができる
15週 DCモータの所要トルク計算とモータの選定法(2) 運転回転数,所要トルク実効値から適切なモータを選定できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学周速度、角速度、回転速度の意味を理解し、計算できる。3前14,前15
剛体の回転運動を運動方程式で表すことができる。3前12,前13,前14
計測制御代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。2前1,前2
フィードバック制御の概念と構成要素を説明できる。2前5,前6
ラプラス変換と逆ラプラス変換を用いて微分方程式を解くことができる。3前5
ブロック線図を用いて制御系を表現できる。2前5,前6
安定判別法を用いて制御系の安定・不安定を判別できる。2前11
電気・電子系分野電子回路バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。1前4
電力直流機の原理と構造を説明できる。2前3
誘導機の原理と構造を説明できる。1前7
同期機の原理と構造を説明できる。1前7
計測計測方法の分類(偏位法/零位法、直接測定/間接測定、アナログ計測/ディジタル計測)を説明できる。1前1,前2
制御伝達関数を用いたシステムの入出力表現ができる。2前9
ブロック線図を用いてシステムを表現することができる。2前5,前6
フィードバックシステムの安定判別法について説明できる。2前11
情報系分野その他の学習内容トランジスタなど、ディジタルシステムで利用される半導体素子の基本的な特徴について説明できる。2前4

評価割合

試験相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000