現代物理学

Course Information

College Kurume College Year 2017
Course Title 現代物理学
Course Code 0178 Course Category Specialized / Compulsory
Class Format Lecture Credits Academic Credit: 2
Department 物質工学専攻(生物応用化学コース) Student Grade Adv. 1st
Term First Semester Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials 教科書は特に指定しない。
Instructor 篠島 弘幸

Course Objectives

1.時空の概念を修得すること。
2.時空の記述の仕方を修得すること。
3.重力場における質点の運動と光の進み方について理解すること。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 時空の概念の修得4元的な時空の概念が具体例を挙げて説明できる時間が、特別、絶対的ではないことは理解できている。3次元の空間に併せ、時間を含めた新しい物理を構築することの必要性が理解できていない。
評価項目2 時空の記述法の修得テンソル表記、座標変換などにより、時空を具体的に記述することができる。テンソル表記、座標変換などにより時空を記述する記述方法を理解している。テンソル表記、座標変換などによる時空を記述する記述方法が説明できない。
評価項目3 重力場における質点の運動と光の進み方についての理解重力場の概念を理解し、重力場中での質点の運動や光の進み方について説明できる。重力場と時空の関係について理解している。重力場と時空の関係について説明できない。

Assigned Department Objectives

JABEE B-2 See Hide

Teaching Method

Outline:
・新しい時空の概念を導入し、理解を深める。
・時空の記述方法を修得する。
・重力場と時空との関係を明らかにする。
・重力場中での質点の運動や、光の進み方を理解する。
Style:
・板書による講義形式とする。
・実験結果から読み取れる考察をグループで議論し、発表するというような、参加型の講義を一部行う。新しい概念を生み出すことの難しさや偉大さ、着眼点や精緻さを実感してほしい。
・本科目は学修単位科目であるので、授業時間以外での学修が必要であり、これを課題として課す。
Notice:
定期試験60%、レポート等提出物を40%として評価する。
評価基準:60点以上を合格とする。
再試験は、原則行わない。

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st 古典力学の世界観と座標系 ・古典力学の特殊性について説明できる
・慣性系について説明できる
2nd Michelson-Morleyの実験と光の進み方について ・マイケルソン・モーレーの実験の意味、その結果の意義について説明できる。
・光の進み方について説明できる
3rd 相対と絶対
特殊相対論の基本原理
・Einsteinが課した特殊相対論の基本原理について理解し、説明できる。
4th Galilei変換とLorentz変換 ・Galilei変換の概念を理解し、具体的に計算できる。
・Lorentz変換の概念を理解し、具体的に計算できる。
・光速度は、どんな慣性系からみても同じ値をもちことを理解している。
5th Minkowski空間と計量、Einsteinの時空概念 ・Minkowski空間と計量が説明できる。
・ベクトルの概念を理解し、説明できる。
・時空ダイアグラムについて説明できる。
6th 時計の遅れと同時性の問題、Lorentz収縮 ・物体が等速直線運動している場合と静止している場合との間に生じる、時間と大きさの違いについて説明できる。
7th 固有時と4元速度、運動量の導入
相対論的運動方程式
・固有時と4元速度、運動量を理解し説明できる。
・相対論的運動方程式を理解し説明できる。
・質量とエネルギーの等価性について理解し、説明できる。
8th エネルギー・運動量テンソルの導入 ・テンソルの概念を理解している。
・エネルギー・運動量テンソルを理解し、説明できる。
・エネルギー・運動量の保存則について理解し、説明できる。
2nd Quarter
9th 特殊相対論の応用
・素粒子反応
・特殊相対論の応用例が理解できている。
・実際の物理現象に対して応用できる。
10th 特殊相対論から一般相対論への展開
慣性質量と重力質量
・慣性質量と重力質量について理解し、説明できる。
11th 一般相対論の基本原理 ・一般相対性原理について理解し、説明できる。
・等価原理について理解し、説明できる。
12th 曲がった時空を記述する(i)
・曲線座標系と座標変換
・接続係数と共変微分
・曲線座標系と座標変換について、簡単な計算ができる。
・接続係数と共変微分の簡単な計算ができる。
13th 曲がった時空を記述する(ii)
・曲面と曲率
・測地線の方程式とRiemannテンソル
・曲面と曲率のj表記方法を理解している。
・測地線の方程式とRiemannテンソルについて説明できる。
14th 重力場の方程式 ・重力場の中の質点の運動を理解し、説明できる。
15th 光の湾曲 ・重力場の中の光の湾曲について説明できる。
16th

Evaluation Method and Weight (%)

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他Total
Subtotal60000040100
基礎的能力0000000
専門的能力60000040100
分野横断的能力0000000