創造工学実験

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 創造工学実験
科目番号 0213 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学専攻(材料工学コース) 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 前期:6
教科書/教材 参考資料や文献を適宜調査、引用する。
担当教員 奥山 哲也

到達目標

1.自主的に演示実験を立案し、実験計画、遂行、結果について考察できる。
2.成果を報告書としてまとめ、所定時間内に発表できる。
3.所定時間内での成果報告や質疑応答ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自主的に演示実験を立案し、実験計画、遂行、結果について考察することができる。指導を仰ぎながら自主的に演示実験を立案し、実験計画、遂行、結果について考察することができる。演示実験の立案や実験計画、遂行、結果についての考察等が自主的にはできない。
評価項目2自主的に成果を報告書としてまとめ、所定時間内に発表することができる。指導を仰ぎながら成果を報告書としてまとめ、所定時間内に発表することができる。成果報告書の作成や所定時間内での発表ができない。
評価項目3所定時間内での成果報告や質疑応答ができる。所定時間内ではないが、成果報告や質疑応答ができる。成果報告や質疑応答ができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE B-3 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
中学生を含む低学年に対して材料工学に興味を抱くような実験テーマを学生自身で立案し、その実験の計画作成、スケジュール化、実験の遂行、結果評価を各自の判断で行い、自主性、創造性、調査能力、行動力、プレゼン能力およびチームによる実験演示能力の向上を目的とする。
授業の進め方・方法:
演示実験のテーマは学生自身で立案し、
・4月上旬に計画書の作成と説明会
・6月中旬に進捗状況に関する中間報告会
・9月下旬に成果報告会
を実施する。
内容によって8月の一日体験入学においてチームによる演示実験を課す場合がある。
実施内容の選定に関しては主として専攻科研究基礎の指導教員が加わるが、各学生が自主性をもって計画的に取り組むことを基本とする。
注意点:
報告書50%、発表50%として、発表は材料工学科の全教員で評価する。
報告書の評価項目: ・実験への取り組み ・計画性 ・事前調査 ・創意工夫発表の評価項目と基準: ・発表態度 ・構成 ・取り組み ・発表スライド ・質疑応答
上記項目に対する達成度を評価基準とし、100点満点で60点以上を合格とする。
再評価: 原則実施しないが、再実験を課す場合がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 文献調査や情報収集 文献調査や情報収集ができる。
2週 指導教員との実験テーマに関するディスカッション 指導教員との実験テーマに関するディスカッションができる。
3週 実験テーマの決定 自主的に実験テーマの決定ができる。
4週 実験スケジュール作成 実験スケジュールの立案ができる。
5週 実験計画書作成 実験計画書の作成ができる。
6週 実験に必要な装置や機器類の選定・整備、必要物品の購入 実験に必要な装置と機器類の選定や整備や必要物品の選定等ができる。
7週 実験計画の発表と評価 実験計画についてプレゼンができる。
8週 実験の遂行1(個人およびチームによる遂行) チームメンバーと共に実験の遂行ができる。
2ndQ
9週 中間報告会(実験の進捗状況および中間結果) 実験の進捗状況についてチームメンバーとともに中間報告をすることができる。
10週 実験の遂行2(個人およびチームによる遂行) 中間報告での指摘事項を踏まえ、チームメンバーと共に実験の遂行ができる。
11週 実験結果の考察 実験結果について考察することができる。
12週 報告書構成の検討・図表の作成 報告書について構成を検討し、必要な図表の作成をすることができる。
13週 プレゼンテーション資料の作成 最終報告に必要なプレゼンテーション資料を作成することができる。
14週 討議能力の学習 チームメンバーと共に最終結果について討議できる
15週 成果報告会と評価 チームメンバーとともに成果報告ならびに質疑応答をすることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力専門的能力の実質化PBL教育PBL教育工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することができる。4
集められた情報をもとに、状況を適確に分析することができる。4
与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。4
状況分析の結果、問題(課題)を明確化することができる。4
各種の発想法や計画立案手法を用いると、課題解決の際、効率的、合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。4
各種の発想法、計画立案手法を用い、より効率的、合理的にプロジェクトを進めることができる。4
共同教育共同教育技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などの必要性を理解できる。3
技術者として、生きる喜びや誇りを実感し、知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践創造的な活動を楽しむことを理解できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。3
相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。3
ICTやICTツール、文書等を基礎的な情報収集や情報発信に活用できる。3
ICTやICTツール、文書等を自らの専門分野において情報収集や情報発信に活用できる。3
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。4
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。4
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。4
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。4

評価割合

試験発表報告書態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合05050000100
基礎的能力0202000040
専門的能力0303000060
分野横断的能力0000000