電気電子工学実験

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 電気電子工学実験
科目番号 0021 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 電気工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 授業中に配布するテキスト
担当教員 河野 晋,永守 知見,尋木 信一,池之上 正人

到達目標

1.班員と協力し,計画的に実験を遂行することができる。
2.専門科目で学んだ知識を理解し,実践・活用することができる。
3.実験した内容および結果を報告書にまとめ,期限までに提出することができる。
4.基礎的な実験項目について一人で実験を行うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1積極的に班員と協力し,計画的に実験を遂行することができる。班員と協力し,計画的に実験を遂行することができる。班員と協力し,計画的に実験を遂行することができない。
評価項目2専門科目で学んだ知識を理解し,積極的に実践・活用することができる。専門科目で学んだ知識を理解し,実践・活用することができる。専門科目で学んだ知識を理解し,実践・活用することができない。
評価項目3実験した内容および結果を論理的な日本語で報告書にまとめ,期限までに提出することができる。実験した内容および結果を報告書にまとめ,期限までに提出することができる。実験した内容および結果を報告書にまとめ,期限までに提出することができない。
評価項目4基礎的な実験項目について,間違えることなく一人で実験を行うことができる。基礎的な実験項目について,間違い等を自ら修正し,一人で実験を行うことができる。基礎的な実験項目について,間違い等を自ら修正できず,一人で実験を行うことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習教育到達目標 B-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目では専門科目で学んだ知識をもとに実験を行うことで,専門的知識の理解および計測技術を習得するとともに,実験を通して,計画性や実行力を養う。また,実験後の報告書作成や成果発表を通して,事象の本質を簡潔かつ十分に他人に伝える能力を養う。
授業の進め方・方法:
実験では,クラスを3~5名による班に編制し,班ごとに行う。
配線試験は,1名ごとに行う。
前期4~14週と後期8週に記載されている実験項目を1週で行い,実験終了後,1週間以内にレポートを提出する。
後期3週~4週と後期9週~10週に記載されている実験項目を2週かけて行い,実験終了後,1週間以内にレポートを提出する。
後期11週~13週に記載されている実験項目を3週かけて行い,実験終了後,1週間以内にレポートを提出する。
後期14週に記載されている配線試験を行う。
注意点:
評価方法の詳細は次の通りとする。
実験レポート:全項目のレポート点の合計を90点満点に換算する。
配線試験:配線試験を実施し10点満点で評価する。
以上,2つの合計を最終評価とする。
ただし,1通でも未提出のレポートがあった場合には,30点未満とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,安全指導 配布された実験テキストの確認,ならびに学習内容や注意事項,成績の評価方法について理解できる。
実験実習中における注意事項を理解できる。
2週 電力実験と電気機器実験に関する講義1 電力実験や電気機器実験で用いる機器や計測器について理解し,使用や測定ができる。
3週 電力実験と電気機器実験に関する講義2 電力実験や電気機器実験で用いる機器や計測器について理解し,使用や測定ができる。
4週 直流分巻電動機の起動・方向転換・速度制御 直流分巻電動機の起動方法,速度制御および回転方向の転換を理解し,測定できる。
5週 直流他励発電機の無負荷試験 直流他励発電機の無負荷試験について理解し,測定できる。
6週 直流分巻発電機の負荷試験(励磁特性・外部特性) 直流分巻発電機の負荷試験である励磁特性および外部特性について理解し,測定できる。
7週 直流複巻発電機の効率試験 直流複巻発電機の効率試験である損失分離法について理解し,測定と計算ができる。
8週 レポート指導 レポートの確認を行い,今後のレポート作成に活かすことができる。
2ndQ
9週 直流電動機の速度特性試験 直流分巻電動機と複巻電動機の速度特性試験について理解し,測定ができる。
10週 単相指示電力計による電力の測定 単相指示電力計について理解し,測定ができる。
11週 三相電力の測定 二電力計法と三相電力計による三相電力の測定方法について理解し,測定ができる。
12週 電力量の測定 単相電力量と三相電力量について理解し,測定ができる。
13週 電力と位相角の関係 電力と位相角の関係について理解し,測定ができる。
14週 過電流継電器の特性試験 過電流継電器の特性試験について理解し,測定ができる。
15週 レポート指導 レポートの確認を行い,今後のレポート作成に活かすことができる。
16週
後期
3rdQ
1週 シーケンス制御実験に関する講義1 シーケンス制御実験に用いる機器・用語・記号(シーケンス図・ラダー図)を理解できる。
2週 シーケンス制御実験に関する講義2 シーケンス制御実験に用いる機器・用語・記号(シーケンス図・ラダー図)を理解できる。
3週 シーケンス制御実験(1) リレーシーケンス制御について理解し,配線ができる。
4週 シーケンス制御実験(2) ラダープログラムについて理解し,ラダープログラムを作成できる。
5週 レポート指導 レポートの確認を行い,今後のレポート作成に活かすことができる。
6週 パソコンと情報処理実験に関する講義 パソコンの基本構成について理解し,説明ができる。
7週 パソコンと情報処理実験に関する講義 プログラミングによる画像処理の概念を理解し,説明ができる。
8週 プログラミング実験(1) プログラミングの基本制御構造である順次処理,分岐処理,反復処理を理解し,使い分けることができる。
4thQ
9週 パソコン組み立て実験-1 パソコンの基本構造を理解し,分解・組立てができる。
10週 パソコン組み立て実験-2 オペレーティングシステムの基本的な概念を理解し,インストールおよびセットアップができる。
11週 プログラミング実験(2)-1 プログラミングによる画像処理の基本的な概念を理解し,左右反転や上下反転を行うプログラムを作成できる。
12週 プログラミング実験(2)-2 プログラミングによる画像処理の基本的な概念を理解し,グレースケール変換や線形変換を行うプログラムを作成できる。
13週 プログラミング実験(2)-3 プログラミングによる画像処理の基本的な概念を理解し,画像合成や差分画像を行うプログラムを作成できる。
14週 配線試験 電力または電気機器に関する基礎的な実験項目について,一人で機器の選定,回路の配線,実験および測定ができる。
15週 レポート指導 レポートの確認を行い,今後のレポート作成に活かすことができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00090100100
基礎的能力0000000
専門的能力00090100100
分野横断的能力0000000