英語コミュニケーションB

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 英語コミュニケーションB
科目番号 0009 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 前期:1 後期:1
教科書/教材 MAINSTREAM English Communication III
担当教員 山下 和美

到達目標

到達目標
1.情報や考えなどについて,英語で話し合ったり意見の交換をしたりすることができる。 情報や考えなどについて理解し,英語で簡潔に書くことができる。
2.英語を聞いて,情報や考えなどを理解したり,概要や要点を捉えたりすることができる。 英語を読んで,情報や考えなどを理解したり,概要や要点を捉えたりすることができる。
3.英語の仕組み,使われている言葉の意味や働きなどを理解しているとともに,言語の背 景にある文化を理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1情報や考えなどについ て,英語で話し合ったり 意見の交換をしたりす ることができる。 情報や考えなどについ て理解し,英語で書いた り説明したりできる。情報や考えなどに ついて,英語で話し 合ったり意見の交 換をしたりするこ とができる。情報や 考えなどについて 日本語を交えつつ 英語で説明できる。情報や考えなどにつ いて,英語で話し合っ たり意見の交換をし たりすることができ ない。 情報や考えなどにつ いて説明できない。
評価項目2英語を聞いて,情報や考 えなどを理解したり,概 要や要点を捉えたりす ることができる。 英語を読んで,情報や考 えなどを説明したり,概要や要点を捉えたりす ることができる。英語を聞いて,情報 や考えなどを理解 したり,概要や要点 を捉えたりするこ とができる。 英語を読んで,情報や考えなどを説明 できる。英語を聞いて,情報や 考えなどを理解した り,概要や要点を捉え たりすることができ ない。 英語を読んで,情報や考えなどを説明でき ない。
評価項目3英語の仕組み,使われて いる言葉の意味や働き などを把握するととも に,言語の背景にある文 化を説明できる。英語の仕組み,使わ れている言葉の意 味や働きなどを説 明できる。英語の仕組み,使われ ている言葉の意味や 働きなどを説明でき ない。

学科の到達目標項目との関係

学習教育到達目標 A-1 説明 閉じる
学習教育到達目標 A-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
国際感覚を備えた技術者となるためには、英語によるコミュニケーション 能力は必要不可欠なものである。 この科目おいてはコミュニケーション 能力の中の「読む」能力の養成に焦点が絞られている。低学年時に培った 英語力を対人コミュニケーションの場において使用するためには、より難 解な文章を速やかに読みこなすことができる英文読解能力が必要不可欠 である。今後ますます技術者が海外へ渡る機会が増えていく実情を考え ると、専門分野を問わず技術者にとって英語が欠かすことのできないもの となることを認識しなければならな い。 本授業では2つの目標を設定する。 第1の目標は、与えられた英文を速やかに理解すると同時に、自分にとっ て必要な情報を英文からスキャニ ングする能力を獲得することである。 リーディングをより速く行うためには、自分にとって必要な情報が何な のかを明確に意識した上で、情報を取捨選択しつつ英文を読み進める必要 がある。このような「英文を読む上 でのスキル」をより深めることがこ の科目の主たる目標である
第 2 の目標は、4 年次に校内で行われる TOEIC IP を受験するために必要 な語彙力の獲得、英文法理解を達成 し、400 点を越えるポイントを獲得 できるだけの英語運用能力を身につけることである。長文が多く出題され る TOEIC においてスピードリーディングおよびスキャニングは必要不可 欠な技能であるといえる。3 年生にふ さわしい語彙力を身につけつつ、こ れらの技能を向上させることが求められる。
授業の進め方・方法:
講義と発表を中心に進めていく。
注意点:
評価方法:各定期試験の成績 80%、レポート・ノート等の提出物や小テス トの成績 20%の比率で評価 評価基準:60 点

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Chapter 2 マイクロファイナンスの仕組みを把握させ,その取り組みの具体例と成果を読み取らせる。
2週 Chapter 2 例示・列挙・新情報の追加のディスコースマーカーを意識して読ませる。例示・列挙・新情報の追加を示す語を確認させる。
3週 Chapter 4 どうして地球上で使える水が0.08%しかないのか,その解決方法としてどのようなことを提言しているのかを読み取らせる。
4週 Chapter 4 原因・理由と結果のディスコースマーカーを意識して読ませる。原因・理由と結果を示す語を確認させる。
5週 Chapter 6 どうして著者は地球をLucky Planetと呼んでいるのか,他の星と比較してその理由を把握させる。
6週 Chapter 6 スキミングをさせて大意を素早く読み取らせる。
7週 Chapter 6 トピック・センテンスとキーワードを拾い読みして大意を理解させる。
8週 Chapter 8 登場人物の心情や行動の原因と理由を把握させ,最終的に話がどのような流れになっているのかを理解させる。
2ndQ
9週 Chapter 8 登場人物の心情や行動の原因と理由を把握させ,最終的に話がどのような流れになっているのかを理解させる。
10週 Chapter 8 文中には語句で明示されていない行間の内容まで読み取らせる。文中には語句で明示されていない行間の内容まで読み取らせる。
11週 Chapter 10 東京スカイツリーがどのような建築物かを把握させ,そのデザインに込められた意味や機能について理解させる。
12週 Chapter 10 Exerciseで紹介されている語や文法事項を理解させる。
13週 Chapter 10 Activityで入試を見据えたリスニング問題に挑戦させる。
14週 Chapter 10 未知語は文脈から意味を想像させる。Exerciseで紹介されている語を学習させ,派生語の意味を考えさせる。
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説
後期
3rdQ
1週 Chapter 12 江戸の町ではどのような仕組みを持ち,どうして世界のどの都市よりもきれいだったのかを把握させる。筆者の主張を読み取らせる。
2週 Chapter 12 Exerciseで紹介されている語や文法事項を理解させる。Activityで入試を見据えたリスニング問題に挑戦させる。
3週 Chapter 12 未知語は文脈から意味を想像させる。Exerciseで紹介されている語を学習させ,派生語の意味を考えさせる。
4週 Chapter 14 最初の問いかけを確実に把握させた上で,中国にガラスが根付かなかった理由と,ガラス文化が栄えた西洋でどのようなことが起きたのかを読み取らせ,現在の中国はどうなっているかを理解させる。
5週 Chapter 14 Exerciseで紹介されている語や文法事項を理解させる。
Activityで入試を見据えたリスニング問題に挑戦させる。
6週 Chapter 14 未知語は文脈から意味を想像させる。Exerciseで紹介されている語を学習させ,派生語の意味を考えさせる。
7週 Chapter 16 コスタリカが行った数々の環境政策を把握させ,政府の狙いと実際の効果を読み取らせる。
コスタリカが行った数々の環境政策を把握させ,政府の狙いと実際の効果を読み取らせる。
8週 Chapter 16 コスタリカの環境政策を見て,筆者はどのように結論づけているのかを読み取らせる。
4thQ
9週 Chapter 16 Exerciseで紹介されている語や文法事項を理解させる。Activityで入試を見据えたリスニング問題に挑戦させる。
10週 Chapter 16 未知語は文脈から意味を想像させる。Exerciseで紹介されている語を学習させ,派生語の意味を考えさせる。
11週 Chapter 18 iPS細胞の概要を理解させ,それに対する山中教授の考えを把握させる。
12週 Chapter 18 山中教授のスピーチ文を読ませ,VとWはどのような意味なのかを理解させる。その上で山中教授がスピーチで伝えたかった内容を把握させる。
13週 Chapter 18 Exerciseで紹介されている語や文法事項を理解させる。Activityで入試を見据えたリスニング問題に挑戦させる。
14週 Chapter 18 未知語は文脈から意味を想像させる。
・Exerciseで紹介されている語を学習させ,派生語の意味を考えさせる。
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識英語のつづりと音との関係を理解できる。2
英語の標準的な発音を聴き、音を模倣しながら発声できる。2
英語の発音記号を見て、発音できる。2
リエゾンなど、語と語の連結による音変化を認識できる。2
語・句・文における基本的な強勢を正しく理解し、音読することができる。2
文における基本的なイントネーションを正しく理解し、音読することができる。2
文における基本的な区切りを理解し、音読することができる。2
中学で既習の1200語程度の語彙を定着させるとともに、2600語程度の語彙を新たに習得する。2
自分の専門に関する基本的な語彙を習得する。2
中学校で既習の文法事項や構文を定着させる。2
高等学校学習指導要領に示されているレベルの文法事項や構文を習得する。2
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。2
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。2
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。2
毎分100語程度の速度で平易な物語文などを読み、その概要を把握できる。2
自分や身近なことについて100語程度の簡単な文章を書くことができる。2
毎分120語程度の速度で物語文や説明文などを読み、その概要を把握できる。2
自分や身近なこと及び自分の専門に関する情報や考えについて、200語程度の簡単な文章を書くことができる。2
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。2
相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。2
集団において、集団の意見を聞き、自分の意見も述べ、目的のために合意形成ができる。2
目的達成のために、考えられる提案の中からベターなものを選び合意形成の上で実現していくことができ、さらに、合意形成のための支援ができる。2
ICTやICTツール、文書等を基礎的な情報収集や情報発信に活用できる。2
ICTやICTツール、文書等を自らの専門分野において情報収集や情報発信に活用できる。2
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。2
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。2
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。2
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000