電気回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 電気回路Ⅱ
科目番号 0021 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 前期:1 後期:1
教科書/教材 例題で学ぶやさしい電気回路(交流編):堀 浩雄 著 / 森北出版株式会社
担当教員 原 武嗣

到達目標

1.様々な回路の諸定理を直流回路計算と交流回路計算に適用できる.
2.相互誘導結合回路の概念を説明できる.
3.二端子対網の概念,およびその特性の各種表現方法を説明できる.
4.三相交流の概念を理解し,対称三相交流起電力と平衡負荷を接続した回路に対して回路計算ができる.
5.過渡解析の概念を理解し,計算ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1様々な回路の諸定理を説明でき,複雑な直流回路と交流回路計算に適用できる.様々な回路の諸定理を用いて,簡単な直流回路と交流回路計算ができる.様々な回路の諸定理を説明できない.
評価項目2相互誘導結合回路の概念を説明でき,複雑な回路計算ができる.相互誘導結合回路の概念を説明でき,単純な回路計算ができる.相互誘導結合回路の概念を説明できない.
評価項目3二端子対網の概念,およびその特性の各種表現方法を定義とともに正確に説明でき,複雑な回路計算に適用できる.二端子対網の概念,およびその特性の各種表現方法を説明でき,簡単な回路計算に適用できる.二端子対網の概念,およびその特性の各種表現方法を説明できない.
評価項目4三相交流の概念を理解し,結線方式の異なる対称三相交流起電力と平衡負荷を接続した回路に対して回路の電流,電圧などを計算できる.三相交流の概念を理解し,結線方式が同じ対称三相交流起電力と平衡負荷を接続した回路の電流,電圧などを計算できる.三相交流の概念を理解できない.
評価項目5過渡解析の概念を理解し,回路計算に適用できる.過渡解析の概念を理解し,説明できる.過渡解析の概念を理解できない.

学科の到達目標項目との関係

学習教育到達目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気回路Ⅰでは直流回路全般および交流回路の概念と算出法など,電子系専門科目の根幹とも言える入門部分を履修した.本講義では.電気回路Ⅰの理解をさらに深めるための演習を適宣交えつつ,より一般性と実用性の高い交流回路網の概念を中心に学ぶ.
授業の進め方・方法:
講義と演習を交えて授業を進める.
注意点:
電気回路Ⅰの内容を理解していること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 枝電流法と閉路電流法 キルヒホッフ第一法則,第二法則を理解し,枝電流法を用いた回路計算ができる.
2週 接続点法 電位および電位差について理解し,接続点法を用いた回路計算ができる
3週 重ねの理
重ねの理についての説明ができ,回路計算に適用できる.
4週 テブナンの定理 テブナンの定理ついての説明ができ,回路計算に適用できる.
5週 ノートンの定理 ノートンの定理についての説明ができ,回路計算に適用できる.
6週 相反定理 相反定理ついての説明ができ,回路計算に適用できる.
7週 ミルマンの定理 ミルマンの定理についての説明ができ,回路計算に適用できる.
8週 中間試験
2ndQ
9週 補償の定理 補償の定理についての説明ができ,回路計算に適用できる.
10週 最大電力供給定理 最大電力供給の定理についての説明ができ,回路計算に適用できる.
11週 演習および確認テスト1
12週 相互誘導結合回路と相互インダクタンス 相互誘導結合回路の概念について理解し,相互インダクタンスについて説明できる.
13週 相互誘導結合回路の計算 単純な相互誘導結合回路の等価回路を描くことができ,回路計算ができる.
14週 演習および確認テスト2
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説
後期
3rdQ
1週 二端子対網 二端子対網の概念を理解できる.
2週 Zパラメータ 入出力電圧,電流の関係をZ パラメータを用いて説明できる.
3週 Yパラメータ 入出力電圧,電流の関係をY パラメータを用いて説明できる.
4週 Fパラメータ 入出力電圧,電流の関係をF パラメータを用いて説明できる.
5週 演習および確認テスト3
6週 対称三相交流回路 対称三相交流回路の概念について説明できる.
7週 Y接続の対称三相交流電圧 相電圧と線間電圧の関係を説明できる.
8週 Δ接続の対称三相交流電圧 相電流と線電流の関係を説明できる.
4thQ
9週 対称三相交流電圧と平衡負荷 同じもしくは異なる結線方式の対称三相交流電圧と平衡負荷の回路に対し,電流,電圧などの計算ができる.
10週 対称三相交流回路の電力 対称三相交流回路の電力について説明でき,計算ができる.
11週 演習および確認テスト4
12週 過渡解析の基礎1 RLおよびRC回路の過渡現象に関して理解できる.(直流電圧源)
13週 過渡解析の基礎2 RLC回路の過渡現象に関して理解できる.(直流電圧源)
14週 演習および確認テスト5
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力200000020
専門的能力6000020080
分野横断的能力0000000