概要:
国際感覚を備えた技術者となるためには、英語によるコミュニケーション 能力は必要不可欠なものである。 この科目おいてはコミュニケーション 能力の中の「読む」能力の養成に焦点が絞られている。低学年時に培った 英語力を対人コミュニケーションの場において使用するためには、より難 解な文章を速やかに読みこなすことができる英文読解能力が必要不可欠 である。今後ますます技術者が海外へ渡る機会が増えていく実情を考え ると、専門分野を問わず技術者にとって英語が欠かすことのできないもの となることを認識しなければならな い。 本授業では2つの目標を設定する。 第1の目標は、与えられた英文を速やかに理解すると同時に、自分にとっ て必要な情報を英文からスキャニ ングする能力を獲得することである。 リーディングをより速く行うためには、自分にとって必要な情報が何な のかを明確に意識した上で、情報を取捨選択しつつ英文を読み進める必要 がある。このような「英文を読む上 でのスキル」をより深めることがこ の科目の主たる目標である
第 2 の目標は、4 年次に校内で行われる TOEIC IP を受験するために必要 な語彙力の獲得、英文法理解を達成 し、400 点を越えるポイントを獲得 できるだけの英語運用能力を身につけることである。長文が多く出題され る TOEIC においてスピードリーディングおよびスキャニングは必要不可 欠な技能であるといえる。3 年生にふ さわしい語彙力を身につけつつ、こ れらの技能を向上させることが求められる。
授業の進め方・方法:
講義と発表を中心に進めていく。
注意点:
評価方法:各定期試験の成績 80%、レポート・ノート等の提出物や小テス トの成績 20%の比率で評価 評価基準:60 点
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
Chapter 2 |
マイクロファイナンスの仕組みを把握させ,その取り組みの具体例と成果を読み取らせる。
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2週 |
Chapter 2 |
例示・列挙・新情報の追加のディスコースマーカーを意識して読ませる。例示・列挙・新情報の追加を示す語を確認させる。
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3週 |
Chapter 4 |
どうして地球上で使える水が0.08%しかないのか,その解決方法としてどのようなことを提言しているのかを読み取らせる。
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4週 |
Chapter 4 |
原因・理由と結果のディスコースマーカーを意識して読ませる。原因・理由と結果を示す語を確認させる。
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5週 |
Chapter 6 |
どうして著者は地球をLucky Planetと呼んでいるのか,他の星と比較してその理由を把握させる。
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6週 |
Chapter 6 |
スキミングをさせて大意を素早く読み取らせる。
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7週 |
Chapter 6 |
トピック・センテンスとキーワードを拾い読みして大意を理解させる。
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8週 |
Chapter 8 |
登場人物の心情や行動の原因と理由を把握させ,最終的に話がどのような流れになっているのかを理解させる。
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2ndQ |
9週 |
Chapter 8 |
登場人物の心情や行動の原因と理由を把握させ,最終的に話がどのような流れになっているのかを理解させる。
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10週 |
Chapter 8 |
文中には語句で明示されていない行間の内容まで読み取らせる。文中には語句で明示されていない行間の内容まで読み取らせる。
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11週 |
Chapter 10 |
東京スカイツリーがどのような建築物かを把握させ,そのデザインに込められた意味や機能について理解させる。
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12週 |
Chapter 10 |
Exerciseで紹介されている語や文法事項を理解させる。
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13週 |
Chapter 10 |
Activityで入試を見据えたリスニング問題に挑戦させる。
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14週 |
Chapter 10 |
未知語は文脈から意味を想像させる。Exerciseで紹介されている語を学習させ,派生語の意味を考えさせる。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
テスト返却と解説 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
Chapter 12 |
江戸の町ではどのような仕組みを持ち,どうして世界のどの都市よりもきれいだったのかを把握させる。筆者の主張を読み取らせる。
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2週 |
Chapter 12 |
Exerciseで紹介されている語や文法事項を理解させる。Activityで入試を見据えたリスニング問題に挑戦させる。
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3週 |
Chapter 12 |
未知語は文脈から意味を想像させる。Exerciseで紹介されている語を学習させ,派生語の意味を考えさせる。
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4週 |
Chapter 14 |
最初の問いかけを確実に把握させた上で,中国にガラスが根付かなかった理由と,ガラス文化が栄えた西洋でどのようなことが起きたのかを読み取らせ,現在の中国はどうなっているかを理解させる。
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5週 |
Chapter 14 |
Exerciseで紹介されている語や文法事項を理解させる。 Activityで入試を見据えたリスニング問題に挑戦させる。
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6週 |
Chapter 14 |
未知語は文脈から意味を想像させる。Exerciseで紹介されている語を学習させ,派生語の意味を考えさせる。
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7週 |
Chapter 16 |
コスタリカが行った数々の環境政策を把握させ,政府の狙いと実際の効果を読み取らせる。 コスタリカが行った数々の環境政策を把握させ,政府の狙いと実際の効果を読み取らせる。
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8週 |
Chapter 16 |
コスタリカの環境政策を見て,筆者はどのように結論づけているのかを読み取らせる。
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4thQ |
9週 |
Chapter 16 |
Exerciseで紹介されている語や文法事項を理解させる。Activityで入試を見据えたリスニング問題に挑戦させる。
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10週 |
Chapter 16 |
未知語は文脈から意味を想像させる。Exerciseで紹介されている語を学習させ,派生語の意味を考えさせる。
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11週 |
Chapter 18 |
iPS細胞の概要を理解させ,それに対する山中教授の考えを把握させる。
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12週 |
Chapter 18 |
山中教授のスピーチ文を読ませ,VとWはどのような意味なのかを理解させる。その上で山中教授がスピーチで伝えたかった内容を把握させる。
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13週 |
Chapter 18 |
Exerciseで紹介されている語や文法事項を理解させる。Activityで入試を見据えたリスニング問題に挑戦させる。
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14週 |
Chapter 18 |
未知語は文脈から意味を想像させる。 ・Exerciseで紹介されている語を学習させ,派生語の意味を考えさせる。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
テスト返却と解説 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 英語 | 英語運用の基礎となる知識 | 英語のつづりと音との関係を理解できる。 | 2 | |
英語の標準的な発音を聴き、音を模倣しながら発声できる。 | 2 | |
英語の発音記号を見て、発音できる。 | 2 | |
リエゾンなど、語と語の連結による音変化を認識できる。 | 2 | |
語・句・文における基本的な強勢を正しく理解し、音読することができる。 | 2 | |
文における基本的なイントネーションを正しく理解し、音読することができる。 | 2 | |
文における基本的な区切りを理解し、音読することができる。 | 2 | |
中学で既習の1200語程度の語彙を定着させるとともに、2600語程度の語彙を新たに習得する。 | 2 | |
自分の専門に関する基本的な語彙を習得する。 | 2 | |
中学校で既習の文法事項や構文を定着させる。 | 2 | |
高等学校学習指導要領に示されているレベルの文法事項や構文を習得する。 | 2 | |
英語運用能力の基礎固め | 毎分100語程度の速度で平易な物語文などを読み、その概要を把握できる。 | 2 | |
自分や身近なことについて100語程度の簡単な文章を書くことができる。 | 2 | |
毎分120語程度の速度で物語文や説明文などを読み、その概要を把握できる。 | 2 | |
自分や身近なこと及び自分の専門に関する情報や考えについて、200語程度の簡単な文章を書くことができる。 | 2 | |
日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。 | 2 | |
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。 | 2 | |
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。 | 2 | |
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。 | 2 | |
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。 | 2 | |
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。 | 2 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。 | 2 | |
相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。 | 2 | |
集団において、集団の意見を聞き、自分の意見も述べ、目的のために合意形成ができる。 | 2 | |
目的達成のために、考えられる提案の中からベターなものを選び合意形成の上で実現していくことができ、さらに、合意形成のための支援ができる。 | 2 | |
ICTやICTツール、文書等を基礎的な情報収集や情報発信に活用できる。 | 2 | |
ICTやICTツール、文書等を自らの専門分野において情報収集や情報発信に活用できる。 | 2 | |
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。 | 2 | |
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。 | 2 | |
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。 | 2 | |
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。 | 2 | |