生物工学

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 生物工学
科目番号 0040 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 Essential 細胞生物学/南江堂 生物基礎/東京書籍 生物/東京書籍
担当教員 冨永 伸明

到達目標

1 生物の共通性である遺伝情報の発現について理解していること。
2 バイオテクノロジーの基本的方法の原理および社会に与える影響を理解していること。
3 免疫系による生体防御のしくみを理解していること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1生物の共通性である 遺伝情報の発現につ いてよく理解し、詳細 に説明できる。生物の共通性である 遺伝情報の発現につ いてよく理解し、概ね説明できる。生物の共通性である 遺伝情報の発現につ いて説明できない。
評価項目2バイオテクノロジー の基本的方法の原理 および社会に与える 影響をよく理解し、詳 細に説明できる。バイオテクノロジー の基本的方法の原理 および社会に与える 影響をよく理解し、概ね説明できるバイオテクノロジー の基本的方法の原理 および社会に与える 影響を説明できない。
評価項目3免疫系による生体防 御のしくみをよく理 解し、詳細に説明でき る。免疫系による生体防 御のしくみをよく理 解し、概ね説明でき る。免疫系による生体防 御のしくみを説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習教育到達目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
生物工学は、生命現象を利用した工学である。本科目では生物化学で学んだ遺伝情報の発現について詳しく理解し,バイオテクノロジーの基本的
な方法の原理を学ぶ。また、バイオテクノロジーを学ぶにあたって必須となる社会に与える影響についても理解する。さらに、生体防御しくみについて理解する。
授業の進め方・方法:
講義を中心に進める。
毎回の授業にあたっては教科書を予習してくること。授業に合わせて教科書等の問題を必ず説いて、理解の定着をはかること。
注意点:
3 年時までの関連科目の理解が低い場合は、理解度を高めておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 DNA と染色体 DNA と染色体の構造と機能を理解する。
2週 DNA の複製機構 DNA の複製機構を理解する。
3週 DNA の修復機構 DNA の修復機構を理解する。
4週 相同組換え,ウイルス 相同組換え,ウイルスを理解する。
5週 転写機構 転写機構を理解する。
6週 翻訳機構 翻訳機構を理解する。
7週 RNA と生命の起源 RNA と生命の起源を理解する。
8週 中間試験
4thQ
9週 遺伝子発現の調節
転写スイッチのはたらき
遺伝子発現の調節を理解する。
転写スイッチのはたらきを理解する。
10週 特定の細胞を作り出すしくみ 特定の細胞を作り出すしくみを理解する。
11週 DNA 分子の操作と分析 DNA 分子の操作と分析を理解する。
12週 DNA クローニング DNA クローニングを理解する。
13週 遺伝情報の読解と活用 遺伝情報の読解と活用を理解する。
14週 免疫システムによる生体防御機構 免疫システムによる生体防御機構を理解す
る。
15週 期末試験
16週 答案返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野基礎生物DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。4後1
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。4後9
染色体の構造と遺伝情報の分配について説明できる。4後1
分化について説明できる。4後9,後10
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。4後11
免疫系による生体防御のしくみを説明できる。4後14
生物化学DNAの半保存的複製を説明できる。4後2,後3
RNAの種類と働きを列記できる。4後4,後7
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。4後5,後6
生物工学遺伝子組換え技術の原理について理解している。4後11,後12
バイオテクノロジーの応用例(遺伝子組換え作物、医薬品、遺伝子治療など)について説明できる。3後13
バイオテクノロジーが従来の技術に対して優れている点について説明できる。3後13
遺伝子組み換え技術のリスクと安全策について説明できる。3後13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力500000050
分野横断的能力0000000