到達目標
1 生物の共通性である遺伝情報の発現について理解していること。
2 バイオテクノロジーの基本的方法の原理および社会に与える影響を理解していること。
3 免疫系による生体防御のしくみを理解していること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 生物の共通性である
遺伝情報の発現につ
いてよく理解し、詳細
に説明できる。 | 生物の共通性である
遺伝情報の発現につ
いてよく理解し、概ね説明できる。 | 生物の共通性である
遺伝情報の発現につ
いて説明できない。 |
評価項目2 | バイオテクノロジー
の基本的方法の原理
および社会に与える
影響をよく理解し、詳
細に説明できる。 | バイオテクノロジー
の基本的方法の原理
および社会に与える
影響をよく理解し、概ね説明できる | バイオテクノロジー
の基本的方法の原理
および社会に与える
影響を説明できない。 |
評価項目3 | 免疫系による生体防
御のしくみをよく理
解し、詳細に説明でき
る。 | 免疫系による生体防
御のしくみをよく理
解し、概ね説明でき
る。 | 免疫系による生体防
御のしくみを説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
生物工学は、生命現象を利用した工学である。本科目では生物化学で学んだ遺伝情報の発現について詳しく理解し,バイオテクノロジーの基本的
な方法の原理を学ぶ。また、バイオテクノロジーを学ぶにあたって必須となる社会に与える影響についても理解する。さらに、生体防御しくみについて理解する。
授業の進め方・方法:
講義を中心に進める。
毎回の授業にあたっては教科書を予習してくること。授業に合わせて教科書等の問題を必ず説いて、理解の定着をはかること。
注意点:
3 年時までの関連科目の理解が低い場合は、理解度を高めておくこと。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
DNA と染色体 |
DNA と染色体の構造と機能を理解する。
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2週 |
DNA の複製機構 |
DNA の複製機構を理解する。
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3週 |
DNA の修復機構 |
DNA の修復機構を理解する。
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4週 |
相同組換え,ウイルス |
相同組換え,ウイルスを理解する。
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5週 |
転写機構 |
転写機構を理解する。
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6週 |
翻訳機構 |
翻訳機構を理解する。
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7週 |
RNA と生命の起源 |
RNA と生命の起源を理解する。
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
遺伝子発現の調節 転写スイッチのはたらき |
遺伝子発現の調節を理解する。 転写スイッチのはたらきを理解する。
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10週 |
特定の細胞を作り出すしくみ |
特定の細胞を作り出すしくみを理解する。
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11週 |
DNA 分子の操作と分析 |
DNA 分子の操作と分析を理解する。
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12週 |
DNA クローニング |
DNA クローニングを理解する。
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13週 |
遺伝情報の読解と活用 |
遺伝情報の読解と活用を理解する。
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14週 |
免疫システムによる生体防御機構 |
免疫システムによる生体防御機構を理解す る。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
答案返却と解説 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 基礎生物 | DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。 | 4 | 後1,後13 |
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。 | 4 | 後1,後9,後13 |
染色体の構造と遺伝情報の分配について説明できる。 | 4 | 後1 |
分化について説明できる。 | 4 | 後9,後10 |
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。 | 4 | 後11 |
免疫系による生体防御のしくみを説明できる。 | 4 | 後14 |
生物化学 | ヌクレオチドの構造を説明できる。 | 4 | |
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。 | 4 | 後2 |
DNAの半保存的複製を説明できる。 | 4 | 後2,後3 |
RNAの種類と働きを列記できる。 | 4 | 後4,後7 |
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。 | 4 | 後5,後6 |
生物工学 | 遺伝子組換え技術の原理について理解している。 | 4 | 後11,後12 |
バイオテクノロジーの応用例(遺伝子組換え作物、医薬品、遺伝子治療など)について説明できる。 | 3 | 後13 |
バイオテクノロジーが従来の技術に対して優れている点について説明できる。 | 3 | 後13 |
遺伝子組み換え技術のリスクと安全策について説明できる。 | 3 | 後13 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
専門的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |