到達目標
1.バラモン教とは異なる「自由思想家」とは何かを説明できる。
2.ジャイナ教の基本的な考え方について説明できる。
3.現代インドの文化・価値観に関して,日本との違いを説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | バラモン教とは異なる 「自由思想家」たちの思想体系の特徴を社会変化と関連づけて説明できる。 | バラモン教とは異なる「自由思想家」とは何かを不十分ながら説明できる。 | バラモン教とは異なる「自由思想家」とは何かを説明できない。 |
評価項目2 | ジャイナ教思想による 世界理解,それを支える理論,理論に基づく行動規範などを説明できる。 | ジャイナ教の基本的な考え方について不 十分ながら説明できる。 | ジャイナ教の基本的な考え方について説明できない。 |
評価項目3 | 現代インドの文化・価 値観に関して,いくつかを自分の視点から説明できる。 | 現代インドの文化・価値観に関して,日本との違いを不十分ながら説明できる。 | 現代インドの文化・価値観に関して,日本との違いを説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 A-1
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学習・教育到達度目標 A-2
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教育方法等
概要:
授業は基本的に板書を中心とした講義形式で行います。ジャイナ教の宗教 的実践に関しての大きな特徴は「徹底した不殺生の実行」です。この理論 的裏付けとなる霊魂観・輪廻説といったジャイナ教思想の根幹を文献に基づき説明します。また宗教思想の具現化されたものとして,仏教の仏像に相当するジナ像を始めとする彫刻・絵画などの美術,寺院建築も織り交ぜ, 現代の信者の姿と宗教儀礼もジャイナ教を理解する上で重要な要素として授業の中で紹介します。 受講生諸君に一層の興味を持ってもらうために,また文献資料をもとにした講義内容を補うために,私自身が現地で撮影した写真・録音・ ビデオなどの資料をできるだけ使うつもりです。この授業を通じて,異なる判断基準と生き方に触れ,異文化への理解を深めてもらいたいと思います。
授業の進め方・方法:
板書を中心とする講義形式ですが,授業では学生とのやり取りをしながら説明を行いますので積極的な参加姿勢を期待します。授業内容の理解,異文化を柔軟に受け入れる視点とその変化をチェックするため,毎回の授業後にコメント・カードを書いてもらいます。
注意点:
授業中に配布する資料の全部は時間内に読めませんから,予習・復習として自分で読んでおいて下さい。その他に,参考文献やインターネット上での情報ソースなどを示します。各自の興味でそれらを参照し,より一層の理解を深めて下さい。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
導入=インド世界とジ ャイナ教1 |
ジャイナ教徒は現在,どこにどれくらい存在するのかを理解する
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2週 |
導入=インド世界とジ ャイナ教2 |
現代インドの他の宗教との比較でジャイナ教 の概要を理解する
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3週 |
信仰の対象としてのジ ナ1 |
開祖マハーヴィーラの伝承と実像についての 概略を理解する
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4週 |
信仰の対象としてのジ ナ2 |
パンチャ・カルヤーナとは何かを説明できる
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5週 |
信仰の対象としてのジ ナ3 |
ジャイナ教でいう 24 祖師とは何かを理解する
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6週 |
教団の成立と発展1 |
「シュラーマナ」の伝統とジャイナ教との関係を理解する
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7週 |
教団の成立と発展2 |
白衣派と空衣派の区別について理解する
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
試験返却と解説 霊魂観と救済の理論1 |
ジーヴァとは何かを理解する
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10週 |
霊魂観と救済の理論2 |
ジャイナ教では生物をどのように分類するのかを理解する
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11週 |
霊魂観と救済の理論3 |
ジャイナ教の世界観(宇宙論)を理解する
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12週 |
霊魂観と救済の理論4 |
ジャイナ教で説明される輪廻からの解放の理論を理解する
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13週 |
戒律と宗教的生活1 |
ジャイナ教徒の五大誓とは何かを説明できる
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14週 |
戒律と宗教的生活2 |
宗教的菜食主義の理由を説明できる
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
試験返却と解説 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地歴 | 日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。 | 3 | |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。 | 3 | |
公民 | 哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。 | 3 | |
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。 | 3 | |
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 20 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 0 | 0 | 0 | 20 | 10 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |