化学工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 化学工学Ⅱ
科目番号 0077 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:1
教科書/教材 化学工学会監修、多田 豊編「化学工学」第3版、朝倉書店
担当教員 劉 丹

到達目標

ガス吸収、膜分離の基礎、抽出、吸着剤、吸着、調湿・乾燥を理解・説明ができる。また、関係する計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1ガス吸収の基礎および吸収塔の物質収支の理解ができる。正しく関係値を求めることができる。ガス吸収の基礎および吸収塔の物質収支の理解ができる。関係値を求めることができる。ガス吸収の基礎および吸収塔の物質収支の理解ができない。関係値を求めることができない。
評価項目2膜分離技術の基本機能の理解し、正しい語言で説明ができる。膜分離技術の基本機能の理解できる。また説明ができる。膜分離技術の基本機能の理解できない、また説明ができない。
評価項目3抽出について説明ができる。また正しく演習問題を解くことができる。抽出について説明ができる。また正しく演習問題を解くことができる。抽出について説明ができない。また正しく演習問題を解くことができない。
評価項目4吸着剤、吸着について正確の語言で説明ができる。また演習問題が正しく解くことができる。吸着剤、吸着について説明ができる。また演習問題が解くことができる。吸着剤、吸着について説明ができない。また演習問題が正しく解くことができない。
評価項目5調湿、乾燥に関しては正確に説明ができる。また、演習問題を正しく解くことができる。調湿、乾燥に関しては説明ができる。また、演習問題を解くことができる。調湿、乾燥に関して説明ができない。また、演習問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 B-4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 4年次までに習得してきた化学プロセスの単位操作の補完と理解度の向上をはかり、より実践的なものとするため、プロセス工学的な応用能力を身につける。
授業の進め方・方法:
講義を中心とし,授業ごとに内容のまとめ、練習問題を課す。
注意点:
4年次までに習得してきた化学プロセスの単位操作等十分に把握すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ヘンリーの法則、吸収装置 ヘンリーの法則について説明ができる。
吸収装置の種類を知る。
2週 ガスを液体に吸収する条件 ガスを液体に吸収する条件に関して説明ができる。
3週 吸収塔の物質収支 吸収塔の物質収支の計算ができる。
4週 希薄ガスの吸収 吸収塔の物質収支の計算ができる。
5週 二重境膜説、吸収速度、 二重境膜説について説明ができる。吸収速度について理解できる。
6週 総括物質移動係数 総括物質移動係数について理解できる。また、関係する計算ができる。
7週 膜分離、膜分離の推進力 膜について説明ができる。膜分離・膜分離の推進力について理解できる。
8週 【前期中間試験】
2ndQ
9週 抽出、液液平衡を表す三角線図、分配係数、分配比 抽出について説明ができる。分配係数、分配比について理解できる。液液平衡の三角線図について理解し、また関係する値を求めることができる。
10週 単抽出操作、抽出率、多回抽出 単抽出、多回抽出の計算ができる。また抽出率を求めることができる。
11週 吸着、吸着質、吸着剤、吸着量 吸着、吸着質、吸着剤について説明ができる。また、吸着剤の吸着質の吸着量について求まることができる。
12週 吸着速度、吸着平衡、固定相吸着 吸着速度、吸着平衡について説明ができる。固定相吸着に関する計算ができる。
13週 調湿、調湿操作 調湿について理解できる。調湿の操作ができる。
14週 乾燥、乾燥の進行過程、含水率 乾燥、乾燥の進行過程について説明ができる。乾燥前後の含水率を求めることができる。
15週 【前期期末試験】
16週 答案用紙返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野化学工学蒸留の原理について理解できる。4
単蒸留、精留・蒸留装置について理解できる。4
蒸留についての計算ができる(ラウールの法則、マッケーブシール法等)。4
基本的な抽出の目的や方法を理解し、抽出率など関係する計算ができる。4前9,前10
吸着や膜分離の原理・目的・方法を理解できる。4前1,前2,前7,前11,前12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000