到達目標
1.南アジアにおける倫理観の根幹をなす「輪廻思想・業理論」の成立過程を説明できる。
2.南アジアの彫刻・絵画から宗教的要素を読み取ることができる。
3.現代インドの宗教を基盤とした文化全般について,いくつかを自分の視点から説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 「輪廻思想・業理論」の成立過程を聖典文献の記述に従い説明できる。 | 「輪廻思想・業理論」の成立過程を不十分ながら説明できる。 | 「輪廻思想・業理論」の成立過程を説明できない。 |
評価項目2 | 「南アジアの彫刻・絵画から宗教的要素を読み取ることができる。 | 南アジアの彫刻・絵画から宗教的要素を不十分ながら読み取ることができる。 | 南アジアの彫刻・絵画から宗教的要素を読み取ることができない。 |
評価項目3 | 現代インドの宗教を基盤とした文化全般について,いくつかを自分の視点から説明できる。 | 現代インドの宗教を基盤とした文化全般について,不十分ながら説明できる。 | 現代インドの宗教を基盤とした文化全般について,説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 A-1
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学習・教育到達度目標 A-2
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教育方法等
概要:
南アジアの宗教文化に関する授業です。多くの資料を利用しますが,基本的に板書を中心とした講義形式で行います。バラモン教を軸にして,南アジアの諸宗教とそれに基づく生活に結びついた文化を紹介しながら,異文化への理解を深め、国際的な視野の育成につながる授業となります。
バラモン教の聖典文献に基づいて,神と人間の関係の変化や「輪廻思想・業理論」の登場などを軸にして講義を進めます。それに平行して,南アジアのさまざまな宗教の考え方から文化の多層性・多様性を学びます。宗教文化の理解を助けるために,関連する写真・録音・ビデオなどの提示資料を使っていきます。この授業を通じて南アジア文化全般への理解を深めてもらいたいと思います。
授業の進め方・方法:
板書を中心とする講義形式ですが,授業では学生とのやり取りをしながら説明を行いますので積極的な参加姿勢を期待します。授業内容の理解,異文化を柔軟に理解する視点とその変化をチェックするため,毎回の授業後にコメント・カードを書いてもらいます。課題としてのレポートで個別の内容についての理解度を確認します。
注意点:
授業中に配布する資料の全部は時間内に読めませんから,予習・復習として自分で読んでおいて下さい。その他に,参考文献やインターネット上での情報ソースなどを示します。各自の興味でそれらを参照し,より一層の理解につなげて下さい。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
導入=南アジア文化の理解のために1 |
南アジアの現代の宗教の概略について理解できる
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2週 |
導入=南アジア文化の理解のために2 |
南アジアにおける文化の多様性と言語の関わりについて理解できる
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3週 |
バラモン教とヴェーダ |
バラモン教の成立について歴史的背景と祭式 の意味を理解できる
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4週 |
ヴェーダ・サンヒター1 |
リグヴェーダにおける人間と神々の関係について理解できる
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5週 |
ヴェーダ・サンヒター2 |
古代インド人は「ことばの持つ力」をどう考え たのか理解できる
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6週 |
ブラーフマナ文献1 |
ブラーフマナとはどのような文献群なのかを理解できる
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7週 |
ブラーフマナ文献2 |
祭式万能主義とは,どのような考え方なのかを 理解できる
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8週 |
中間試験 |
これまでの学習をふまえ,到達目標を達成できているか,確認できる。
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2ndQ |
9週 |
試験返却と解説 ウパニシャッド文献1 |
ウパニシャッドとは、どのような文献なのかを理解できる
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10週 |
ウパニシャッド文献2 |
輪廻思想成立当時の社会的変化について理解 できる
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11週 |
ウパニシャッド文献3 |
ブラフマンとアートマンの概念を理解できる
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12週 |
ウパニシャッド文献4 |
輪廻思想はどのようにして成立したのかを理解できる
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13週 |
バラモン教における生き方1 |
バラモン教における「人生の4つの目的」とは何かを説明できる
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14週 |
バラモン教における生き方2 |
インドにおける菜食主義の持つ意味を理解できる
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15週 |
期末試験 |
これまでの学習をふまえ,到達目標を達成できているか,確認できる。
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16週 |
試験返却と解説 |
これまでの学習をふまえ,到達目標を達成できているか,確認できる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地歴 | 日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。 | 3 | |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。 | 3 | |
公民 | 哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。 | 3 | |
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。 | 3 | |
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 30 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 0 | 0 | 0 | 30 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |