情報処理

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 情報処理
科目番号 0091 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:1
教科書/教材 配付プリント、K-SEC 高学年共通教材,K-SEC 高学年分野別教材
担当教員 田中 康徳

到達目標

1.文献情報や特許情報の情報収集ができる。
2.EXCELを利用したデータ処理、化学に関する計算ができる。
3.情報セキュリティについての基本的な事項を知っている。
4.与えられた課題に対してPowerPointを利用したプレゼンテーションを行うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1文献情報や特許情報の情報収集ができ、さらに収集した情報を整理できる。文献情報や特許情報の情報収集ができる。文献情報や特許情報の情報収集ができない。
評価項目2EXCELを利用したデータ処理、化学に関する計算。また、どの処理を行えばよいか判断し、統計処理ができる。EXCELを利用したデータ処理、化学に関する計算、統計処理ができる。EXCELを利用したデータ処理、化学に関する計算、統計処理ができない。
評価項目3教授された情報セキュリティに関する用語について説明でき、インシデントについての対応方法を上げる事ができる。教授された情報セキュリティに関する用語について説明できる。情報セキュリティに関する用語について説明できない。
評価項目4与えられた課題に対してPowerPointを利用したプレゼンテーションを理論的に行うことができる。与えられた課題に対してPowerPointを利用したプレゼンテーションを行うことができる。PowerPointを利用したプレゼンテーションを行うことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 IT(情報技術)の急速な進展はメディアの状況を大きく変え、私たちと情報の関係は複雑多様になっている。情報化時代にいかにメディアと向き合い、情報を活用するかが大きな課題になり、メディアリテラシー、情報リテラシーへの関心が高まっている。このように,現在では,コンピュータの利用ができる能力に加え,情報そのものを,いろいろな手段を使って収集し,それらを選択・加工し,発信し,さらに蓄積していくことができることが必要である.本授業の目標は,コンピュータを使用し,情報を収集,加工,発信,蓄積ができることである。
また、近年の情報化に伴い、化学や生物を専門とする人でもセキュリティの知識をもっておくことが必要となっているため、情報セキュリティの基本についても教授し、演習を実施する。
授業の進め方・方法:
授業は情報処理センターで以下の授業計画の内容について講義および演習形式で行う.定期試験も含め、すべてPCを利用して行う。また、情報セキュリテイに関する演習およびプレゼンテーションも実施する。
注意点:
 1,2年次での「情報処理基礎」「情報処理」を基礎とするその応用的科目である.主としてMicrosoft社のWord,Excel,Power Pointを使用するが,基本的な使用方法は習得しているものとして講義を行うので,講義前に十分に利用法を復習しておくこと.また,時間外学習として授業中に修得した技術を利用して解くレポートを課す。さらにプレゼンテーションも実施するのでそれらの準備を十分にすること.なお,手書きのレポートは認めない.LMSとしてBlackboardを利用するため、校内のネットワークを利用するためのID、パスワードを把握しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
情報の信頼性
情報とはなにか、情報の信頼性について説明できる。
2週 情報の収集1 インターネットを利用して学術情報の検索ができる。
3週 情報の収集2 インターネットを利用して特許情報の検索ができる。
特許情報を整理してパテントマップを作成することができる。
4週 EXCELの基礎1 EXCELの基本操作ができる。
5週 IF関数とグラフ IF関数を使った条件判定ができる。
データに適したグラフを作成できる。
6週 LOOKUP関数 LOOKUP関数を使用できる。
7週 求積 EXCELを利用して、複雑な関数の面積を求めることができる。
8週 【前期中間試験】
2ndQ
9週 反応速度 反応速度式をもとに、化学物質の濃度が逐次計算できる。
10週 情報セキュリティ1 情報セキュリティに関する基本的な事項について説明できる
11週 情報セキュリティ2 情報セキュリティに関する基本的な事項について説明できる
12週 情報セキュリティ演習 インシデントに対する対応について、演習する。
13週 プレゼンテーション1 プレゼンテーションをするに当たっての心構え、資料の作成法を知る。
14週 プレゼンテーション2 与えられた課題に対してプレゼンテーションを実施できる。
15週 【前期末試験】
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3前1
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3前10,前11,前12
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3前10,前11,前12
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3前10,前11,前12
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3前10,前11,前12
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3前2
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3前3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3前1
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3前13
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3前13
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3前13,前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合502000300100
基礎的能力30100020060
専門的能力2000010030
分野横断的能力010000010