文学Ⅲ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 文学Ⅲ
科目番号 0012 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 前期:1 後期:1
教科書/教材 『現代文B』(筑摩書房) 『4~2 級 新漢字の学習』(三省堂書店) 『新訂 総合国語便覧』(第一学習社)
担当教員 焼山 廣志,藤崎 祐二

到達目標

1.近代以降の優れた文章や作品を読解し鑑賞する能力を高めるとともに、多面的なものの
見方、感じ方を深め、進んで表現し読書することによって人生を豊かにする態度を身につけ ることができる。
2.古文を読解し鑑賞する能力を養うとともに、多面的なものの見方、感じ方、考え方を広 くし、古典に親しむことによって人生を豊かにする態度を身につけることができる。
3.適切かつ円滑に表現ができる日本語の表現能力を向上させるため、その基礎となる漢字 に習熟し、適切な文章表現ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章や作品を読解し、文脈と要点を適切に把 握することができる。 文章や作品を読解し、文脈と要点を把握することができる。 文章や作品を読解し、文脈と要点を把握す ることができない。
評価項目2現代文・古文に関する基礎知識を深く理解し、身につけることができる。現代文・古文に関する基礎知識を理解し、身につけることができる。 現代文・古文に関する基礎知識を理解し、身につけることができない。
評価項目3常用漢字に習熟し、定められた時間・字数で優れた文章を作成することができる。 常用漢字を身につけ、定められた時間・字数で文章を作成することができる。 常用漢字を身につけられず、定められた時間・字数で文 章を作成することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習教育到達目標 A-1 説明 閉じる
学習教育到達目標 A-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代文・古文の作品読解を行い、鑑賞文を書く。
授業の進め方・方法:
毎回、古今東西の著名な文学作品を紹介し、それについての小レポート(鑑賞文)を課すことで、適切かつ円滑な文章読解・表現能力を培う。授業は現代文と古文を2対1の割合で進めていく。特定の分野だけに偏ることのないように幅広く作品を取り上げる。辞典や国語便覧等によって予習を行い、自発的に調べる力を身につける。また常用漢字の修得の徹底を図るために副教材の漢字問題集を活用した授業を展開し、漢字検定試験では少な くとも準 2 級を取得可能な学力を身につけることができる。古典において は1年次に学習したことをふまえ、古語や修辞法、及び漢文の句法についても学習する。現代文のみならず、古典の基礎的な文章を的確にとらえ、その内容について自分の感じたこと、考えたことを論理的に説明できる力を培うことができる。古典から現代までの代表的な文学者、作品について 学び、大きな文学史の流れを把握することができる。
注意点:
漢字検定3級程度の語彙力。 文学Ⅰ・文学Ⅱを履修していること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ・ガイダンス
・夏目漱石『こころ』の 導入
・学習目標と授業の進め方を理解できる。
・作品と作者についての知識を身につける。
2週 ・第一段落 ・登場人物の心理と行動を理解できる。
・文中の難解な表現を理解できる。
3週 ・第二段落 ・登場人物の心理と行動を理解できる。
・文中の難解な表現を理解できる。
4週 ・第三段落 ・登場人物の心理と行動を理解できる。
・文中の難解な表現を理解できる。
5週 ・漢字小テスト
・第四段落
・漢字検定準2級の漢字を身につける。
・登場人物の心理と行動を理解できる。
6週 ・第五段落 ・登場人物の心理と行動を理解できる。
・文中の難解な表現を理解できる。
7週 ・第六段落 ・登場人物の心理と行動を理解できる。
・文中の難解な表現を理解できる。
8週 ・中間試験
2ndQ
9週 ・テスト返却と解説
・第七段落
・登場人物の心理と行動を理解できる。
10週 ・第八段落 ・登場人物の心理と行動を理解できる。
・文中の難解な表現を理解できる。
11週 ・第九段落 ・登場人物の心理と行動を理解できる。
・文中の難解な表現を理解できる。
12週 ・第十段落
・漢字テスト
・登場人物の心理と行動を理解できる。
・漢字検定準2級の漢字を身につける。
13週 ・第十一段落
・第十二段落
・登場人物の心理と行動を理解できる。
・文中の難解な表現を理解できる。
14週 ・第十三段落 ・登場人物の心理と行動を理解できる。
・本文を注意深く分析し、作品を多角的に味わ うことができる。
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説
後期
3rdQ
1週 ・菅原孝標女『更級日記』 の導入 ・平安時代の文学に関する知識を獲得する。
・作品と作者に関する知識を獲得する。
2週 ・門出 ・登場人物の心理と行動を理解できる。
・文章に和歌の表現を取り込むことの効果を理解し、味わうことができる。
3週 ・竹芝寺伝説
・漢字テスト
・登場人物の心理と行動を理解できる。
・説話の成立背景を理解する。 漢字検定2級の漢字を身につける。
4週 ・『伊勢物語』 ・登場人物の心理と行動を理解できる。
・『伊勢物語』との関連を理解する。
5週 ・遊女と今様 ・登場人物の心理と行動を理解できる。
・平安時代後期に流行した今様についての知識 を獲得する。
6週 ・『源氏物語』 ・登場人物の心理と行動を理解できる。
・作者が憧れた『源氏物語』に関する知識を獲 得する。
7週 ・長恨歌 ・登場人物の心理と行動を理解できる。
・長恨歌に関する和歌の贈答を理解し味わうこ とができる。
8週 中間試験
4thQ
9週 ・テスト返却と解説
・かばね尋ぬる宮
・『風葉和歌集』によって、物語の概要を推測 することができる。
10週 ・哀傷歌 ・登場人物の心理と行動を理解できる。
・哀傷歌の技巧を理解し、味わうことができる。
11週 ・『浜松中納言物語』
・漢字テスト
・登場人物の心理と行動を理解できる。
・漢字検定2級の漢字を身につける。
12週 ・連歌 ・登場人物の心理と行動を理解できる。 ・連歌に関する基本的な知識を獲得し、味わう ことができる。
13週 ・春秋の争い
・物詣で
・登場人物の心理と行動を理解できる。
・寺社参詣等の平安時代の文化を理解する。
14週 ・晩年
・作品名について
・登場人物の心理と行動を理解できる。
・『更級日記』という題名の由来を理解できる。
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合75000205100
基礎的能力75000205100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000