建築設計演習Ⅲ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 建築設計演習Ⅲ
科目番号 0027 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 コンパクト建築設計資料集成:日本建築学会編/丸善
担当教員 藤原 ひとみ,加藤 浩司,窪田 真樹,内記 英文

到達目標

1.CAD の使い方を学習し、設計道具としての利点を知り、作図に使用することができる。
2.これまで学習したことを基本に、学外で催される設計コンペに応募することができる。
3.図面化を通じて、他教科で学んだ鉄筋コンクリート造についての理解を深める。鉄筋コンクリート造の建築物を計画・設計するときのポイント、特にラーメン構造と壁式構造の違いを説明できる。
4. 鉄筋コンクリート造の独立住宅の設計を通して、計画・設計のやり方・手順を理解し、それができるようになることを目指す。最終的に模型を制作 し、プレゼンテーション図面を作成できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1CAD の作図・編集、その他の操作を行うための機能を理解し、正しく操作でき、完成度の高い作図ができるCAD の作図・編集、その他の操作を行うための機能を理解し、操作でき、作図ができる。CAD の作図・編集、その他の操作を行うための機能を理解し、操作でき、作図ができない。
評価項目2コンペにおいて、自らのテーマ設定を行い、その成果を作品に反映でき、かつ作品として完成度が高い。コンペにおいて、自らのテーマ設定を行い、その成果を作品に反映できる。コンペにおいて、自らのテーマ設定を行い、その成果を作品に反映できない。
評価項目3鉄筋コンクリート造の建築物を計画・設計するときのポイント、特にラーメン構造と壁式構造の違いを詳細に説明できる。鉄筋コンクリート造の建築物を計画・設計するときのポイント、特にラーメン構造と壁式構造の違いを説明できる。鉄筋コンクリート造の建築物を計画・設計するときのポイント、特にラーメン構造と壁式構造の違いを説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習教育到達目標 B-3 説明 閉じる
学習教育到達目標 C-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
「建築設計演習Ⅱ」までの過程では、基礎的な製図知識・技法や、木造建築のコピーなどを通じて建築設計図面の描き方・表現方法について学習した。いわば、建築設計を行うための準備を、ここまでの過程で身につけてきたと言える。
「建築設計演習Ⅲ」では、そうした蓄積の上に立って、大きく次の2点を目標に授業を進めていく。
(1)実際に使いながら、設計道具としてのCAD (Computer Aided Design)の操作を学習する。
(2)実際に近いかたちで、建築の計画・設計ができるようになる。それら目標を達成する過程で、さらに細かく以下の 1)~4)の4つの目標を設定する。
1)CAD の使い方を学習し、設計道具としての利点を知り、作図に利用することができること。
2)これまで学習したことを基本に、学外で催される設計コンペに応募することができること。そして、現時点における自分の設計能力がどのようなレベルにあるのかを知り、今後の設計演習に活かす。
3)図面化を通じて、他教科で学んだ鉄筋コンクリート造についての理解を深める。鉄筋コンクリート造の建築物を計画・設計するときのポイント、特にラーメン構造と壁式構造の違いを説明できること。
4) 鉄筋コンクリート造の独立住宅の設計を通して、計画・設計のやり方・手順を理解し、それができるようになることを目指す。そのために、実際の敷地を設定 し、家族構成や床面積を与条件として、各自のコンセプトのもと設計を行う。その中で、設計の方法、デザインの方法等を学習しながら、最終的に模型を製作し、プレゼンテーション図面を作成できること。
授業の進め方・方法:
周辺環境を考慮した適切なボリュームの提案、自らのテーマ設定の内容などを、作品で評価する。提出期限内に、各課題の要求に応えうる作品を仕上げることができるかを見る。(遅れた場合や未完成の作品を提出した場合は、その度合いに応じて減点)上記についてわかりやすく図面表現できているか、および合評会でのプレゼンテーションがわかりやすかったか、わかりやすく伝えるための工夫がされていたかを評価する。
注意点:
CAD の使い方は全体的に進めていくため、進度が遅れた学生は授業時間外に遅れないように自学自習をすること。設計コンペや独立住宅の設計なども授業時間内だけでは終わらないので、夏期休暇中や休日、放課後などの授業時間外を使って計画的に進めること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 全体説明
CAD 演習1
課題説明(第一課題:CAD)、CAD 演習として基本操作ができる。
2週 CAD 演習2 CAD による平面図の作成。通り芯と壁が描ける。
3週 CAD 演習3 CAD による平面図の作成。躯体線と建具が描ける。
4週 CAD 演習4 CAD による平面図の作成。仕上げと寸法が描ける。
5週 CAD 演習5 CAD による立面図の作成。立面図2面が描ける。
6週 CAD 演習6 CAD による断面図の作成。断面図1 面が描ける。
7週 課題説明 課題説明(第二課題:コンペ)、課題説明を受けて内容を理解できる。
8週 エスキス1 コンペの課題に応じたコンセプトを設定し、それを説明できる。
2ndQ
9週 エスキス2 設定してコンセプトに応じて作品作成を行う。
10週 作図1 コンペ作品の作図を行う。
11週 作図2 コンペ作品の作図を行う。
12週 作図3 コンペ作品の作図を行う。
13週 作図4 コンペ作品の作図を行う。
14週 プレゼンテーション1 プレゼンテーション作品を作成する。
15週 プレゼンテーション2 プレゼンテーション作品を作成する。
16週
後期
3rdQ
1週 鉄筋コンクリート構造住宅の図面作成 ラーメン構造、壁式構造を理解し、説明できる。
2週 同上 同上
3週 同上 同上
4週 同上 同上
5週 住宅の設計 エスキスの方法を理解でき、その繰り返しによりコンセプトを持った計画案を作り出すことができる。
6週 同上 同上
7週 同上 同上
8週 同上 同上
4thQ
9週 同上 同上
10週 プレゼンテーション図面の作成 エスキスの方法を理解でき、その繰り返しによりコンセプトを持った計画案を作り出すことができる。
11週 同上 同上
12週 同上 同上
13週 模型製作 図面から模型を製作することができる。
14週 同上 同上
15週 合評会 作品をわかりやすくプレゼンテーションできる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力00001000100
分野横断的能力0000000