建築設計演習Ⅳ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 建築設計演習Ⅳ
科目番号 0031 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 6
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 前期:3 後期:3
教科書/教材 課題書(前期,後期別)を配布する。副読書で代表的なものは,次の通り。他,適宜紹介する。日本建築学会編『コンパクト建築設計資料集成』丸善,川北他『初めての建築設計ステップ・バイ・ステップ』彰国社,建築知識編『ラクラク建築模型マニュアル』エクスナレッジ。
担当教員 加藤 浩司,松岡 高弘,正木 哲,藤原 ひとみ,井上 貴明

到達目標

1. 各課題の要求に応えうる空間を,コンセプトを持って計画・設計できること。
2. 定められた期限内に,各課題の要求に応えうる作品を完成できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1各課題の要求に応えうる魅力的な空間を,明確なコンセプトを持って計画・設計できること。各課題の要求に応えうる空間を,コンセプトを持って計画・設計できること。各課題の要求に応えうる空間を,コンセプトを持って計画・設計することができない。
評価項目2定められた期限内に,各課題の要求に応えうる作品を,完成度高く仕上げることができること。定められた期限内に,各課題の要求に応えうる作品を完成できること。定められた期限内に,各課題の要求に応えうる作品を完成できない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習教育到達目標 A-3 説明 閉じる
学習教育到達目標 B-3 説明 閉じる
学習教育到達目標 C-1 説明 閉じる
学習教育到達目標 C-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 建築設計者には,利用目的に適し環境に調和した快適で美しい空間を合理的な構造により創造することが求められる。
 したがって,計画・設計の過程では,これまでに学んだ建築に関する様々な学問を総合しながら,与えられた諸条件を的確に読みとり,最適な空間を計画・設計するとともに,その提案の魅力を図面として表現することが重要である。設計者にはそれらができる能力・技術が求められる。
 建築設計演習Ⅲでは,建築図面を描く能力をCAD及び平行定規を使用して培った。また,住宅設計を通して空間設計の基礎を一通り学んだ。
建築設計演習Ⅳでは,上記,到達目標の達成を目指す。その中で,以下のことを身につけて欲しい。
(1)形態にこだわるだけなく,利用はもちろん,周辺の環境との関係も考えた空間の計画・設計ができるようになる。
(2)建築プレゼン技術の基礎を習得する。
授業の進め方・方法:
 前期の課題は,集合住宅とするが,それぞれの詳細(与条件や提出物等)は,初回の授業で配布する課題書を参照すること。また,出題した課題のうち,一つでも未提出のものがある場合は,全体の評価を「不可」以下とする。
 後期の課題は小学校とするが,それぞれの詳細(与条件や提出物等)は,初回の授業で配布する課題書を参照すること。また,出題した課題のうち,一つでも未提出のものがある場合は,全体の評価を「不可」以下とする。

 本科目の授業は,前期・後期ともに,大きく,①提案をまとめる過程,②プレゼンテーション図面をつくる過程,③発表会という3つから成る。
①提案をまとめる過程では,各自が主体的にエスキスを進めることを原則とする。各回の授業では,各自のエスキスを担当教員とともにチェックし,改善方針を見出す。このように個人ベースの作業・確認を進める一方,全体で中間発表会を実施し,多面的な視点から各自のエスキスをチェックする。これらに加えて,関連事例の見学ツアーを実施し,各自のエスキスのサポートを行う。なお,敷地見学は,各自行うこと。
②プレゼンテーション図面をつくる過程では,各課題で要求される図面等を作図し,プレゼンテーションを意識した図面として仕上げる。ここでは,提案主旨を明確にし,それをわかりやすく表現することが大切である。この間,図面提出の機会を設け,各自の提案等の見直しを行う。
③発表会では,制限時間内に,各自の提案をわかりやすく説明することが求められる。担当教員は,本科目の評価軸との関係から,評価できる点や対応が不十分だと判断できる点について指摘する。各回の達成度確認や今後の学習に役立てて欲しい。

 途中,前期・後期ともに,課題内容についての理解度を深めるためのレポート提出,図面提出(中間発表会を含む)を求める。これらは,設計演習の一連のプロセスの中で実施されるものゆえ,未提出のものがあった場合は,総合評価から減点する。
注意点:
 前述の通り,本科目では,各回授業の前に各自エスキスを進めてくることを前提とする。作図も同様である。これらの他,授業時間外に,敷地調査や事例見学,資料収集・分析なども積極的に行うこと。
 本科目は,1~3学年での建築設計演習の発展科目である。
 設計は,総合的な行為である。それを忘れず,これまで学んだ知識を総合し設計を行ってもらいたい。
 建築デザイン I・Ⅱで修得した内容は,図面表現や形態の構成を考えるうえで,非常に有用なものになる。特に,本科目では,集合住宅,小学校を課題として取り上げるため,それらの計画を扱う住環境計画,建築計画Iの知識は,必要不可欠なものになる。その他,構造面・環境面などからの配慮も欠かせない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 本科目の目的と構成,進め方,ならびに評価方法等を知り,前期の課題趣旨について理解できること。
2週 事例見学 事例見学を通じて,集合住宅の計画・設計についての理解を深めること。
3週 エスキスチェック エスキスチェックを通じて,改善点を見いだせること。
4週 中間発表 中間発表会を通じて,自分の提案内容を見つめ直すとともに改善点を見いだせること。
5週 エスキスチェック エスキスチェックを通じて,改善点を見いだせること。
6週 中間発表 中間発表会を通じて,自分の提案内容を見つめ直すとともに改善点を見いだせること。
7週 プレゼンテーション図面作成 提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
8週 プレゼンテーション図面作成 提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
2ndQ
9週 プレゼンテーション図面作成 提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
10週 プレゼンテーション図面作成 提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
11週 プレゼンテーション図面作成 提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
12週 プレゼンテーション図面作成 提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
13週 模型製作 提案する集合住宅を模型で表現できること。
14週 模型製作 提案する集合住宅を模型で表現できること。
15週 発表会と最終総括 制限時間内に,各自の提案をわかりやすく説明できること。質疑応答や講評等を通じ,各自の達成度を確認できること。
16週 予備
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 本科目の目的と構成,進め方,ならびに評価方法等を再確認し,後期の課題趣旨について理解できること。
2週 事例見学 事例見学を通じて,小学校の計画・設計についての理解を深めること。
3週 エスキスチェック エスキスチェックを通じて,改善点を見いだせること。
4週 中間発表 中間発表会を通じて,自分の提案内容を見つめ直すとともに改善点を見いだせること。
5週 エスキスチェック エスキスチェックを通じて,改善点を見いだせること。
6週 建物見学 建物見学を通じて,建築学への関心・理解を深めること。
7週 中間発表 中間発表会を通じて,自分の提案内容を見つめ直すとともに改善点を見いだせること。
8週 プレゼンテーション図面作成 提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
4thQ
9週 プレゼンテーション図面作成 提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
10週 中間発表 中間発表会を通じて,自分の提案内容を見つめ直すとともに改善点を見いだせること。
11週 プレゼンテーション図面作成 提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
12週 プレゼンテーション図面作成 提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
13週 プレゼンテーション図面作成 提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
14週 プレゼンテーション図面作成 提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
15週 発表会と最終総括 制限時間内に,各自の提案をわかりやすく説明できること。質疑応答や講評等を通じ,各自の達成度を確認できること。
16週 予備

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力000090090
分野横断的能力000010010
0000000