日本建築史Ⅱ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 日本建築史Ⅱ
科目番号 0036 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:1
教科書/教材 日本建築史図集;日本建築学会編/彰国社 配付プリント
担当教員 松岡 高弘

到達目標

1.古代から近世までの住宅の特徴を説明できる。
2.茶室・数寄屋風書院・民家の特徴を説明できる。
3.城郭建築の特徴を説明できる。
4.近世の社寺建築の特徴を説明でき、木割書を理解し、部材寸法を求めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1古代から近世までの住宅の特徴を説明でき、寝殿造から書院造に至る変化を説明できる。古代から近世までの住宅の特徴を説明できる。古代から近世までの住宅の特徴を説明できない。
評価項目2茶室・数寄屋風書院・民家の特徴を説明でき、書院造・茶室・数寄屋風書院の相違、農家と町家の相違を説明できる。茶室・数寄屋風書院・民家の特徴を説明できる。茶室・数寄屋風書院・民家の特徴を説明できない。
評価項目3城郭建築の特徴を説明でき、天守閣の変化を説明できる。城郭建築の特徴を説明できる。城郭建築の特徴を説明できない。
評価項目4近世の社寺建築の特徴を説明でき、他の近世の建築と比較して説明でき、木割書を理解し、部材寸法を正しく求めることができる。世の社寺建築の特徴を説明でき、木割書を理解し、部材寸法を求めることができる。近世の社寺建築の特徴を説明できず、木割書を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習教育到達目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 建築史を学ぶ目的は、各時代の建築が形成された要因を把握して、現在の自らの立場を客観的に明らかにし、建築の多様な特質を知ることで、次の時代における発展の手掛かりを得ることにある。日本建築史Ⅱでは古代から近世の住宅建築、住宅以外の近世の建築を対象とし、住宅の変化、各建築の特徴を説明できることを目標とする。
授業の進め方・方法:
 配付プリントと教科書を用いて講義を行う。配付プリント記載の問題について各自まとめておくこと。定期試験70%、2つのレポート30%で成績を評価する。 
注意点:
 3年次の日本建築史Ⅰで習得した内容が基礎的知識の一つとなる。予習をして授業に臨むこと。2つのレポートは、日本建築史Ⅱの内容に関する読書課題および課題レポートであり、理解した内容を自分の言葉を用いて表現し、図や写真等を用いて解りやすくまとめているかを評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 古代の住宅 奈良時代までの住宅の特徴を説明できる。
2週 平安時代の住宅 寝殿造の特徴を説明できる。
3週 中世の住宅(1) 中世における寝殿造の変化を説明できる。
4週 中世の住宅(2) 初期書院造の特徴を説明できる。
5週 近世の住宅 書院造の特徴を説明できる。
6週 茶室 茶室の特徴を説明できる。
7週 数寄屋風書院 数寄屋風書院の特徴を説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 城郭(1) 城郭の特徴を説明できる。
10週 城郭(2) 天守閣の変化を説明できる。
11週 民家 農家と町家(1) 各地に残る農家の特徴を説明できる。
12週 民家 農家と町家(1) 町家の特徴および農家と町家の相違を説明できる。
13週 近世の社寺建築 近世の社寺建築の特徴を説明できる。
14週 木割書 木割書を理解し、木割書に基づいて部材寸法を求めることができる。
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史原始(例えば、竪穴住居、高床建築、集落など)の特徴について説明できる。4前1
古代(例えば、住宅建築、寝殿造、都市計画、神社建築、寺院建築など)の特徴について説明できる。4前2
中世(例えば、住宅建築、神社建築、寺院建築(大仏様、禅宗様、折衷様など))の特徴について説明できる。4前3,前4
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。4前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000