到達目標
1.室内外の安全安心な環境について概要を説明できる
2.伝熱メカニズムについて説明できる
3.湿気貫流や結露発生のメカニズムについて説明できる
4.空気汚染の概要と換気の原理が説明できる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 室内外の安全安心な環境について概要を説明でき、「健康に過ごせる環境」について考察できる | 室内外の安全安心な環境について概要を説明できる | 室内外の安全安心な環境について概要を説明できない |
評価項目2 | 伝熱メカニズムについて説明でき、熱貫流計算が正確に行うことができる | 伝熱メカニズムについて説明できる | 伝熱メカニズムについて説明できない |
評価項目3 | 湿気貫流のメカニズムについて説明ができ、結露発生の判断が正確に行える | 湿気貫流や結露発生のメカニズムについて説明ができる | 湿気貫流や結露発生のメカニズムについての理解が不足して説明できない |
評価項目4 | 空気汚染の概要と換気の原理が説明でき、換気量を正確に求めることができる | 空気汚染の概要と換気の原理が説明できる | 空気汚染の概要と換気の原理について理解が不足して説明できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
室内外の環境について物理的・心理的な捉え方の基礎について概説する。建築環境工学Ⅱでは建築技術者に必要な環境工学の分野のうち「温熱環境」「空気質環境」について概説と演習を行う。
授業の進め方・方法:
板書中心の授業形態とする。定期テストのほか、理解度を図るため小テストを行う。
注意点:
これまでに学習した物理学、数学がベースとなる。授業内容の理解を促進するために自学自習を行い授業に臨むこと。
演習を随時行うため、関数電卓と定規は用意すること。
本科目は続く「建築設備Ⅰ・Ⅱ」を学ぶ上で基礎となる科目である。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス 温熱要素に関する基礎事項と快適条件(1)
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本科目の概要が理解できる 温熱要素とその表わし方について理解できる
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2週 |
温熱要素に関する基礎事項と快適条件(2) |
温熱要素の測定法と測定器具について理解できる
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3週 |
温熱要素に関する基礎事項と快適条件(3) |
人体の体温調節について理解でき、温熱要素の影響について説明できる
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4週 |
温熱要素に関する基礎事項と快適条件(4) |
温熱環境評価指標について理解できる
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5週 |
屋外気候(1) |
気候、気象について理解できる
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6週 |
屋外気候(2) |
温湿度および気温と湿度の形成について理解できる
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7週 |
屋外気候(3) |
風雨の形成について理解できる
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8週 |
中間テスト |
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2ndQ |
9週 |
日射 |
日射の種類を理解し、到達量を算出でき調整方法を理解できる
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10週 |
伝熱に関する基礎事項(1) |
伝熱の3形態について理解できる
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11週 |
伝熱に関する基礎事項(2) |
熱貫流の概念を理解できる
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12週 |
壁体を貫流する熱量の計算と材料の熱的特性 |
熱貫流率などの諸量について理解できる
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13週 |
室温形成のための熱特性(1) |
建物全体の熱取得、熱損失、熱負荷が理解でき、算出できる
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14週 |
室温形成のための熱特性(2) |
建物全体の熱特性が理解でき、省エネルギー基準が理解できる
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
テスト返却と解説 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
湿気 |
湿り空気について理解し、空気線図が理解できる
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2週 |
室内湿度の形成 |
室内で発生する水蒸気や湿気の移動について理解できる
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3週 |
結露 |
結露発生の原因と表面結露・内部結露の発生判断ができる
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4週 |
空気汚染の種類とその人体影響(1) |
ガス状汚染物質について理解できる
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5週 |
空気汚染の種類とその人体影響(2) |
粒子状汚染物質について理解できる
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6週 |
空気清浄に関する環境基準 |
許容濃度やシックハウス対策について理解できる
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7週 |
中間テスト |
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8週 |
必要換気量 |
換気の目的を理解し、必要換気量が算出できる
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4thQ |
9週 |
自然換気の原理 |
換気の原理が理解できる
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10週 |
自然換気の力学(1) |
温度差換気・風力換気による換気量が理解できる
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11週 |
自然換気の力学(2) |
建築物や開口部の条件による換気量の違いが算出できる
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12週 |
機械換気 |
機械換気方式や換気計画が理解できる
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13週 |
室内気流 |
室内気流の風速の快適範囲について理解できる
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14週 |
通風計画 |
夏季の通風計画について理解できる
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
テスト返却と解説 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 環境・設備 | 風土と建築について説明できる。 | 4 | 前1 |
パッシブデザインについて理解している。 | 4 | 前1 |
環境共生建築について理解している。 | 4 | 前14 |
地球環境について説明できる。 | 4 | 前5 |
環境マネージメント(たとえば、環境負荷、省エネルギーなど)の概要について理解している。 | 4 | 前14 |
地球環境、環境共生建築について説明できる。 | 4 | 前5 |
気候、気象について説明できる。 | 4 | 前5 |
気温、温度、湿度および気温と湿度の形成について説明できる。 | 4 | 前6 |
風および風の形成について理解している。 | 4 | 前7 |
雨、雪による温度、湿度の関係について説明できる。 | 4 | 前7 |
ヒートアイランドの現象について説明できる。 | 4 | 前5 |
大気汚染の歴史と現象について説明できる。 | 4 | 後6 |
都市環境における緑の役割について説明できる。 | 4 | 前5 |
伝熱の基礎について説明できる。 | 4 | 前10 |
熱貫流について説明できる。 | 4 | 前11 |
室温の形成について理解している。 | 4 | 前13 |
人体と熱について説明できる。 | 4 | 前3 |
温熱環境要素について説明できる。 | 4 | 前3 |
温熱環境指標について説明できる。 | 4 | 前4 |
湿り空気、空気線図について説明できる。 | 4 | 後1 |
結露現象について説明できる。 | 4 | 後2,後3 |
空気汚染の種類と室内空気環境基準について説明できる。 | 4 | 後4,後5,後6 |
必要換気量について計算できる。 | 4 | 後8 |
自然換気と機械換気について説明ができる。 | 4 | 後9,後10,後11,後12 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 90 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |