建築計画Ⅱ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 建築計画Ⅱ
科目番号 0046 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:1
教科書/教材 コンパクト建築設計資料集成:日本建築学会編/丸善
担当教員 藤原 ひとみ

到達目標

1.生活において必要不可欠な医療施設、特に高度な計画技術が要求される病院建築の計画について理解できる。
2.高齢社会に対応した居住福祉のあり方、各種高齢者福祉施設の現況と課題、高齢者の身体的・生理的特性に配慮したバリアフリー住宅の設計・改修の計画について理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1病院建築について、計画時の配慮事項や今後の課題について理解し、設計の基本計画について詳細な説明ができる。病院建築について、計画時の配慮事項や今後の課題について理解し、設計の基本計画について説明ができる。病院建築について、計画時の配慮事項や今後の課題について理解し、設計の基本計画について説明ができない。
評価項目2高齢社会に対応した居住福祉のあり方、各種高齢者福祉施設の現況と課題、高齢者の身体的・生理的特性に配慮したバリアフリー住宅の設計・改修の計画について理解し、設計の基本計画について詳細な説明ができる。高齢社会に対応した居住福祉のあり方、各種高齢者福祉施設の現況と課題、高齢者の身体的・生理的 特性に配慮したバリアフリー住宅の設計・改修の計画について理解し、基本計画について説明ができる。高齢社会に対応した居住福祉のあり方、各種高齢者福祉施設の現況と課題、高齢者の身体的・生理的特性に配慮したバリアフリー住宅の設計・改修の計画について理解し、基本計画について説明ができない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築の本来の目的は、建築の内外部で人々がさまざまな行為を行って生活する空間、すなわち、生活空間を創造することであり、そのためには、そこで行われる生活を把握し、さらに、生活する人々の空間に対する多面的な要求を把握して、その生活がうまく機能するような空間を計画する必要がある。これを学ぶのが建築計画学である。人々の生活空間に対する要求は、常に発展するものであり、現状の社会的な制度やシステムによって規制された潜在的なものまで含めて捉えることが重要である。また、これらの要求に対応した空間をいかに計画するかという空間計画の手法も常に発展しており、これを学ぶことが大切である。生活空間にはさまざまなものがあるが、いくつかの代表的なものを取り上げて、具体的な計画の方法を学習することにしている。以下の建築の計画について学習する。
[1] 住民生活にとって不可欠な医療施設、特に高度な計画技術が要求される病院建築の計画について理解できること。
[2] 高齢社会に対応した施設福祉と在宅福祉のあり方、各種の高齢者福祉施設の現況、高齢者の身体的・生理的 特性に配慮したバリアフリー住宅設計・改修の計画について理解できること。
授業の進め方・方法:
講義を中心とし、前期中間と前期後期の2回の試験を行う。
注意点:
授業外では新聞記事やインターネット等にも目を通し、今現在建築の現場で何が問題となっており、またどのようなニーズがあるのか、これと既存の制度、あるいは建築空間がいかに関連しているのかを知ることを通して、本科目に ついての理解を深めてほしい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 医療施設の現状と課題 医療施設の現状と課題が説明できる。
2週 医療施設の内部機能と全体計画 医療施設である病院の計画について説明できる。
3週 医療施設の内部機能と全体計画 病院のプロックプランの変遷や増改築・改装・更新に対応する工夫が説明できる。
4週 病棟・外来・診療・供給・管理の各部門の計画1 病棟・外来・診療・供給・管理の各部門の計画、動線についてが説明できる。
5週 病棟・外来・診療・供給・管理の各部門の計画2 病棟・外来・診療・供給・管理の各部門の計画、ゾーニングについてが説明できる。
6週 現代医療の解決すべき課題 設備の計画とランニングコスト、防災対策について説明できる。
7週 中間試験
8週 高齢者の生活環境 高齢者をとりまく社会の現状と高齢者福祉の流れについて説明できる。高齢者生活支援内容と施設体系と概要について説明できる。
2ndQ
9週 高齢者の生活環境 高齢者居住の計画的課題とこれからの施設計画と高齢者居住施設の事例について説明できる。
10週 ハウスアダブテーション(住環境整備の進め方) 高齢者の身体特性とそれに合わせた住環境整備の進め方について説明できる、
11週 住宅改修の基本技術 日本における伝統的な生活様式の問題点と配慮事項について説明できる。
12週 住宅改修の基本技術 部屋別の基本技術と配慮事項について説明できる。
13週 福祉のまちづくりの展開 福祉のまちづくりの展開について説明できる。
14週 総括 全体について学習内容を説明できる。
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
建築計画・設計の手法一般について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力000010010
専門的能力8000010090
分野横断的能力0000000