建築環境工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 建築環境工学Ⅱ
科目番号 0047 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 前期:1 後期:1
教科書/教材 最新建築環境工学 改訂4版;田中俊六他/井上書院
担当教員 近藤 恵美

到達目標

1.自然環境と建築計画について理解できる
2.室内外の安全安心な熱・湿気の調整について説明できる
3.空気環境の概要と換気について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1自然環境と建築計画について説明でき、建築計画に適用できる自然環境と建築計画について理解できる自然環境と建築計画について理解できない
評価項目2室内外の安全安心な熱・湿気の調整について説明でき、調整手法を概説できる室内外の安全安心な熱・湿気の調整について説明できる室内外の安全安心な熱・湿気の調整について説明できない
評価項目3空気環境の概要と換気について説明でき、換気計画・通風計画を概説できる空気環境の概要と換気について説明できる空気環境の概要と換気について説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
室内外及び都市環境について、人間が健康に生活できる環境調整を概説する。建築環境工学Ⅱでは、環境要素の熱と空気の物理的側面と生活する人間が健康さや快適さを得られるようにする方策について学ぶ。
授業の進め方・方法:
板書中心の授業形態とする。定期テストのほか、理解度を図るため小テストを行う。
注意点:
これまでに学習した物理学、数学がベースとなる。授業内容の理解を促進するために自学自習を行い授業に臨むこと。
演習を随時行うため、関数電卓と定規は用意すること。
本科目は続く「建築設備Ⅰ・Ⅱ」を学ぶ上で基礎となる科目である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
建築環境工学と建築計画について
本科目の概要が理解できる
2週 建築と自然環境(1) 風土と建築について説明できる
3週 建築と自然環境(2) 気候要素について説明できる
4週 建築と自然環境(3) 気象について説明できる
5週 建築と自然環境(4) 都市環境や地球環境問題について説明できる
6週 人間と環境の関わり(1) 人間の生理と室内環境について説明できる
7週 人間と環境の関わり(2) 温熱環境要素について説明できる
8週 中間テスト
2ndQ
9週 人間と環境の関わり(3) 温熱環境指標について説明できる
10週 熱環境(1) 伝熱の基礎について説明できる
11週 熱環境(2) 熱貫流について説明できる
12週 熱環境(3) 建物外表面の熱授受について理解できる
13週 熱環境(4) 建物全体の熱取得、熱損失、熱負荷が理解でき、算出できる
14週 熱環境(5) 建物全体の熱特性が理解でき、省エネルギー基準が理解できる
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説
後期
3rdQ
1週 湿度(1) 湿り空気、空気線図について説明できる
2週 湿度(2) 室内で発生する水蒸気や湿気の移動について理解できる
3週 湿度(3) 結露発生の原因と表面結露・内部結露の発生判断ができる
4週 湿度(4) 結露防止の防止計画について理解できる
5週 空気環境(1) 空気汚染物質と人間への影響について説明できる
6週 空気環境(2) 室内空気環境基準について説明できる
7週 中間テスト
8週 空気環境(1) 換気の目的を理解し、必要換気量が算出できる
4thQ
9週 空気環境(2) 空気の流れのメカニズムが説明できる
10週 空気環境(3) 温度差・風力を利用した自然換気が説明できる
11週 空気環境(4) 建築物や開口部の条件による換気量の違いが算出できる
12週 空気環境(5) 機械換気方式や換気計画が理解できる
13週 空気環境(6) 通風計画が理解できる
14週 省エネルギー 建築デザインにおける環境調整の考え方が理解できる
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備風土と建築について説明できる。3前2
気候、気象について説明できる。3前3,前4
気温、温度、湿度および気温と湿度の形成について説明できる。3前3,前4
雨、雪による温度、湿度の関係について説明できる。3前3
ヒートアイランドの現象について説明できる。3前5
大気汚染の歴史と現象について説明できる。3前5
都市環境における緑の役割について説明できる。3前5
伝熱の基礎について説明できる。3前10
熱貫流について説明できる。3前11
室温の形成について理解している。3前12
温熱環境要素について説明できる。3前7
温熱環境指標について説明できる。3前9
湿り空気、空気線図について説明できる。3後1
結露現象について説明できる。3後3
空気汚染の種類と室内空気環境基準について説明できる。3後5,後6
必要換気量について計算できる。3後8
自然換気と機械換気について説明ができる。3後10,後12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000100100
基礎的能力0000000
専門的能力90000100100
分野横断的能力0000000