建築振動学

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 建築振動学
科目番号 0056 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 必要に応じて、授業中にプリントを配付するが、下記の参考書をあわせて参照して欲しい。
担当教員 金田 一男

到達目標

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築構造物の振動理論を理解して振動系などを求めることができる。建築構造物の振動理論を理解できる。 建築構造物の振動理論を理解していない。
評価項目2木質住宅の耐震診断方法を理解して耐震診断ができる。木質住宅の耐震診断方法を理解できる。木質住宅の耐震診断方法を理解していない。
評価項目3耐震技術・免震技術・制震技術を理解して、まとめて説明できる。耐震技術・免震技術・制震技術を理解できる。 耐震技術・免震技術・制震技術を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習教育到達目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築技術者にとって、構造物の振動に関する基礎的な知識は欠かせないものである。本科目では、地震に関する基本的な知識や建築振動学に関する一般的な理論を、授業や演習により理解させることを目的としている。
授業の進め方・方法:
振動に関する理論については授業形式で進めるが、木質住宅の耐震診断については演習形式である。あわせて、簡易な木質住宅のモデルを作成して実験する。耐震技術・免震技術・制震技術については、グループにわかれて書籍やウェブサイトから各自で調べたのち、プレゼンテーションを作成・発表する。 なお、定期試験、木質住宅の耐震診断、振動に関するレポートおよび各技術の発表により、総合的に評価する。
注意点:
波動などの物理的知識および数学の知識を必要とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンスおよび地震に関する概論 本科目の意義や進め方などについて理解できる。地震の原因、地震の尺度、あるいは、余震など地震に関する概論を理解できる。
2週 木造建築物の耐震診断1 ケント紙で作成した簡易モデルを利用して木質住宅に関する振動実験をするので、地震時における木質住宅の揺れなどを理解できる。
3週 木造建築物の耐震診断2 木質住宅における耐震診断の意義やその方法について理解できる。木質住宅の耐震診断方法を理解できる。
4週 木造建築物の耐震診断3 木質住宅の耐震診断方法を理解できる。
5週 木造建築物の耐震診断4 木質住宅の耐震診断方法を理解できる。
6週 木造建築物の耐震診断5 木質住宅の耐震診断方法を理解できる。
7週 耐震技術・免震技術・制
震技術1
耐震技術・免震技術・制震技術の各技術について、グループに分かれて調査することにより、建築学の分野におけるそれらの技術の進歩を理解できる。得られた情報をもとに、プレゼンテーションを作成できる。
8週 耐震技術・免震技術・制
震技術2
作成したプレゼンテーションを発表できる。
4thQ
9週 1自由度系の振動1 振動理論の基礎的事項なども加えながら 1 自由度系の振動について理解できる。
10週 1自由度系の振動2 1 自由度系の振動について理解できる。
11週 1自由度系の振動3 1 自由度系の振動について理解できる。
12週 多自由度系の振動1 多自由度系の振動について理解できる。
13週 多自由度系の振動2 多自由度系の振動について理解できる。
14週 多自由度系の振動3 多自由度系の振動について理解できる。
15週 期末試験
16週 テスト返却および解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造地球の構造と地震発生機構について説明できる4
マグニチュードの概念と震度階について説明できる。3
地球の構造について説明できる。3
地震活動度について説明できる。3
地震被害を受けた建物の破壊等の特徴について説明できる。3
地震による構造物の被害と対策について説明できる。3
振動解析モデルについて説明できる。3
1自由度系の自由振動の計算ができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合501000400100
基礎的能力0000000
専門的能力501000400100
分野横断的能力0000000