都市設計

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 都市設計
科目番号 0089 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 適宜プリント配付/副読本:ヤン・ゲール『人間の都市(公共空間のデザイン)』鹿島出版会,山内他『ワークショップデザイン論(創ることで学ぶ)』慶應義塾出版
担当教員 加藤 浩司

到達目標

1.ワークショップの企画・運営に関わる基本的な技術や知識について説明することができる。
2.出題された問いに対する解を,グループワークで導き出すことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1ワークショップの企画・運営に関わる基本的な技術や知識について適切に説明することができる。ワークショップの企画・運営に関わる基本的な技術や知識について説明することができる。ワークショップの企画・運営に関わる基本的な技術や知識について説明することができない。
評価項目2出題された問いに対する適切な解を,グループワークで導き出すことができる。出題された問いに対する解を,グループワークで導き出すことができる。出題された問いに対する解を,グループワークで導き出すことができない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目では,「都市デザイン」に関わる基本事項を学習します。
都市デザインにおいて,デザインの対象となる都市空間は,様々な価値観を持つ人々による生活の舞台です。また,空間のスケールも様々です。
ゆえに,都市デザインは,商品生産等の工業デザインのようには進められません。インテリアや建築のデザインとも,そのやり方は異なります。
わが国における都市デザインは,1960年代終盤から1970年代にかけて誕生しました。当時は,都市空間を巨大な構造物として捉え,建築をデザインするように都市空間をデザインするものが,都市デザインであると考えられることもありました。しかし,現在は,こうした認識で都市デザインが語られることは,まずありません。対象とするスケールは異なっていても,都市と市民の関わりを育みつつ,都市デザインを多様な主体による協働作業として捉えることが大切であると考えられています。
そこで,本科目では,以下を目的として授業を行います:その支援ツールとして「ワークショップ」に注目し,多様な主体による協働作業としての都市デザインを進める過程で有用となる知識・技術について,基本的な事項を身につけること。
授業の進め方・方法:
本科目では,講義だけでなく,グループワークを積極的に取り入れ,授業を行います。こうした授業を行うにあたり,全てのグループワークに対し,主体的に参加することを受講者の皆さんに求めます。
なお,グループワークでは,ランダムでグループ編成を行います。“仲の良い人同士”という括りを出て,グループワークに取り組むことが,科目の性格上,必要だと考えているためです。
注意点:
本科目は,4年次の「都市計画」に続くものです。「都市計画」では十分に扱えなかった「参加」「協働」「ガバナンス」等についても,本科目で学習して欲しいと考えています。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 本科目の目的と構成,進め方,ならびに評価方法等を知る。
2週 ワークショップの企画・運営方法を学ぶ 体験を通じて,ワークショップの企画・運営方法を理解できること。
3週 ワークショップの企画・運営方法を学ぶ 体験を通じて,ワークショップの企画・運営方法を理解できること。
4週 ワークショップの企画・運営方法を学ぶ 体験を通じて,ワークショップの企画・運営方法を理解できること。
5週 中間総括1:ワークショップ企画・運営方法 前回までの学習内容(ワークショップ企画・運営方法)の確認をする。
6週 グループワークで進める都市デザイン基礎演習(パブリックスペースデザイン) グループワークで課題に対する適切な課題を導き出せることとともに,その過程で都市デザインの基本的な進め方を理解できること。
7週 グループワークで進める都市デザイン基礎演習(パブリックスペースデザイン) グループワークで課題に対する適切な課題を導き出せることとともに,その過程で都市デザインの基本的な進め方を理解できること。
8週 グループワークで進める都市デザイン基礎演習(パブリックスペースデザイン) グループワークで課題に対する適切な課題を導き出せることとともに,その過程で都市デザインの基本的な進め方を理解できること。
4thQ
9週 中間総括2:都市デザインの流れと方法 前回までの学習内容(都市デザインの流れと方法)の確認をする。
10週 グループワークで進める都市デザイン基礎演習(パブリックスペースデザイン) グループワークで課題に対する適切な課題を導き出せることとともに,その過程で都市デザインの基本的な進め方を理解できること。
11週 グループワークで進める都市デザイン基礎演習(パブリックスペースデザイン) グループワークで課題に対する適切な課題を導き出せることとともに,その過程で都市デザインの基本的な進め方を理解できること。
12週 グループワークで進める都市デザイン基礎演習(パブリックスペースデザイン) グループワークで課題に対する適切な課題を導き出せることとともに,その過程で都市デザインの基本的な進め方を理解できること。
13週 発表会 グループワークで課題に対する適切な課題を導き出せることとともに,その課程で都市デザインの基本的な進め方を理解できること。体験を通じて,ワークショップの企画・運営方法を理解できること。
14週 中間総括3:近年の都市デザインの動向概論 近年の都市デザインの動向を理解できること。
15週 最終総括:都市デザインの流れと方法 本科目における学習内容について達成度を確認できること。また,都市デザインの流れと方法について,今後の学習方針を確認できること。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。4後14,後15
近現代都市の特質と課題について説明できる。4後9,後14,後15
現代にいたる都市計画論について説明できる。4後14,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力000080080
分野横断的能力000020020