概要:
日本は技術立国を目指して努力し、「世界の工場」「技術大国」として世界に貢献してきた。しかし今日、日本の産業技術は大きな転換期にあるといわれている。すなわち今までの大量生産技術が有効である時代は過ぎようとしている。これからの技術者は「もの」を安価に大量生産することではなくて、「新しい何かをいかに、廃棄の環境への配慮もしてつくるか」という、これまでにも増して「課題発見解決型技術者」であることが求められている。新しい何かをつくるためには独創力を発揮できる能力を身につける必要がある。
授業の進め方・方法:
特別研究Ⅰでは担当教員の示すテーマを基に研究をすすめる。高等専門学校本科で得た学識や技術を基礎として、さらに広く深く専門知識を得るとともにその総合化と深化を図り、より高度で実践的に考察する能力を身につけることを目標とする。また研究の過程における研究者間の討論や成果の発表に際して、自己の主張を的確に相手に伝えることのできる能力を身につけることを目的とする。
注意点:
独創的なアイデアは限られた時間や場所で浮かぶものではない。日常生活の中でも常にヒントとなるものがないか探す習慣を身につける必要がある。また研究実験は限られた時間で終わらず、長時間集中して連続的に行うことが必要なことも多い。各自で効果のある特別研究計画を立ててほしい。※研究への取組・成果発表を評価し、全ての項目において60%以上を合格とする。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
各研究室の特別研究の内容を理解できる。
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2週 |
研究の計画 |
研究テーマに関する課題を理解できる。
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3週 |
研究の計画 |
研究テーマとおおよその研究計画が決定できる。
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4週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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5週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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6週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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7週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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8週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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2ndQ |
9週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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10週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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11週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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12週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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13週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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14週 |
中間報告準備 |
文章・口頭発表等により研究の経過を論理的に伝えることができる。
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15週 |
特別研究中間報告 |
文章・口頭発表等により研究の経過を論理的に伝えることができる。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
研究の再検討 |
中間発表での質疑応答をふまえ、研究内容の再検討・修正ができる。
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2週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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3週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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4週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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5週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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6週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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7週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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8週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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4thQ |
9週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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10週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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11週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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12週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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13週 |
研究の実施 |
研究背景の調査、実験等を行い、実験結果の検討および考察ができる。
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14週 |
特別研究最終発表会の準備 |
口頭発表により研究の結果を論理的に伝えることができる。
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15週 |
特別研究最終発表 |
口頭発表により研究の結果を論理的に伝えることができる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。 | 4 | |
相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。 | 4 | |
目的達成のために、考えられる提案の中からベターなものを選び合意形成の上で実現していくことができ、さらに、合意形成のための支援ができる。 | 5 | |
ICTやICTツール、文書等を基礎的な情報収集や情報発信に活用できる。 | 4 | |
ICTやICTツール、文書等を自らの専門分野において情報収集や情報発信に活用できる。 | 4 | |
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。 | 5 | |
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。 | 5 | |
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。 | 5 | |
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。 | 4 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 日常生活の時間管理、健康管理、金銭管理などができる。常に良い状態を維持するための努力を怠らない。 | 4 | |
ストレスやプレッシャーに対し、自分自身をよく知り、解決を試みる行動をとることができる。日常生活の管理ができるとともに、目標達成のために対処することができる。 | 4 | |
学生であっても社会全体を構成している一員としての意識を持って、行動することができる。 | 4 | |
市民として社会の一員であることを理解し、社会に大きなマイナス影響を及ぼす行為を戒める。人間性・教養、モラルなど、社会的・地球的観点から物事を考えることができる。 | 4 | |
チームワークの必要性・ルール・マナーを理解し、自分の感情の抑制、コントロールをし、他者の意見を尊重し、適切なコミュニケーションを持つとともに、当事者意識を持ち協調して共同作業・研究をすすめることができる。 | 4 | |
組織やチームの目標や役割を理解し、他者の意見を尊重しながら、適切なコミュニケーションを持つとともに、成果をあげるために役割を超えた行動をとるなど、柔軟性を持った行動をとることができる。 | 5 | |
先にたって行動の模範を示すことができる。口頭などで説明し、他者に対し適切な協調行動を促し、共同作業・研究をすすめことができる。 | 4 | |
目指すべき方向性を示し、先に立って行動の模範を示すことで他者に適切な協調行動を促し、共同作業・研究において、系統的に成果を生み出すことができる。リーダーシップを発揮するために、常に情報収集や相談を怠らず自身の判断力をも磨くことができる。 | 4 | |
法令を理解し遵守する。基本的人権について理解し、他者のおかれている状況を理解することができる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識している。 | 4 | |
法令を理解し遵守する。研究などで使用する、他者のおかれている状況を理解できる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識し、身近で起こる関連した情報や見解の収集に努めるなど、技術の成果が社会に受け入れられるよう行動できる。 | 4 | |
未来の多くの可能性から技術の発展と持続的社会の在り方を理解し、自らのキャリアを考えることができる。 | 5 | |
技術の発展と持続的社会の在り方に関する知識を有し、未来社会を考察することができるとともに、技術の創造や自らのキャリアをデザインすることが考慮できる。 | 5 | |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 現実を踏まえ、公衆の健康・安全や文化・社会・環境に配慮すべきことが理解できる。さらに、複合的な工学的課題や、需要に適合したシステム・構成要素・工程の設計に取り組むことができる。 | 5 | |
現実を踏まえ、公衆の健康・安全への配慮、文化的・社会的・環境的な観点に配慮をしつつ、既存の枠にとらわれずに、複合的な工学的課題や、需要に適合したシステム・構成要素・工程を設計することができる。 | 5 | |
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセス理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しなければならないことを理解する。 | 4 | |
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセスを理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しデザインすることができる。 | 4 | |