ソフトウェア開発管理論

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 ソフトウェア開発管理論
科目番号 0070 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産情報システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 前期:1
教科書/教材 担当教員が配布するプリント
担当教員 菅沼 明

到達目標

1. ソフトウェア開発に関してオブジェクト指向の必要性を説明できる
2. オブジェクト指向開発の各概念を説明できる
3. UML(Unified Modeling Language)の各ダイアグラムの内容を説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ソフトウェア開発に関してオブジェクト指向の必要性を詳細に説明できる。ソフトウェア開発に関してオブジェクト指向の必要性を説明できる。ソフトウェア開発に関してオブジェクト指向の必要性を説明できない。
評価項目2オブジェクト指向開発の各概念を詳細に説明できる。オブジェクト指向開発の各概念を説明できる。オブジェクト指向開発の各概念を説明できない。
評価項目3ソフトウェア開発を行う上で、UMLの各ダイアグラムを必要に応じて選択し、作成することができる。UMLの各ダイアグラムの内容を説明できる。UMLの各ダイアグラムの内容を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 近年、要求されるソフトウェアは大規模化、複雑化、高信頼化している。このようなソフトウェアを開発するためのアプローチ法に「オブジェクト指向」がある。現在のミドルウェアやフレームワークといった技術がオブジェクト指向ベースであることからも、オブジェクト指向はソフトウェア開発者において必須の技術である。
 本授業では、オブジェクト指向に関する事柄を学習する。本授業の目標は、
(1)オブジェクト指向の基本的な概念や標準的な用語を理解すること、
(2)オブジェクト指向技術のソフトウェア開発における有用性を理解すること、
(3)モデリング言語UML(Unified Modeling Language)の特徴を理解すること、
(4)オブジェクト指向開発プロセスの特徴を理解することである。
授業の進め方・方法:
 講義を中心とし、授業内容に関連した課題を出題する。
注意点:
 電子情報工学科の本科で学んだ「ソフトウェア工学」の内容が理解できていることを前提とする。また、今まで学習してきた情報工学系の他の科目(プログラミング、システムプログラム、アルゴリズムなど)の知識も必要である。
 授業時間外に演習課題のための学習時間が必要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ソフトウェアの開発過程 ソフトウェアの特徴について理解できる。
ソフトウェア危機について理解できる。
2週 オブジェクト指向によるソフトウェア開発 オブジェクト指向が生まれた理由を理解できる。
オブジェクト指向システム開発の利点を理解できる。
3週 オブジェクト指向の概念 オブジェクトの構造や特徴を理解できる。
クラスとインスタンス,およびそれらの関係について理解できる。
オブジェクト指向で出てくる概念について理解できる。
4週 UMLとは UMLによるソフトウェア開発を理解できる。
UMLのメリット、デメリットを説明できる。
UMLの発展に関して理解できる。
5週 アクティビティ図 アクティビティ図で使用する記法について理解できる。
アクティビティ図を読解できる。
6週 ユースケース図 ユースケース図で使用する記法について理解できる。
ユースケース図を読解できる。
システムのシナリオ、ユースケース記述を作成できる。
7週 オブジェクト指向要求分析の演習 簡単なシステムにおいてアクティビティ図、ユースケース図を作成できる。
8週 オブジェクト図、クラス図 オブジェクト図、クラス図で使用する記法について理解できる。
オブジェクト図を読解できる。
2ndQ
9週 クラス図 クラス図を読解できる。
オブジェクト図とクラス図の関係を理解できる。
10週 シーケンス図 シーケンス図で使用する記法について理解できる。
シーケンス図を読解できる。
11週 コミュニケーション図、タイミング図 コミュニケーション図、タイミング図で使用する記法について理解できる。
コミュニケーション図、タイミング図を読解できる。
12週 配置図、パッケージ図、ステートマシン図 配置図、パッケージ図、ステートマシン図で使用する記法について理解できる。
配置図、パッケージ図、ステートマシン図を読解できる。
13週 オブジェクト指向設計の演習 簡単なシステムにおいて、設計フェーズで作成されるUMLの図を作成できる。
14週 演習の解説 システムの分析・設計において、UMLの図の選択ができ、図を作成することができる。
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000