自動生産システム

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 自動生産システム
科目番号 0082 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産情報システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 資料配布
担当教員 明石 剛二

到達目標

1.生産システムとは何かを理解し,説明できる
2.自動化の重要性を理解し,説明できる
3.自動化に向けての手順を理解し,説明できる
4.自動化を実現するための個々の要素について分析と総合評価ができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1生産システムとは何かを工学的な面から理解し,説明できる生産システムとは何かを理解し,説明できる生産システムとは何かを理解できない
評価項目2自動化の重要性を歴史的な背景と人との係わりを含めて理解し,説明できる自動化の重要性を理解し,説明できる自動化の重要性を理解できない
評価項目3自動化に向けての手順をものの流れと情報の流れに分け理解し,説明できる自動化に向けての手順を理解し,説明できる自動化に向けての手順を理解できない
評価項目4自動化を実現するための個々の要素について分析と総合評価ができ,実際の生産システムにおける事例や将来の生産システムのあり方について説明できる 自動化を実現するための個々の要素について分析と総合評価ができる 自動化を実現するための個々の要素について分析と総合評価ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
システムは目的ないし目標を達成するように要素とその結合が規定される.近年の生産システムは,効率的な生産を行うためにハードおよびソフト面で高度化された単体機器を組合せ,さらに人と機器の結び付きや社会情勢(環境問題,エネルギー問題等)なども考慮する必要性があり,より複雑さを増してきている.そのような背景を受け,エンジニアとしては,生産システムを考えるうえで上位の階層での総合的な取り扱いを行える能力が必要となってきている.一方で,生産性の向上,コストダウン,省力化,品質の安定,生産変動への対応,精度の向上,熟練技術者の不足などを受け,生産システムの自動化を行うことが重要となってきている.今後,生産システムの自動化も,より上位の階層から検討する必要がある.本授業では生産システムをより高度化するための設備の自動化について学習する.
授業の進め方・方法:
講義を中心とし,講義内容の理解を深めるために,ある程度学習した後に演習課題を課し,提出する
注意点:
本授業は上位の階層から検討する必要があるために,当然,本科の専門科目における広範囲の知識が必要である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 生産システムとは(1)
生産とは(生産活動の歴史,情報の流れ,物の流れ)何かを説明できる
2週 生産システムとは(2)
システムとは(要素と結合,システムにおける諸問題)何かを説明できる
3週 生産システムとは(3)
生産システムとは(定義および生産形態)何かを説明できる
4週 自動化の重要性(1)
自動化の意義(より複雑で高機能な製品を高信頼で生産するためには自動化が必要不可欠)を説明できる
5週 自動化の重要性(2)
自動化の歴史(主に生産システムの中核をなす機械加工システムの歴史)を説明できる
6週 自動化の重要性(3)

自動化のレベル(マン―マシンシステムとしての様々な形態)を説明できる
7週 自動化を行ううえでの流れと決めるべき項目(1)
生産システムにおける流れ(生産システムを自動化するうえでの必要な知識として)
・情報の流れ(CAD/CAM)を説明できる
8週 自動化を行ううえでの流れと決めるべき項目(2)
生産システムにおける流れ(生産システムを自動化するうえでの必要な知識として)
・情報の流れ(CAD/CAM)を説明できる

4thQ
9週 自動化を行ううえでの流れと決めるべき項目(3)
生産システムにおける流れ(生産システムを自動化するうえでの必要な知識として)
・物の流れ(加工技術,組み立て技術,搬送技術,検査技術,監視・保守技術)
10週 自動化を行ううえでの流れと決めるべき項目(4)
生産システムにおける流れ(生産システムを自動化するうえでの必要な知識として)
・物の流れ(加工技術,組み立て技術,搬送技術,検査技術,監視・保守技術)
11週 自動化を行ううえでの流れと決めるべき項目(5)
生産性,コスト,省力化,品質,生産変動への対応を説明できる
12週 自動化を支える技術
自動化を支える技術(個々の要素,分析と総合を説明できる)
13週 自動化の具体例 自動化の具体例(生産システムの検証および問題提起)を説明できる
14週 次世代の生産システムの動向 次世代生産システムの動向を説明できる
15週 期末試験

16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000100100
基礎的能力0000000
専門的能力90000100100
分野横断的能力0000000