到達目標
1.九州の自然環境の特性について説明できる。
2.自然環境が背景となっている九州の人間生活の特性について説明できる。
3.自然や文化が背景となった地域の各種産業の形成や特性について説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 九州の自然環境の特性について用語を的確に用いて発展的な説明ができる。 | 九州の自然環境の特性について基本的な説明ができる。 | 九州の自然環境の特性について論理的に説明できない。 |
評価項目2 | 自然環境が背景となっている九州の人間生活の特性について用語を的確に用いて発展的な説明ができる。 | 自然環境が背景となっている九州の人間生活の特性について基本的な説明ができる。 | 自然環境が背景となっている九州の人間生活の特性について論理的に説明できない。 |
評価項目3 | 自然や文化が背景となった地域の各種産業の形成や特性について用語を的確に用いて発展的な説明ができる。 | 自然や文化が背景となった地域の各種産業の形成や特性について基本的な説明ができる。 | 自然や文化が背景となった地域の各種産業の形成や特性について論理的に説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
この科目で扱う地域の単位は九州である。九州は我々が暮らす地域の一つの単位であるが、その自然や文化の特徴や他の地域との違い等に関して、我々は十分に理解しているとはいえないであろう。そこでこの科目を通して、我々が現在生活している九州の多様な特徴を理解してもらい、合わせて他の地域とは異なる九州の独自性について理解を深めてもらいたい。そしてこの科目で修得できる地域特性を知るための視点や手段は、どの地域の特性を知るための手法としても応用できるものである。今後の皆さんの生活の中でも活用して、自分が係る地域の理解を更に深めてもらいたい。
授業の進め方・方法:
教科書のような既存の教材は利用しないが、教科内容を説明するために必要な資料をプリント教材として配布する。そのプリントの内容を説明する形式で授業を進めていく。
注意点:
この科目で扱う地域は九州であるため、授業で扱う事物や現象そのものは皆さんに取って当たり前のことがほとんどである。しかしその当たり前のことがこの地域の特性であるし、他の地域との違いなのである。そしてその当たり前のことが背景となって我々人間の生活もつくられているのである。したがって、この科目では今まで当たり前と考えて注意を払っていなかった事柄に対してなぜそうなっているのかという疑問に思う心がけを持ってもらいたい。そのような態度が授業内容に対して、面白味を発生させてくれるはずである。また、授業では直接扱わない自然環境と各種産業の関係に関する項目では、各自で設定した一つの地域を調査してもらいレポートにまとめてもらう予定である。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
プレートの運動と九州 |
プレートの構造を基本にした九州の特性について理解できる。
|
2週 |
南部九州の山地の地形と地質 |
付加体を基本にした南部九州の山地の地形と地質について理解できる。
|
3週 |
北部九州の山地の地形と地質 |
付加体や花崗岩類を中心とした北部九州の山地の地形や地質について理解できる。
|
4週 |
九州の火山分布と特性 |
九州の火山の分布やそれらの活動の特性について理解できる。
|
5週 |
火山と人間生活 |
火山活動が活発な九州における火山と人間生活の関係について理解できる。
|
6週 |
九州の平野の形成と海水準 |
人間生活の中心である九州の沖積平野の形成と海水準の変化の関係について理解できる。
|
7週 |
九州の水の分布特性 |
九州各地域の資源としての水の分布特性について理解できる。
|
8週 |
九州の水の利用 |
資源としての水の分布と九州の人口の分布から水の利用特性について理解できる。
|
2ndQ |
9週 |
地下水の分布と利用 |
地形や地質構造を基本とした地下水の分布特性とその利用について理解できる。
|
10週 |
九州の気候特性 |
日本や世界の中での九州の気候特性について理解できる。
|
11週 |
気候特性と人間生活 |
九州の気候特性を背景にした人間生活との関係について理解できる。
|
12週 |
九州の集中豪雨災害 |
九州の気候特性の一つである集中豪雨の形成の背景と影響について理解できる。
|
13週 |
有明海沿岸の自然特性 |
有明海とその沿岸地域の自然特性について理解できる。
|
14週 |
有明海沿岸の人間生活 |
有明海地域の自然特性を背景としたその地域の人間生活の特徴について理解できる。
|
15週 |
期末試験 |
|
16週 |
テスト返却と解説 |
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 地球は大気と水で覆われた惑星であることを理解できる。 | 4 | 前8,前9,前13,前14 |
陸地および海底の大地形とその形成を理解している。 | 4 | 前1,前2,前3,前6,前13 |
マグマの生成と火山活動を理解している。 | 4 | 前4,前5 |
地球科学を支えるプレートテクトニクスを理解している。 | 4 | 前1,前2,前3 |
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて理解している。 | 4 | 前1,前6 |
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。 | 4 | 前10,前11,前12 |
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。 | 4 | 前7,前10,前11,前12 |
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。 | 4 | 前13 |
人文・社会科学 | 社会 | 地歴 | 産業活動(農牧業、水産業、鉱工業、商業・サービス業等)などの人間活動の歴史的発展過程または現在の地域的特性、産業などの発展が社会に及ぼした影響について理解できる。 | 4 | 前5,前8,前9,前11,前14 |
人間活動と自然環境との関わりや、産業の発展が自然環境に及ぼした影響について、地理的または歴史的観観点から理解できる。 | 4 | 前5,前8,前9,前11,前12,前14 |
社会や自然環境に調和した産業発展に向けた現在までの取り組みについて理解できる。 | 4 | 前5,前8,前9,前11,前14 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 0 | 0 | 0 | 40 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 0 | 0 | 0 | 40 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |