概要:
プラズマは「物質の第4の状態」とも呼ばれ,正の荷電粒子(正イオン)と負の荷電粒子(電子や負イオン)を含みつつ,全体として電気的にほぼ中性の気体を示す.プラズマ中では荷電粒子の間にクーロン力が働き,様々な現象が確認できる.
本科目では数学的理解を深めながら,電磁場中の荷電粒子の動きの物理的なイメージや,集団運動としてのプラズマの振る舞い等を理解し,プラズマに関する基礎から応用までの基本概念を定性的・定量的に習得することを目標とする.
授業の進め方・方法:
講義中心の授業を行う.本科目は学修単位科目のため、事後学習としてレポートを実施する.小テストの成績80%,課題の提出および解答状況20%の比率で総合的に評価し,60%以上の得点率で目標達成とみなす.
注意点:
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 力学 | 速度と加速度の概念を説明できる。 | 4 | 後1 |
平均の速度、平均の加速度を計算することができる。 | 4 | 後1 |
直線および平面運動において、2物体の相対速度、合成速度を求めることができる。 | 4 | 後1 |
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。 | 4 | 後1 |
平面内を移動する質点の運動を位置ベクトルの変化として扱うことができる。 | 4 | 後1 |
物体の変位、速度、加速度を微分・積分を用いて相互に計算することができる。 | 4 | 後1 |
自由落下、及び鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。 | 4 | 後2 |
水平投射、及び斜方投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。 | 4 | 後2 |
物体に作用する力を図示することができる。 | 4 | 後3 |
力の合成と分解をすることができる。 | 4 | 後3 |
質点にはたらく力のつりあいの問題を解くことができる。 | 4 | 後3 |
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。 | 4 | 後3 |
フックの法則を用いて、弾性力の大きさを求めることができる。 | 4 | 後3 |
慣性の法則について説明できる。 | 4 | 後4 |
作用と反作用の関係について、具体例を挙げて説明できる。 | 4 | 後4 |
運動の法則について説明できる。 | 4 | 後4 |
運動方程式を用いた計算ができる。 | 4 | 後4 |
簡単な運動について微分方程式の形で運動方程式を立て、初期値問題として解くことができる。 | 4 | 後4 |
静止摩擦力がはたらいている場合の力のつりあいについて説明できる。 | 4 | 後4 |
最大摩擦力に関する計算ができる。 | 4 | 後4 |
動摩擦力に関する計算ができる。 | 4 | 後4 |
仕事と仕事率に関する計算ができる。 | 4 | 後5 |
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。 | 4 | 後5 |
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。 | 4 | 後5 |
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。 | 4 | 後5 |
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。 | 4 | 後5 |
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。 | 4 | 後5 |
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。 | 4 | 後5 |
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。 | 4 | 後5 |
熱 | 原子や分子の熱運動と絶対温度との関連について説明できる。 | 4 | 後12 |
時間の推移とともに、熱の移動によって熱平衡状態に達することを説明できる。 | 4 | 後12 |
動摩擦力がする仕事は、一般に熱となることを説明できる。 | 4 | 後12 |
気体の内部エネルギーについて説明できる。 | 4 | 後12 |
エネルギーには多くの形態があり互いに変換できることを具体例を挙げて説明できる。 | 4 | 後12 |
不可逆変化について理解し、具体例を挙げることができる。 | 4 | 後12 |
波動 | 波長の違いによる分散現象によってスペクトルが生じることを説明できる。 | 4 | 後12,後13,後14 |
電気 | 導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。 | 4 | 後6,後7,後8,後9,後10,後11 |
クーロンの法則が説明できる。 | 4 | 後6,後7,後8,後9,後10,後11 |
クーロンの法則から、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。 | 4 | 後6,後7,後8,後9,後10,後11 |
電場・電位について説明できる。 | 4 | 後6,後7,後8,後9,後10,後11 |