概要:
無機材料のうちでも機能性無機材料は現代の高度情報社会を支えており,その重要性はますます高まってきている.本講義では,電子材料や生体材料などの機能性無機材料の紹介から基礎的物性へと掘り下げ,材料特性がどのような要因でもたらされているのかを理解できること。また,所望の材料特性を得るためのポイントは何か分かること。
授業の進め方・方法:
主として講義形式で行う.
注意点:
本科で行っている材料系科目(無機化学,有機化学,材料化学など)を理解していることが望ましい。適宜レポートを課すので図書館等で調べ提出すること。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系 | 無機化学 | パウリの排他原理、軌道のエネルギー順位、フントの規則から電子の配置を示すことができる。 | 5 | 前2 |
価電子について理解し、希ガス構造やイオンの生成について説明できる。 | 5 | 前2 |
イオン結合と共有結合について説明できる。 | 5 | 前3 |
各種無機材料の機能発現や合成反応を結晶構造、化学結合、分子軌道等から説明できる。 | 5 | |
代表的な元素の単体と化合物の性質を説明できる。 | 5 | 前2,前4,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14 |
セラミックス(ガラス、半導体等)、金属材料、炭素材料、半導体材料、複合材料等から、生活及び産業を支えるいくつかの重要な無機材料の用途・製法・構造等について理解している。 | 5 | |
現代を支える代表的な新素材を例に、その機能と合成方法、材料開発による環境や生命(医療)等、現代社会への波及効果について説明できる。 | 5 | |
単結晶化、焼結、薄膜化、微粒子化、多孔質化などのいくつかについて代表的な材料合成法を理解している。 | 5 | |