概要:
本校では,本科4年次から専攻科2年次までの4年間に相当する学習・教育に対して,一貫した1つの教育プログラムとして「複合生産システム工学」を設定している。本プログラムでは,工業生産活動(機械・電気・電子情報・物質・建築)における諸課題を自ら発掘し,多角的な視点から問題を解決し,ものづくりを行う能力を育成することを目指している。そのために本科5学科の特長をベースとして,各学科の基礎実験をすべての専攻科生が学習することにより,専門技術の深さだけでなく工学分野における技術の幅の広さを身につけることができる。
授業の進め方・方法:
それぞれの学科の基礎実験(工作実習も含む)を,他の4学科の出身学生に対して行う。なお,自分の出身学科が行う実験に当たっては,出身学科学生は,担当教員のチューターとして,各担当教員の補佐を勤める。
注意点:
本実験では,5学科を順次巡り,各学科で用意した実験を行う。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
A:エンジンの分解組立 B:材料試験 C:熱電対の検定 |
A:エンジンの分解組立をすることで構造や組立技法を考察し理解できる。 B:材料の機械的特性を試験結果から考察し理解できる。 C:熱電対の検定を正しくできる。
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2週 |
A:エンジンの分解組立 B:材料試験 C:熱電対の検定 |
A:エンジンの分解組立をすることで構造や組立技法を考察し理解できる。 B:材料の機械的特性を試験結果から考察し理解できる。 C:熱電対の検定を正しくできる。
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3週 |
A:エンジンの分解組立 B:材料試験 C:熱電対の検定 |
A:エンジンの分解組立をすることで構造や組立技法を考察し理解できる。 B:材料の機械的特性を試験結果から考察し理解できる。 C:熱電対の検定を正しくできる。
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4週 |
A:サーボモータの特性 B:高圧水銀灯の特性試験 |
A:交流二相サーボモータの伝達関数を求め,その特性が理解できる。 B:高圧水銀灯の特性試験を通して,水銀灯の特性を理解できる。
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5週 |
A:CR発振回路 B:気中火花放電特性 |
A:CR発振回路について理解し,測定できる。 B:高電圧実験の基礎である空気中における放電特性を理解するとともに,極性効果について理解できる。
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6週 |
A:オペアンプの特性 B:直流分巻電動機 |
A:オペアンプの特性について理解し,測定できる。 B:直流分巻電動機の起動方法,速度制御方法,回転方向の転換について理解できる。
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7週 |
UNIXサーバマシンの使用 |
WebサーバであるUNIXサーバマシンにログインし,基本的なUNIXコマンドを使うことができる。
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8週 |
Webページ作成(1) |
HTML言語でWebページを記述できる。
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2ndQ |
9週 |
Webページ作成(2) |
Javascript言語を用いて動きのあるWebページを記述できる。
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10週 |
口腔細胞からの DNA の抽出 |
細胞から DNA が抽出できることを理解できる.
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11週 |
アルコールデヒロゲナーゼ遺伝子の PCR による増幅 |
PCR 法で増幅したい遺伝子が増幅できることを理解できる.
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12週 |
電気泳動による増幅産物の分離・分析 |
増幅産物を調べることで,遺伝子の変異を調べることができることを理解できる.
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13週 |
屋内温熱環境調査 |
屋内の温熱環境を調査する方法について理解できる。屋内の温熱環境と居住者の快適性の関係性について理解できる。
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14週 |
屋外温熱環境調査 |
屋外の温熱環境を調査する方法について理解できる。
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15週 |
建築物の省エネルギー化と空調熱負荷計算 |
建築物における消費エネルギーをシミュレーションにより計算することができる。建築物を省エネルギー化する方法について理解できる。
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16週 |
レポート返却と解説 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 4 | 前10,前11,前12 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 4 | 前10,前11,前12 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 4 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 4 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 4 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 4 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 4 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 4 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 4 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 4 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 4 | |