応用分析化学

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 応用分析化学
科目番号 0027 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 応用物質工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 大橋弘三郎ら「分析化学」―溶液反応を基礎とするー、三共出版
担当教員 劉 丹

到達目標

1. 水溶液中の化学平衡を理解すること。
2. 化学種について理解し、また、化学種の濃度、分布係数を求めることができる。混合酸(アルカリ)、両性物質
 と緩衝液のpH等に関する計算ができる。
3. 溶液中の陽イオン、陰イオン系統定性分析を理解すること。
4. 酸化還元平衡と酸化還元滴定を理解すること。
5. 液―液分配平衡を理解すること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1水溶液中の化学平衡(物質、電荷、プロトン平衡)、活量について説明できる。正しく計算ができる。水溶液中の化学平衡(物質、電荷、プロトン平衡)、活量について説明できる。計算できる。水溶液中の化学平衡(物質、電荷、プロトン平衡)、活量について説明できない。計算できない。
評価項目2化学種に関して理解できる。また、正しく溶液中の化学種の濃度、分布係数を求めることができる。混合酸(アルカリ)、両性物質のpH値を正しく求めることができる。緩衝液に関する計算ができる。化学種に関して理解する。また、溶液中の化学種の濃度、分布係数を求めることができる。混合酸(アルカリ)、両性物質のpH値を求めることができる。緩衝液に関する計算ができる。化学種に関して理解できない。また、正しく溶液中の化学種の濃度、分布係数を求めることができない。混合酸(アルカリ)、両性物質のpH値を正しく求めることができない。緩衝液に関する計算ができない。
評価項目3非水溶液に関して理解する。正しく陽イオン、陰イオンの分属を分けることができる。非水溶液に関して理解する。陽イオン、陰イオンの分属を分けることができる。非水溶液に関して理解することができない。陽イオン、陰イオンの分属を分けることができない。
評価項目4非水溶液に関して理解する。正しく陽イオン、陰イオンの分属を分けることができる。非水溶液に関して理解する。陽イオン、陰イオンの分属を分けることができる。非水溶液に関して理解することができない。陽イオン、陰イオンの分属を分けることができない。
評価項目5正しく陽イオン、陰イオンの分属を分けることができる。ネルンスト式による電池の電位を求めることができる。酸化還元平衡と酸化還元滴定について理解する。また、関係する計算が正しくできる。陽イオン、陰イオンの分属を分けることができる。ネルンスト式による電池の電位を求めることができる。酸化還元平衡と酸化還元滴定について理解する。また、関係する計算ができる。陽イオン、陰イオンの分属を分けることができない。ネルンスト式による電池の電位を求めることができない。酸化還元平衡と酸化還元滴定について理解することができない。また、関係する計算ができない。
評価項目6液―液分配平衡について理解する。また、正しく関係する計算ができる。液―液分配平衡について理解する。また、関係する計算ができる。液―液分配平衡について理解することができない。また、関係する計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習教育到達目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 溶液内反応に基づく分析法について理解を深める。すなわち、溶液及び溶液内反応の特徴、溶液内化学平衡の概念、各種の化学平衡とその分析化学への応用について理解を深める。
授業の進め方・方法:
講義を中心とし,1回の授業ごとに授業内容のまとめ、練習問題を課す。
注意点:
低学年の勉強した分析、有機、無機、において習得した各専門知識の基礎を復習する必要がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 化学平衡、活量 化学平衡について理解する。活量を求めることができる。
2週 物質平衡、電荷平衡、プロトン平衡 物質平衡、電荷平衡、プロトン平衡式を書くことができる。
3週 化学種と分布係数 化学種について理解する。化学種の分布係数を求めることができる。
4週 溶液中の化学種の濃度 溶液中の化学種の濃度を求めることができる。
5週 混合酸(アルカリ)、両性物質のpH値 混合酸(アルカリ)、両性物質のpH値を求めることができる。
6週 非水滴定、水平化効果、示差効果 非水滴定、水平化効果、示差効果について理解する。
7週 緩衝容量、緩衝液 緩衝容量について理解する。緩衝溶液に関する計算ができる。
8週 分属試薬、陽イオンの分属法 分属試薬について理解ができる。分属試薬によって陽イオンを分属することができる。
4thQ
9週 陰イオンの分属法 分属試薬によって陽イオンを分属することができる。
10週 酸化還元平衡の電位、酸化還元反応の平衡定数 酸化還元平衡の電位、酸化還元反応の平衡定数を求めることができる。
11週 電池の起電力、ネルンスト式による電池の電位計算 電池の起電力について説明ができる。また、ネルンスト式による電池の電位計算ができる。
12週 酸化還元滴定曲線 酸化還元滴定曲線を描くことができる。
13週 液―液分配平衡 液-液平衡に関する計算ができる。
14週 キレート抽出 キレート抽出のことが説明できる。
15週 【学年末テスト】
16週 答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000