人文社会科学特論

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 人文社会科学特論
科目番号 004 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 (参考図書、購入の必要はない)イザベル・サン=メザール『地図で見るインドハンドブック』原書房 天竺奇譚『いちばんわかりやすい インド神話』じっぴコンパクト新書 井坂理穂・山根聡(編)『食から描くインド――近現代の社会変容とアイデンティティ』春風社
担当教員 山口 英一

到達目標

1.現代インドの宗教について、その概略を理解することができる。
2. 現代インドの衣食住文化の中の宗教的背景を自分の視点から説明できる。
3.インドの絵画などに描かれる宗教的要素を読み取ることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1現代インドの宗教について、その概略を正確に説明できる。現代インドの宗教について、その概略を不十分ながら説明できる。現代インドの宗教について、その概略を説明できない。
評価項目2現代インドの衣食住文化の中の宗教的背景を自分の視点から詳細に説明できる。現代インドの衣食住文化の中の宗教的背景を自分の視点から不十分ながら説明できる。現代インドの衣食住文化の中の宗教的背景を説明できない。
評価項目3インドの絵画などに描かれる宗教的要素を正しく読み取ることができる。インドの絵画などに描かれる宗教的要素を不十分ながら読み取ることができる。インドの絵画などに描かれる宗教的要素を読み取ることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この授業では「宗教をキーとして自他の文化を客観化すること」をめざします。現代においても文化全般に宗教が非常に大きな要素であるインドの事例を取り上げ、そこから自らの経験を越えた文化の幅広さを学んでもらう、広い意味での異文化理解をめざす授業です。ただし、自分と他者という単純な対立ではなく,多様なあり方のひとつとして自分を見つめる視点を持ってくれることを期待しています。
授業の進め方・方法:
板書とプロジェクタを使った講義形式ですが,授業では学生とのやり取りをしながら説明を行いますので積極的な参加姿勢を期待します。また,内容理解を深めるために多くの映像資料や現物資料を提示して,文化的要素をより実感できるような取組を行います。授業内容の理解,異文化を柔軟に理解する視点とその変化をチェックするため,毎回の授業後にコメント・カードを書いてもらいます。学修単位となるため,授業時間外の学習を反映させるものとして,授業内容を発展させた課題レポートがあります。
注意点:
自分でノートを取ることは基本的なことですが内容理解には非常に重要であることを再確認しておきます。授業中に配布する資料の全部は時間内に読めませんから,予習・復習として自分で読んでおいて下さい。その他に,参考文献やインターネット上の情報ソースなどを示します。各自の興味でそれらを参照し,より一層の理解につなげて下さい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 導入=インド文化の理解のために1 現代インドの宗教の概略について理解できる
2週 導入=インド文化の理解のために2 インド文化の多様性と言語の関わりについて理解できる
3週 インド神話と美術1 バラモン教とヒンドゥー教の関係を理解できる
4週 インド神話と美術2 バラモン教の主要な神格シヴァについて説明できる
5週 インド神話と美術3 バラモン教の主要な神格ヴィシュヌとその化身について説明できる
6週 映像で学ぶインドの祭り1 ディワリとはどのような祭りかを説明できる
7週 映像で学ぶインドの祭り2 叙事詩ラーマーヤナのあらすじを理解できる
8週 中間試験 これまでの学習をふまえ,到達目標を達成できているか,確認できる。
4thQ
9週 試験返却と解説
宗教的菜食主義を考える1
菜食主義の概要を理解できる
10週 宗教的菜食主義を考える2 宗教的菜食主義の理由を説明できる
11週 宗教的菜食主義を考える3 ブラフマンとアートマンの概念を理解できる
12週 インドの服飾文化と社会の変化1 現代インドの服飾文化の中に宗教的要素を指摘できる
13週 インドの服飾文化と社会の変化2 服飾文化の中にあるさまざまな技法を指摘できる
14週 インドの服飾文化と社会の変化3 服飾文化と関わる社会の変化を理解できる
15週 期末試験 これまでの学習をふまえ,到達目標を達成できているか,確認できる。
16週 試験返却と解説 これまでの学習をふまえ,到達目標を達成できているか,確認できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000