到達目標
1.歴史的建造物の保存に係る法的制度の変遷を説明できる。
2.保存再生の事例から保存再生の意味や方法を説明できる。
3.歴史的建造物を活用していくことの意義を説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 歴史的建造物の保存に係る法的制度の変遷を説明でき、日本と外国の保存再生の考えを相違を説明できる。 | 歴史的建造物の保存に係る法的制度の変遷を説明できる。 | 歴史的建造物の保存に係る法的制度の変遷を説明できない。 |
評価項目2 | 保存再生の事例から保存再生の意味や方法を説明でき、日本と外国との相違を説明できる。 | 保存再生の事例から保存再生の意味や方法を説明できる。 | 保存再生の事例から保存再生の意味や方法を説明できない。 |
評価項目3 | 歴史的建造物を活用していくことの意義をまちづくりのなかで説明できる。 | 歴史的建造物を活用していくことの意義を説明できる。
| 歴史的建造物を活用していくことの意義を説明できない。
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学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 B-2
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学習・教育到達度目標 B-2
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教育方法等
概要:
今日、歴史的建造物の改修やそれを利用した空間の創造に関わる事例が増しており、歴史的建造物の保存再生は、その社会的な役割が重要なものとして強く認識される傾向にある。但し、その方法は多様であり、保存再生の考えの違いにより生じているのであろうが、保存再生を行うということは、歴史遺産の継承という基本を踏まえて創意されなければならない。
本科目では、明治時代から行われている歴史的建造物の保存修復に関わる法的制度の変遷について理解でき、日本・海外の保存再生の事例を通して、保存再生における様々な問題点を把握し、保存再生の意味を理解し、保存再生を説明できることを目標とする。そして、歴史的建造物をまちづくりにおける歴史的・文化的資源として考えていくことができることも目標とする。
本科目は、歴史的建造物の保存再生等に関する特徴等について講義形式で授業を行うものである。また、本科目はSDGsの11番目の目標「住み続けられるまちづくりを」に関わる内容を学ぶ。
授業の進め方・方法:
配布プリントとスライドを基に授業を行う。スライドは授業後配布する。成績は筆記テスト(70%)と、1回のレポート提出(30%)によって評価する。テスト及びレポートに関しては初回に説明を行う。この科目は学修単位のため、事前学習として配布プリントや参考文献からの予習を求める。事後学習としてレポートを実施する。
注意点:
本科5年次の近代建築史で習得した内容は基礎的知識の一つである。必ず、予習をして授業に臨むこと。レポートは、国内外を問わず建築物の保存再生事例を調査し紹介してもらう。文献を過度に引用せず、外国語文献であれば原典をあたり、自分の言葉で考察することを求める。文献や図像の引用に関しては、出典が分かるように明確に記載すること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
文化財保護の変遷(1) |
日本における明治から昭和戦前期までの文化財保護行政の変化を説明できる。
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2週 |
文化財保護の変遷(2) |
日本の文化財保護法の移り変わりを理解し、主要な変更点を説明できる。
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3週 |
文化財保護の変遷(3) |
遺産に関する主要な国際的な条約の内容を理解し、日本と外国における保存に対する考え方の相違を説明できる。
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4週 |
歴史的建造物の保存再生(1)文化財保護の変遷(4) |
日本の近代建築の保存再生の事例をとおして、その考え方や方法を説明できる。東アジアにおける文化財保護の在り方を説明できる。
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5週 |
歴史的建造物の保存再生(2) |
民家の保存再生の事例をとおして、その考え方や方法を説明できる。
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6週 |
歴史的建造物の保存再生(3) |
社寺建築の保存再生の事例から建築の変化を説明できる。
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7週 |
歴史的建造物の保存再生(4) |
日本における第2次世界大戦後の建築の保存運動の事例をとおして現代建築の保存の意味を説明できる。
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8週 |
歴史的建造物の保存再生(5) |
外国における第2次世界大戦後の建築の保存再生の意味を説明できる。
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4thQ |
9週 |
保存再生の事例(1) |
登録有形文化財建造物の活用の方法を説明できる。
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10週 |
保存再生の事例(2) |
土木遺産の活用の方法を説明できる。
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11週 |
保存再生の事例(3) |
日本とヨーロッパの駅舎の活用の特徴を説明できる。
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12週 |
保存再生の事例(4) |
ヨーロッパにおける中世の街並み保存再生の考え方を説明できる。
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13週 |
外国における文化財保護 |
フランスにおける文化財保護の在り方を説明できる。
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14週 |
保存再生の方法 |
保存再生の様々な方法を理解し、その方法の相違の意味を説明できる。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
テスト返却と解説 |
試験解答を確認し,試験内容を理解できる.
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 計画・歴史 | 日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。 | 5 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 30 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 70 | 0 | 0 | 0 | 30 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |