地球環境と人間

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 地球環境と人間
科目番号 0005 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 大学テキスト自然地理学 下巻(古今書院) 自然地理学概論(朝倉書店)/ やさしい気候学(古今書院)
担当教員 中島 洋典

到達目標

1.世界の地体構造を理解するためのプレートテクトニクス理論について説明できる。
2.自然災害としての地震について説明できる。
3.大気現象としての気候の特性と人間生活との関係について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1世界の地体構造を理解するためのプレートテクトニクス理論について用語を的確に用いて発展的な説明ができる。世界の地体構造を理解するためのプレートテクトニクス理論について基本的な説明ができる。世界の地体構造を理解するためのプレートテクトニクス理論について論理的に説明できない。
評価項目2自然災害としての地震について用語を的確に用いて発展的な説明ができる。自然災害としての地震について基本的な説明ができる。自然災害としての地震について論理的に説明できない。
評価項目3大気現象としての気候の特性と人間生活との関係について用語を的確に用いて発展的な説明できる。大気現象としての気候の特性と人間生活との関係について基本的な説明ができる。大気現象としての気候の特性と人間生活との関係について論理的に説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習教育到達目標 A-1 説明 閉じる
学習教育到達目標 A-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
我々を取り巻く環境を構成する最も基本的な要素は、我々が暮らしている空間をつくる地球そのものであろう。大地・水・大気という地球を構成する各要素がどのように結びついて地球をつくっているのかを知ることがこの科目の目標の一つである。更に、自然と人間の結びつきの中で人間がコントロールすることが出来ない自然災害の例として、地震について詳細を学習する予定である。これらの学習を通して地球環境の中の人間の立場をもう一度確認し、皆さんが身につけようとしている工業技術の地球環境に対する正しい役割を考える基礎としてもらいたい。
授業の進め方・方法:
教科書のような既存の教材は利用しないが、教科内容を説明するために必要な資料をプリント教材として配布する。そのプリントの内容を説明する形式で授業を進めていく。
注意点:
この科目で扱う内容の多くは、自然科学の分野に含まれるものとはいえ皆さんが普段学んでいる工業技術とは大きく異なるものである。普段の生活や勉強の中で感じている空間や時間のスケールより更に大きなスケールを持って、地球環境の理解に努めてもらいたい。また、授業で扱う内容の一部は、本科で学習した地理学で扱った内容と同様の部分があるので、それらの教材で復習しておいてもらいたい。なお、自然災害に関する内容については時間の制約によりその一部しか授業では扱えないため、それ以外で皆さんに学んでもらいたい内容については、授業外学習としてレポートを課す予定である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 日本列島の基本的な構造 プレートの構造を基本にした日本列島周辺の特性について理解できる。
2週 プレートとその移動現象 プレートの種類とそれらの移動現象について理解できる。
3週 プレート境界の特性と地形(1) 拡大するプレート境界周辺の特性と地形について理解できる。
4週 プレート境界の特性と地形(2) 収束するプレート境界周辺の特性と地形について理解できる。
5週 プルームテクトニクス 地球内部のマントル層の挙動とプレートの活動との関係について理解できる。
6週 自然災害としての地震(1) 地震と断層活動の関係について理解できる。
7週 自然災害としての地震(2) 地震波の種類とその特性について理解できる。
8週 自然災害としての地震(3) 地震のエネルギーと振動のそれぞれの特性と関係について理解できる。
4thQ
9週 自然災害としての地震(4) 地震の種類とそれぞれの特性について理解できる。
10週 大気現象としての気候 大気の特性と気候との関係について理解できる。
11週 気温とその分布特性 大気現象としての気温の特性とその分布特性について理解できる。
12週 大気の大循環と気候特性 大気の大循環がつくる風とその影響による気候特性について理解できる。
13週 風の形成と気候特性 各地域特性の風の形成の背景とそれによる気候特性の関係について理解できる。
14週 気候と人間生活 それぞれの地域の気候特性が、異なる人間生活の様式を形成する関係について理解できる。
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。4後1,後2
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。4後2,後3,後4,後5
マグマの生成と火山活動を説明できる。4後3,後4,後5
地震の発生と断層運動について説明できる。4後4,後6,後7,後8,後9
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。4後2,後3,後4
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。4後4,後6,後7,後8,後9
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。4後10,後11
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。4後12,後13
人文・社会科学社会地歴人間活動と自然環境との関わりや、産業の発展が自然環境に及ぼした影響について、地理的または歴史的観観点から理解できる。4後1,後9,後14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力60000400100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000