都市・空間デザイン論

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 都市・空間デザイン論
科目番号 0012 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 適宜プリント配付。副読本は次の通り。小嶋他著『空間練習帳』彰国社,J. ゲール著・北原訳『人間の街』鹿島出版,シビックプライド研究会編著『シビックプライド2(国内編)都市と市民のかかわりをデザインする』,伊藤他『都市計画とまちづくりがわかる本』彰国社。
担当教員 加藤 浩司

到達目標

1.サスティナブルデザインの重要性とそこで大切になる考え方について説明できること。
2.都市空間を観察しその特性をとらえ,説明できること。
3.多様な主体による協働作業としての都市・地域デザインについて説明できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1サスティナブルデザインの重要性とそこで大切になる考え方について,的確かつ詳細に説明できること。サスティナブルデザインの重要性とそこで大切になる考え方について説明できること。サスティナブルデザインの重要性とそこで大切になる考え方について説明できない。
評価項目2都市空間を観察しその特性をとらえ,説得力のある説明ができること。都市空間を観察しその特性をとらえ,説明できること。都市空間を観察しその特性をとらえ,説明できできない。
評価項目3多様な主体による協働作業としての都市・地域デザインについて,的確かつ詳細に説明できること。多様な主体による協働作業としての都市・地域デザインについて説明できること。多様な主体による協働作業としての都市・地域デザインについて説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 本科目では,これからの時代に呼応した豊かな都市空間を創造する方法と,そこにおけるポイントを理解するため,以下の3点について授業を行います。

(1)課題1:サスティナブルデザイン事例研究
 サスティナブルな都市づくりに貢献する都市デザイン事例,建築デザイン事例についての研究を行い,各人の成果をもって受講者でディスカッションを行う。
 なお,サスティナブルデザインについて理解を深めることは,これからの「都市・空間デザイン」を考えるうえでは欠かせない。

(2)課題2:都市空間の特性を捉えるフィールドワーク
 ある視点に基づき都市空間を観察する課題に取り組む。この課題への取り組みを通じて,都市空間を体験することの大切さ,都市空間の質を捉える眼やセンスを養うことの必要性を感じてほしい。なお,ここでの課題は2種類用意する(予定)。

(3)課題3:都市・地域デザイン事例研究
 多様な主体による協働作業として都市・地域デザインを捉え,事例研究を行う。このことを通じて,多様な主体による協働作業として都市・地域デザインの進め方と,その過程で大切になる視座とポイントを理解する。
授業の進め方・方法:
 本科目では,各課題の内容にあわせて行うレクチャの他,授業時間外でデータ収集・分析をしてもらい,授業時間にその内容についてのチェックを行いながら,各課題に関連する知識等を修得していく。授業時間中に有意義な意見のやり取りができるよう,各自しっかりと準備をして授業に臨むこと。また,本科目では,授業時間外で積極的にフィールドワークを行うことも求める。
注意点:
 基本的に計画系分野の科目ですが,本科目の対象はその枠内にとどまるものではない。本科目が対象とする都市空間は,そこにある要素群や地域の人々のくらしだけでなく,それらの背景にある歴史文化の蓄積なども含めて多様な条件の上に成り立つものであり,その秩序を解読するには広い視野と知識が必要だからである。
 こうした都市空間を扱う本科目は,これまで学んだ授業の成果はもちろん,日常生活で得た知識・経験の上にも成り立つものである。
 本科目を履修した人には,引き続き「景観設計論(建築学専攻2年生対象)」も履修することを期待する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 本科目の目的と構成,進め方,ならびに評価方法等を知る。
2週 サスティナブルデザイン事例研究(ブレインストーミング) サスティナブルデザインの重要性とそこで大切になる考え方について説明できること。
3週 サスティナブルデザイン事例研究(レクチャ) サスティナブルデザインの重要性とそこで大切になる考え方について説明できること。
4週 サスティナブルデザイン事例研究(レクチャとミーティング) サスティナブルデザインの重要性とそこで大切になる考え方について説明できること。
5週 サスティナブルデザイン事例研究(発表会とディスカッション) サスティナブルデザインの重要性とそこで大切になる考え方について説明できること。
6週 都市空間の特性を捉える課題1(ショートレクチャとフィールドワークの準備) 都市空間を観察しその特性をとらえ,説明できること。
7週 都市空間の特性を捉える課題1(フィールドワーク) 都市空間を観察しその特性をとらえ,説明できること。
8週 都市空間の特性を捉える課題1(発表会とディスカッション) 都市空間を観察しその特性をとらえ,説明できること。
4thQ
9週 都市空間の特性を捉える課題2(ショートレクチャとフィールドワークの準備) 都市空間を観察しその特性をとらえ,説明できること。
10週 都市空間の特性を捉える課題2(発表会とディスカッション) 都市空間を観察しその特性をとらえ,説明できること。
11週 都市・地域デザイン事例研究(ビデオ講義:コミュニティ主体の開発等) 多様な主体による協働作業としての都市・地域デザインについて説明できること。
12週 都市・地域デザイン事例研究(レクチャ) 多様な主体による協働作業としての都市・地域デザインについて説明できること。
13週 都市・地域デザイン事例研究(ミーティング) 多様な主体による協働作業としての都市・地域デザインについて説明できること。
14週 都市・地域デザイン事例研究(ミーティング) 多様な主体による協働作業としての都市・地域デザインについて説明できること。
15週 発表会とディスカッション,最終総括 多様な主体による協働作業としての都市・地域デザインについて説明できること。
16週 予備

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。5後2,後3,後5
近現代都市の特質と課題について説明できる。5後2,後3,後5
現代にいたる都市計画論について説明できる。5後2,後3,後5
市街地を開発する仕組みについて説明できる。5後11,後12,後13,後14,後15
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。6後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力000090090
分野横断的能力000010010