景観設計論

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 景観設計論
科目番号 0034 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 前期:1
教科書/教材 適宜プリント配付。副読本は,次の通り。内山監修+佐々木著『景観とデザイン』,日本建築学会編『景観法活用ガイド』ぎょうせい,東大都市デザイン研究室『図説都市空間の構想力』学芸出版。西村+野澤編『まちの見方・調べ方(地域づくりのための調査法入門)』朝倉書店。
担当教員 加藤 浩司

到達目標

1.都市空間をデザインするという立場から,建築と都市の関係をどう捉えるべきか,説明できること。
2.景観の意味を理解し,そのとらえ方を説明できること。
3.歴史都市の空間構成を読み解くことを通じて,景観設計を進める際に大切になる基本事項を説明できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1都市空間をデザインするという立場から,建築と都市の関係をどう捉えるべきか,的確に説明できること。都市空間をデザインするという立場から,建築と都市の関係をどう捉えるべきか,説明できること。都市空間をデザインするという立場から,建築と都市の関係をどう捉えるべきか,説明することができない。
評価項目2景観の意味を理解し,そのとらえ方を説明できること。的確に説明できること。景観の意味を理解し,そのとらえ方を説明できること。景観の意味を理解し,そのとらえ方を説明することができない。
評価項目3歴史都市の空間構成を読み解くことを通じて,景観設計を進める際に大切になる基本事項を的確に説明できること。歴史都市の空間構成を読み解くことを通じて,景観設計を進める際に大切になる基本事項を説明できること。歴史都市の空間構成を読み解くことを通じて,景観設計を進める際に大切になる基本事項を説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 「景観」とは,何か。景観をどうとらえれば良いのか。そして,豊かな景観を守り・つくり・育むには,どうすれば良いか。
 講義とフィールドワーク,ならびに3つの課題(課題1:建築と街並み/課題2:景観のとらえ方/課題3:歴史都市の空間構成)への取り組みを通じて,景観を考える際の視座を養うとともに,景観設計に関わる基本的な事項を学ぶことが本科目の目的です。
授業の進め方・方法:
 本科目では,授業時間外にデータ収集やまとめ,フィールドワークとそのまとめなどをしてもらい,これらの内容をチェックするかたちで授業を進めます。従って,授業時間中に有意義な意見のやり取りができるよう,各自しっかりと準備をして授業に臨むこと。
注意点:
(1)本科目は,1学年の時に学習した「都市・空間デザイン論」に続くものです。「景観設計論」では,より豊かな都市空間を保全・創出していくにはどうするか。その具体的な方法論について学習します。
(2)本科目の位置づけは,そこだけに限定されるものではありません。なぜなら,都市の景観は,そこにある要素群や地域の人々のくらしだけでなく,それらの背景にある歴史文化の蓄積なども含めて多様な条件の上に成り立つものであり,その秩序を解読するには広い視野と知識が必要だからです。そうした都市空間を扱う本科目は,これまで学んだ授業の成果はもちろん,併せてみなさんが日常生活で得た知識・経験の上にも成り立つものです。
(3)本科目の成果は,各自の専門分野の学習にフィードバックして欲しいと考えています。特に,建築や都市の計画・設計を専攻する人には,それらのプロセスで大いに役立ててくれることを期待しています。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 本科目の目的と構成,進め方,ならびに評価方法等を知る。
2週 建築と街並み(講義) 建築と街並みの関係を考えることを通じて,建築と都市の関係のとらえ方を理解すること。
3週 建築と街並み(フィールドワーク) 建築と街並みの関係を考えることを通じて,建築と都市の関係のとらえ方を理解すること。
4週 建築と街並み(ディスカッション) 建築と都市の関係のとらえ方を説明できること。
5週 「景観」とは 「景観」とは何か。説明できること。
6週 景観のとらえ方(講義1) 景観をどう捉えるか。視覚的なアプローチについて説明できること。
7週 景観のとらえ方(講義2) 景観をどう捉えるか。景観のとらえ方として,視覚以外に大切なアプローチがあることを知り,それぞれについて説明できること。
8週 景観のとらえ方(ディスカッション編) 景観をどう捉えるか。景観のとらえ方として,視覚以外に大切なアプローチがあることを知り,それぞれについて説明できること。
2ndQ
9週 景観行政の歴史と景観法(講義1) これまでの景観行政の動きを理解し,景観法の役割と可能性について説明できること
10週 景観行政の歴史と景観法(講義2) これまでの景観行政の動きを理解し,景観法の役割と可能性について説明できること。
11週 「景観」をめぐる研究動向 「景観」をめぐる研究動向を理解すること。
12週 歴史都市の空間構成(事例研究) 歴史都市の空間構成を読み解くことを通じて,景観設計を進める際に大切になる基本事項事項を理解すること。
13週 歴史都市の空間構成(事例研究) 歴史都市の空間構成を読み解くことを通じて,景観設計を進める際に大切になる基本事項事項を理解すること。
14週 歴史都市の空間構成(事例研究) 歴史都市の空間構成を読み解くことを通じて,景観設計を進める際に大切になる基本事項事項を理解すること。
15週 歴史都市の空間構成(ディスカッション
歴史都市の空間構成を読み解くことを通じて,景観設計を進める際に大切になる基本事項事項を説明できること。
16週 予備

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。5前2,前3,前4,前15
近代の都市計画論について説明できる。5前2,前3,前4,前9,前10,前11,前15
現代にいたる都市計画論について説明できる。5前9,前10,前11,前15
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。5前2,前3,前4,前9,前10,前11

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力000090090
分野横断的能力000010010